こまた☆たまこのジュネーヴ通信

3カ月(2005/5/16~6/12)


8週目 (ドキッ・・・出血?)

フランス語クラスのテストも終了し、ホッとしたのも束の間、少し無理をし過ぎたかなぁ~っと思った日の夜、少量の出血があった。継続した出血ではなさそうなので心配するほどでは無いとは思ったが、翌日朝一で病院に電話をしてみる。生理のような出血であれば直ぐに来院して下さい。そうでなければ、自宅で安静にするようにとの予想された範囲内の指示だったので、その後5日間ベッドの上でひたすらゴロゴロする。

この出血騒ぎにかなり動揺した様子のたまおさん。この日から食事作りどころか家事一切を引き受けてくれるようになった。(まっ、もともとわたしはそんなに家事してなかったが・・・汗)

また、インターネットなどで妊娠・出産に関する情報を集めて自分なりに納得のいくサポートをしようとしている姿勢が窺える。彼も何もかも始めてのことで不安なのだろうと思う。

このところ、シャワーを浴びる時間も辛くなってきた。欧米式のバスタブは立ったままでシャワーを浴びるので、貧血でふらふらするのだ。こういった細かいところで日本様式との違いで不自由を感じることが多い。最近ではタブにお湯を張ってから行水スタイルでバスタイムをやり過ごしているが、これが意外にシンドイ。

日本の両親に電話で知らせたこの時期、周囲の人々には何時頃知らせようかと相談する。せっかくのお誘いも何度か不自然な断り方をしなければならなかったりして非常に心苦しいのだ。それでも、まだ3カ月で発表するのは早すぎると冷静に判断して、次回の検診が済んだ12週目(4カ月)に入ったら、周囲の友人達に知らせていこうと決めた。

そこで、「ねぇ~ねぇ~、この人に言っておけば必ずすぐ周囲に広まるような、いわゆる、スピーカーの友達居ないの?」っと聞いてみたら、たまおさん、すかさず、自分を指差しました。


「・・・・あっ、アンタかいっ・笑!?」



補足) 妊娠初期の少量出血は、検診での内診後にあることもあるようです。今回の出血は、検診の翌日だったこともあり、それほど深刻には受け止めませんでしたが、妊娠初期の出血は自己判断せずに専門家の指示を仰ぐことをお勧めします。

また、妊娠中の入浴(湯船に浸かること)を良くないとする考え方もあるようです。特に妊娠後期だと思いますが、熱いお湯に浸かると子宮が温まってしまって収縮を促してしまうのだとか?ご参考までに。



記) 2005年5月22日


9週目 (わたし達はとても幸せです) 

外は晴れ。わたしは船酔い気分で引きこもり中。つわりの例えとして、良く「二日酔」に似ていると言われるが、わたしの二日酔はもっと酷いので・笑、わたしの場合、「船酔い」という表現が一番近い気がする。一日に数回吐くを繰り返すものの、食べられないということも無く、比較的わたしのつわりは軽い方かも?っと、あくまでポジチィヴな妊婦生活3カ月である。

スイスに来てから急激に太ったので、わたしのお腹の膨らみは今のところ「自腹」であると思われるが、既にズボンはきついので家ではスウェット生地のワンピースばかり着ている。っとこれだけだと足元が寒いので、スパッツを履いている。一見おかしなスタイルだが、引きこもり妊婦に最新モードは必要ない。(と、思う・笑)

それにしても、毎日凄く喉が渇く。最近のわたしのブームは、「玄米茶」だ。今までは、日に2,3杯のコーヒーと夕食後は日本茶を飲んだりしていたのだが、カフェインは体に良く無いということで、「玄米茶」にしてみた。炭酸系は元々ビール以外は量を飲めないので、日中は冷蔵庫で冷えている「麦茶」をがぶ飲みしている。

弟の警察学校の卒業パレードに出席する為にジュネーヴに来ていたたまおさん両親に夕食に招かれていたある夜。たまおさんがわたしの懐妊を報告すると、最初とても驚いた様子のたまおさん両親。夕食の支度の為にキッチンに居たたまおママは、そわそわとリビングを行ったり来たりしながらわたしの体の具合を聞いてくる。気になって仕方の無い様子だ。

食事中も話しが途絶えると「べべ」の話題を振ってくるたまおママは、初孫の誕生予定報告にやや興奮気味。わたしの日本の両親の様子やわたし自身の心と体の変化などを質問しながら実感している感じだ。夕食後、リビングのソファーでくつろいでいる時に、わたしに分り易いようにゆっくりした口調で、「わたし達は今とても幸せです。」と話りかけてきた。言葉は、気持ちを伝える為にあるんだな。もっとフランス語の勉強を頑張らなくっちゃ。(笑)

ふと・・・耳をそばだてると、たまおさん&たまおパパがべべの名前の話しをしていた。

たまお: 「名前は男でも女でも・・・・・・


   ヨダ。」


注)たまおさんは、映画StarWarsの大・大・大ファンです。



ヨダって・・・・・あなた・・・・・・・・・・・・・、(冷汗)

それでは、「赤ちゃん」じゃなくて「青ちゃん」です。




あっ、「緑ちゃん」か・・・・・・、



記) 2005年5月29日




10週目 (気分落ち着かず)

一週間前、「わたしってつわりが比較的軽い方かも?」なんて言ったのはどこのどいつだっ?前言撤回しますぅ~。食欲は普通にあるので体重は落ちていないと思うが、気持ち悪いものは仕方が無いっ!

良く言われているように、安定期に入るまでの妊娠初期の時間が過ぎるのの遅いことと言ったら・・・・・。一日に12時間近く寝ているわたしとしては、一日の過ぎるのはアッという間なのだけど、次回の検診で「心拍動」を聞くまではまだまだ不安なので気分も落ち着かず。

外出してもすぐに疲れちゃうので、結局家でゴロゴロしています。たまぁ~に掃除機をかけるとフーフーと息が上がりベッドに直行して30分以上一休み。動悸も激しく額に汗が滲む・・・・。あぁ~やるせない。また、最近寝付くのに時間がかかる。安静にした状態だと自分の動悸が気になって眠れない。わたしの体一体どうなっちゃったの?って気分だ。

夜寝る前、いつものようにベッドの上で本を読んでいると、「たまこさん、妊娠してから鼻息が荒くなったね。」っと、たまおさん。確かに、自分でもいつもより深く息をしているように感じる。胎児に酸素を送るため?また、わたしはそれほど色白の方では無いが、妊娠してから毛細血管が目立つようになった。これも妊婦の特徴の一つらしい。妊婦って不思議が一杯だ。(笑)

6月の後半から8月の後半までの2ヵ月間、うちのビルのエレベーターが取替え工事のためストップすることは以前の「たまにっき」にも書いたが、妊婦の身にそりゃーないだろぉーってことで7月の中旬から8月の後半までの1ヶ月ちょっと日本に帰国することにしました。へっへっへ・・・。何を食べようか、そんなことばかり考えてにやけてしまう。早くも食欲の奴隷。(笑)



記) 2005年6月5日


11週目 (でかパン・デビュー)

不安な気持ちを引きずったまま、3カ月の最終週11週目。実は、まだエコーで姿を確認していない為、実感が沸かないのです。こんな時、日本に居たら・・・至れり尽くせりなのに・・・っと心の中だけで愚痴ってみる。

最近、腹部がだいぶダブついてきた。前に突き出すのなら納得出来るのだが、わたしの場合、横に肉が付いてきたように思う。やるせない・・・。また、近頃寝ている時に、ナイトウエアーの間からお腹がペロンと出て目が覚めることがある。冷やしてはいけないと思い、とうとう「でかパン」デビューすることにした。おへそのすぐ下まで隠れる優れもの。其の名もMAXI。はっは、笑える。

そう言えば、最近日本では妊娠時の厳しい体重管理によって、低体重新生児の割合が増えたり、その他の弊害が指摘されているそうですね?欧米と日本では、妊娠時の注意事項についていくつかの違いを発見する事が出来るのですが、この体重管理もそのうちの一つです。

欧米では、体重管理はほとんど指導されないようです。実際、こちらで見掛ける妊婦さんは、わたしの記憶する平均的日本人妊婦さんよりもはるかに大きなお腹をしています。(もちろん元々の体格の違いもあるけど)また、高齢出産に対する認識もあまり無いようです。大雑把に言えば、妊娠・出産に大して「非常におおらか」な対応をします。まっ、基本的にアバウトなんですね。(笑)

どちらが良いかは別としては、「日本だったらこうなのに・・・」っと、あまり神経質に考えないようにしています。それがストレスになるのが一番体に悪いですからね・・・。

11週目のとある夜、腹痛により夜中に目が覚めました。妊娠してから時々襲われるようになった下腹部痛とは明らかに違う、クライマックスの無い下痢痛のような感じです。

何か変わったものでも食べたっけ?っと、思い当たる事と言えば、夕食時に大量に食べたスパゲッティーミートソースのみ。これかなぁ~?

元々、うどん類などと違って、パスタ類は日本人の消化機能に適していないそう。また、妊娠時の消化は栄養を余すところ無く吸収しようとするため、通常時の2倍ほどの時間を必要とするそうである。って、ことは・・・夕食時に食べたスパゲッティーがまだ上手く消化されずに腹痛の原因となっているのかしら?と布団の中で想像する。

結局、布団の中で一時間ほど腹痛を我慢していたら、明け方近くになって自然に眠っていたようだ。教訓)パスタはお昼ご飯に食べましょう。(笑)



4カ月へ




記) 2005年6月12日




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