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2003年03月01日
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 このホームページが、他の「SOHO」関連サイトで宣伝をしていただいていることは掲示板の書き込みで知ったが、昨日、複数のサイトでそれを確認できた。

 ホームページを開設するということは、不特定多数の方々の閲覧が前提となっているわけだし、ましてや私はメールマガジンも出しているぐらいなので、宣伝自体は大変ありがたいことだと思う。本来は、私がやるべきことなのだから。

 ただ、宣伝してくださった方の意図や自覚はどうあれ、宣伝されたサイトでは、ここの日記に書かれていることは、おそらく黙殺されるか、場合によっては意図的に歪曲された形で、悪意をもって取り上げられるのではないかと私は危惧している。

 多くの「SOHO」関連サイトは、明らかにSOHOの「弱者」としての断片を話題の中心に据えることを意図し、さらには、SOHO同士のグチやたわいもない会話で盛り上がることを目的としているようで、掲示板でも以前、どなたかが書かれたと記憶しているが、まじめなSOHOに対する真の啓蒙を目的としているとはいえない。

 それはいきおい、社会人としての常識はおろか、ネットワーカーとしてのルールまでも無視した、「SOHOさえよければそれでいい」という、いわば「SOHO独善主義」とでもいうべき価値観で全てを丸め込む、社会的に見ればクレーマー的な方向への「議論」すら繰り広げられることもある。

 たとえばあるサイトでは、企業の実名まで暴露して、「雇い賃が安いから悪徳だ」「本社から離れた地域で募集しているのは怪しい」などという中傷が、何の疑いもなく繰り広げられている。

 SOHOが弱者であろうがなかろうが、これ自体、立派な信用毀損(個人の場合、名誉毀損)になる。近代法に於ける「名誉」とは「虚名の保護」という法の原則を、SOHOだけでなく、その管理者がきちんと認識していないから、そんな危ない「議論」にストップがかからない。

 ケーススタディとして議論したいのなら、企業の実名を出さずにプロットだけで語ればいいことである。それは社会人として、ネットワーカーとして当たり前の分別であろう。

 そもそも、「安い」ことと「悪徳」であることは、法的にも論理的にもイコールではない。それに、「安い」というのはコストや予算や受け手の能力によって解釈が変わるものであり、何らかの客観的な基準に基づいた「事実判断」でない限り、あまり合理性のある議論にはならない。



 彼女たちは、中小の編プロも主婦SOHOと同じ立場から悩まされる場合もある、という社会構造を知るべきである。しかし、いわゆる「SOHO関連サイト」(の管理者)がきちんとそういうことを啓蒙しているとは言い難い。それはたぶん、その人達も世間知らずなのだろうと私は考えている。

「SOHO」の商行為が抱える問題点というのは、「雇う側」と「雇われる側」が最初から固定的なレッテルのもとに役割分担されて対峙しているわけではない。

「SOHO」をめぐるトラブルをちょっと考えて欲しい。商行為自体は本来、SOHOであろうがなかろうがれっきとした商法上の問題である。いわゆる「下請けいじめ」という社会政策的問題も、SOHOだけが被害者となる問題ではない。悪徳業者に騙される事件は、本来は消費者問題の一環になる。

 つまり、「SOHO固有の問題」である場合も全くないわけではないが、基本的にそれらは、SOHOであろうがなかろうが、関係ない。しかし、考えてみれば、以前も書いたようにそれは当たり前の話なのである。「SOHO」というのは形態に過ぎず、「個人や零細で働く者」という本質は、何も目新しい労働主体ではないのだ。

 そういった客観的な仕組みも知らせることのないまま、「SOHOは弱者」であるという啓蒙ばかりを行ったらいったいどういうことになるのか。彼女たちは自分たちの無知も力不足もすべて「雇う側が悪徳だから」という論法で安易に片づけてしまうだろう。それは悪質な責任転嫁になる場合もあり、何よりもその人が本当に努力と自省をする機会を奪うことにならないのだろうか。そして、結局はSOHOという形態自体が社会的な信用を失うことになるだろう。

 私が、「主婦SOHO」の人たちにアドバイスしたいのは、伸びる秘訣は、広い意味での「経験」の量と出会いの質、ということだ。

 もしあなたが本気で仕事をしたいのなら、苦しいことがあっても逃げずに、「貴重な経験なんだ」という発想の転換をして、ことに技術的な面では自分に対する厳しさを手放さないで欲しい。念のため言っておくが、それは「悪徳」に対して泣き寝入りをしろ、ということを全く意味しない。強いて言えば、「悪徳」のつけ込みうるこの現代社会の構造やルールなどをありのままに見て、その中をしっかり生きていく、という勇気と見識をもってほしい、ということである。

 それには、SOHOと名のつく小さいコミュニティーで自己満足的な議論に止まることなく、より広い視野でカルチャーショックを正面から受ける意欲をつねに持っていて欲しい。

 そして暇つぶし目的で「仕事をゲットしたい」のなら、別の趣味を見つけて欲しい。仕事は遊びではない。貴重な人生、何も好きこのんで辛いことに手を出し、挙げ句の果てに人様に迷惑をかけることもないだろう。





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最終更新日  2003年03月01日 14時25分03秒
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