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2019.02.11
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2018年のブログ記事が一本もない!
理由としては実は3月に出産しました。やっとこ落ち着いてきた所です。

さて、そんな感じで久々の宝塚。しかも劇場ではなくライビュ。生観劇では無いものをブログにしても良いのかな?とは思いつつ、
ツイッターでダラダラやるには長すぎる感想だったので、備忘録もかねて。あくまで映画館で観た感想という事はご了承下さい。

ファントムとは、誰もが知っている「オペラ座の怪人」のミュージカル作品です。
実はこれには3パターンあり、ブロードウェイや劇団四季、映画化されてお馴染みのものは、アンドリュー・ロイド・ウェバー版(ALW版)、宝塚で上映されているのはアーサー・コピット版、もう一つ私は観ていないのですがケン・ヒル版というのもあります。
実はコピット版の方が先に制作に入っていたのが、ALW版が先にロンドンで上演になりもの凄い評判を得てしまったので、ブロードウェイでは上演計画が頓挫した、とか聞いたことがあります。
その後、全米ツアーで上演されてたそうで、なので、宙組初演当時、よくこんなもん見つけてきたなと思ったものです。
さて、前置き相変わらず長いけど、日本では宝塚版と言っていいでしょう!その4回目の上演です。


ファントムにはエリックという名が与えられていますが、エリックは宝塚のトップスターが演じるにはあまりにも異常者です。
座敷牢に閉じ込められたまま、ひきこもりの(身勝手で残虐な)素直な青年が母に似た女性に恋をした話し。
コミュ障で思い込みが激しいし、殺人鬼だし、軟禁野郎だし、とんでもないストーカーなんだけど、真っ直ぐで純真な子どもの心を持っている。
それは優しい虐待をしてくる父親とは別に本当の愛を向けてくれた母親がいたからで。
母親になったからか、今回それが凄くよく分かりました。
ベラドーヴァの母の愛。彼女は彼女自身も信仰に厚いのに、意図せず背いてしまい、マリア様の取りなしも受けられず絶望し、薬に頼ったけれど、息子への愛は本物で本当に美しいと文字通り心から思っていたのがよく分かりました。
キャリエールの「それが耐えられなかった」は、狂った愛する人を見る事ではなくて、自分の罪を突きつけられている事はなんだなぁとか。10年前とか見える景色が変わってて結構自分として衝撃受けました。
で、この話って「ノートルダムの鐘」なんだなって思ってツイートしたけど、普通にwikiに書いてあった。恥ずかしい。
ただ、カジモドっぽいと思った感想はそれで良いという事で、ベラドーヴァやキャリエールについての印象も今回感じた事が多分、意図した所なんだろうなぁと。
彩風さんは(やっとキャストの話し)、非常に穏やかで優しい雰囲気のキャリエールで、それがかえって、彼の優柔不断さ、優しい虐待を際立たせてたと思います。非常に良いキャリエールでした。
ベラドーヴァに対してだけではなく、エリックにも愛し方が、支え方がよく分からないままここに至って、でもやっと彼を見捨てなければというここにきて、愛し方を見つけたんですね。時すでに遅く、もう、彼の手で葬る事だけが証だったけれど。(ぶっちゃけそのままお前も死ね!って感じではあったw)

「お前は素晴らしい歌手になれたはずだよ」という過去形に、別れが近いことを知りながら話しているのが伝わりまた泣けました。

そしてトップコンビ。やっと設定通りに歌が聴けました。歌が上手いですね、という感想はもはや失礼(当たり前なので)なレベルなのですが、やはり上手い。けど、劇場で聴きたかったなー。ドルビーアトモスをもってしても、劇場いっぱいに広がっているであろうあの空気感は再現出来なくて、やはり舞台は生だなって改めて感じました。
そんなだいもんは念願だったというだけあって、エリックをよく理解してるんだねと。
彼の生育歴がつまびらかになる前の一幕では、なんでこんなヤバいヤツの話しを見せられてるんだろうって思うほど異常でした。褒めてます。
でも、過去が明らかになり、そして逃げたクリスティーヌについて、一瞬でも愛された事は良かったと言える彼の純真さを見て、ただひたすら愛されたいネグレクトの子どもなのねと思え。この彼女は悪くないんだ!という必死さとかで表現している無垢さが良かったです。歌が上手い。あ、心の声が漏れました。


My true loveのあと、逃げ出すのはちょっとね。覚悟が足りなかった、思っていた以上で驚いたって事なのはわかります。わかるけど、「助けて」って出て行くのはいかにも浅慮過ぎはしませんか。それまでの性格描写と辻褄が合わない感じがして、どうにもこうにもココがしっくりこないのが宝塚版ではあります。
きいちゃんは、本当に歌が上手いから、逆に
Melodie De Paris ちょっと苦労したかな。明らかにワザと拙くて、そこまでしなくても良いのでは?とか思ったり。
こっちが元のレベルを知ってるからなんだろうけど、「この歌は少し苦手なのかな?」って自然に感じるぐらいだと良いのになぁと。
もちろんビストロのシーンの盛り上がりは凄かったです。本当にうまい。
誤解を恐れず言うならば、単純に歌の才能というか、「楽器」という点ではおそらくだいもんよりきいちゃんの方が上回ってると思ってます。

ラウル・・・もといフィリップははっきり言って、しどころのない役です。残念なイケメンのいうか、マヌケとも言うか。
でも、なぎさまキラキラ。キラキライケメン。こんなまっすぐでステキなフィリップ初めてかも!
もう少し歌えたら、もっと良いのになぁ。フィリップのソロより、フィナーレ頭の銀橋が声が出てなくて気になってしまいました。

アラン・ショレは、狡猾なビジネスマンに見えました。ただ、彼らの人間性はともかく妻の事は尻に敷かれつつもちゃんと愛情なんだなぁと思えて。初演の鈴鹿さんとかは、若い奥さんが可愛くて仕方ないから、彼女の望みは何でも叶えたい感じ。
でも、あーさのアラン・ショレは同年代の奥さんで、チャーミングな彼女が好き。望みは叶えつつも同時にビジネスとして、成立するかは抜け目なく考えているように感じました。
あの綺麗な顔のあーさ。意外や意外、このおっさんがとてもハマっておりました。
月組時代は下級生と競わされて大変だったと思うけど、
雪組に来てからは何かこう、パーン!と弾けてる感じしますね。毎公演良くなってる。
ただ、もしかして正統派2枚目よりクセのある役で輝くタイプ?今後本当に真ん中候補になれるかは、真っ白なお役できキラキラ出来るかにかかっているかもしれません。壬生義士伝楽しみです。

最後に、毎回言ってますが、従者は実在設定じゃなくて良いと思います。いくらオペラ座の地下が広大だからって(貯水湖も実際にあったそうだ)あんなに沢山住んでたらとっくにバレてると思うんですよね。
エリック影ではどうしてダメなのか。浮浪者を拾う程度には外に出てたのか。ちょっと謎です。





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Last updated  2019.02.11 22:48:17
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