わたしの父は15歳やそこらで 料理人の世界に足を踏み入れ
43年間 その道一筋の いわゆる職人気質
でも 小さいときから兄やわたしには
とてもあまかったと母は言いますが
それはわたしが一番よくわかってました
父は兄やわたしをとてもかわいがってくれました
とても子煩悩で 育児に協力的で 洗いものも洗濯も
共働きの母と協力してやっていました
家族でよくキャンプをしたり 出かけたりしていました
全部が全部 記憶にあるわけじゃないけど
子どものころの写真を見るとよくわかります
居酒屋の店長をしていた父はいつも帰りは深夜で
夜中そーっと帰ってくると わたしの寝顔を見に部屋に来ていました
そっと頭をなでて そっと部屋を出いくのが習慣でした
なぜかはわからないけど わたしはよく寝たふりをしていました
父が大好きでした
でもそれは 小学校まででした
わたしが中学校に入った頃から
なんだか父を生理的に受け付けなくなりました
何があったと言うわけではないけど
話をしたくなくて 避けるようになりました
父がそれまでのように 帰宅して
わたしの部屋に入ってくると 「何?あっち行って!」
あたまを撫でようとすると 「触らないで!」と言って布団をかぶる
父が話しかけてくると そっけない返事をしたりしました
父はいつも 困惑したさみしそうな顔をしました
当時、なんで自分がそうなっちゃったのかはわかりませんでした
でも さみしそうな顔をする父を見て
自分もさみしくなって 何でわたしこんな言い方するんだろうって
いつも後悔していました 申し訳なくて
父が部屋を出て行った後に泣いてしまうこともありました
でも 父と顔を合わすと かわいくない自分になっちゃう
説明がつかない 感情と行動 でも自分で抑えられない
とても理不尽な現象・・・
父はというと
あえてわたしから少し距離をおいたように思います
そこには母の意図もあったように思いますが・・・
わたしがどんなにきつい事を言っても ひどい態度をとっても
いつもとかわらず やさしかったなー
それが逆になんかイヤだった気もする
自分がどんどん嫌いになっていった
洋服に興味が出てきて
かわいい洋服が欲しかったわたしは
そういうときだけ 父に言って
一緒に買い物に行ったりしました
わたしはわざと ちょっと離れて歩いたりしていましたが
父はうれしそうに わたしの後ろを着いてきました
父がアキレス腱を切った時も わたしとの約束を守って
買い物に連れて行ってくれました
父は足を引きずっていましたが、アキレス腱を切ったことは
わたしはあとから知ったことでした
何の配慮もできない 自分のことしか考えない
ありがとうも言わない 当たり前の顔をしていたわたし
あ”-っ!
今 こうして思い返すと
蹴っ飛ばして引きずり回してやりたい!
先日行なわれた 保育園のクリスマス会で
お姉ちゃんが 今中学生でちょうど反抗期なんだよねー・・・という
お母さんの話を聞いて
ふと 当時を思い出してしまいました
父は6年前に他界しました
わたしがどんなに父に悪態をついても
叩いたり怒鳴ったりしなかった父
そんなかわいくない 生意気なわたしをまるごと許してくれた気がする
今思うと
とても 深くて広い人だったんだなと思う
父が逝ってから こんなに父のことを思い返したのどれくらいぶりだろう
youとmomoにも
やがて来るであろう反抗期
わたしも お父さんも どう乗り切るのかなー・・・
はぁー・・・
おとんに会いたいなー・・・
ブログ更新しました。 2012.02.02
父のゆめ 家族の思い 3 2012.01.30
父のゆめ 家族の思い 2 2012.01.30
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