2013.01.03
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カテゴリ: がらくた箱
去年の春から義父が入所している老人ホームに行った。

アルツハイマーの症状が進み、小さな関節が動かなくなってきた。
自力歩行はもちろんできないが、座ることも覚束なく、支え無しでは体を起こしていられない。
ほとんど1日中眠っている、あるいはうつらうつらしている状態。
1か月ほど前に誤嚥性の肺炎で熱も出しているし、自発的に食事を取ろうとする意思も全く無くなってしまったこともあって、義父の食事は全てすりつぶし、あるいは裏ごししてとろみをつけた流動食一歩手前のもの。お茶や水、汁物などもむせるのでとろみがつけてある。医療用のとろみ付け専用のものを使っているとのこと。
食事の時は職員さんの完全介助で、口に食べ物を載せたスプーンを運ぶと反射的に口を開けてもぐもぐと噛み飲み込む、という動作はできてはいるようだ。ただ、最近は食事中もずっと目は閉じたまま、と聞いた。

夫が大きな声で呼びかけるとようやく義父は大儀そうに目を開けて声の主の方を眺める。しかし、その目にはもう以前の義父の精神活動を思い起こさせる光はもう何も無い。首も動かさず、動くのは視線だけ、しかも視線が追う範囲は極度に狭い。
見るもの聞くものへの義父の反応はそれ以外には全く無い。自分が見ているものが何か、その声が何を意味するか、もうほとんど分からなくなっているのだろう。すぐに目を閉じ、眠りに落ち込んでいく。

去年の今頃は、義父のアルツハイマーはずいぶん進んではいたもののまだ自分の子供たちを認識することはできていたし、会話も多少は成り立っていた。


3年半前に亡くなった夫の伯父は、体は体調を崩してから亡くなるまでの1か月ほどの間に一気に衰えても、最期まで頭は明晰なままだった。
その弟である義父は、残念ながら兄のようにはいかなかった。
いずれにせよ義父の様子を見る限り、先に逝った義母や兄たちのところに行くのもそう遠くはなさそうだ。あとは苦しまずに済むことを祈っている。





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最終更新日  2013.01.04 16:14:13
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