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2016年10月11日
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テーマ: 読書感想文(736)
カテゴリ: 大人の読書感想文

もしドラえもんの「ひみつ道具」が実現したら [ 藤野英人 ]



あまりにもサクサク読めたので、休みを利用して2日で読破。

空想科学的な切り口ではなく、存在するとどのような経済効果があり、世の中が変わるのかということを論点にしている本だ。

たとえば、タケコブターが普及すると短距離の移動が劇的に変わり、自転車、バイク、車、バス、電車などの利用が急激に減り、原油価格が暴落すると予想される。

恩恵を受けるだろうと思われる業界は損害保険業界で、空での事故や怪我に対応する保険商品が出るだろう。

そのほかにフエール銀行、アンキパン、ほん訳こんにゃく、ガリバートンネル、どこでもドアなど

メジャーなものからマイナーなものまで、実現するとどのよな社会になるのか、主に経済的な視点で分析している1冊だ。

確かに著者の視点は面白く、どういう業界が関連銘柄となり、どんな業界がダメージを受けるのか非常に飲み込みやすかった。

残念なことに、ほとんどの「ひみつ道具」について、日本だけという限られた範囲の視点でしかなく、

世界的にどうなるかというようなところまでの話はなく、少し物足りないように感じた。

また、このような「ひみつ道具」は悪用されるということが目に見えているはずなのに、

治安や規制、法整備などについてほとんど分析されていないのが非常に残念だ。

例えばどこでもドアが実現した場合、インターネットが普及した今以上に世界が小さくなるというが、

確実に立ち入り禁止区域内に立ち入る者、建造物の不法侵入などなど、確実に悪用されるに決まっている。

そうなれば経済が云々というよりも、現在のドローン以上に大幅な規制が必要になり、

最終的には「ひみつ道具=悪」とうい図式ができるかもしれない。

その部分に触れないのは、「経済入門」という位置づけだからだと思う。

経済の仕組みや世の中の仕組みを勉強する入り口としては、すごく親近感が沸き、面白い本だと思う。

 これ、自分流。





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最終更新日  2016年10月11日 21時59分50秒
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