読書とアメカジの日々とetc.

で、読んでみて内容もかなり好みということで感想でも。

クミカのミカク 1～2

小野中彰大

クミカのミカク 徳間書店リュウコミックス
小野中彰大

まず舞台になるのは地球ですけどヒロインは表紙絵の異星人・クミカです。
作中では宇宙人・エイリアンというのが差別的ということで使ってなくて外星人と呼んでます。
外国人的な感覚で。
他の星の人から見たら地球人も宇宙人だからってことらしいです。
さてクミカは地球で働く外星人ですが食事の必要はなく、呼吸と一緒に空気中の水分や微生物・花粉なんかを摂取して栄養にできる種族らしいです。
でも漫画のタイトルはクミカのミカク。
なんか食わなきゃ話にならない。
ってことでクミカが病気で倒れて緊急的速やかに栄養摂取の必要がでて、クミカの同僚であからさまにクミカに好意を抱いている元ヤン・メガネ男子のチヒロが鍋焼きうどんを作って食べさせたら、それがクミカにとって初めての経口摂取する食べ物で食事後にはホクホク満足幸せイッパイ。
経口摂取の必要のない種族であるクミカの星では食べるという行為が贅沢で一部金持ちの嗜好品って感覚らしいです。だから食べた後に罪悪感をもってましたが、食べるという行為、味覚に目覚めてしまったその後は

ハンバーグ
ココア
手巻き寿司
ピーマンの苦味で吐いて挫折→青椒肉絲で克服
カツサンドを作って触手で羽ばたく
ステーキで命をいただく意味を知る
コタツでアイス
激辛麻婆豆腐
サイダー
クリスマスケーキ
年越し蕎麦
焼き鳥
花見弁当とアルコール→アルコールでタタリ神のように変化

という具合に順調に進化してます（笑）
面白いったらないです。
食べ物を上手く使いながらあくまでも人間ドラマ(薄い恋愛要素含む)中心で進む物語は読んでて飽きることなく、これは可及的速やかに3巻を読みたいところですが、2巻が出たところなので読めるのは半年後ぐらいになりそうです。残念ながら。
あとクミカの同僚で、見た目がリドリー・スコットの映画「エイリアン」に登場するH・R・ギーガーのエイリアンじゃねぇーの？っていうエイリアスさん(女性)が良いアジ出してたりします。
そして、1巻から2巻の間の絵の進化も面白いです。

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