お雛さまを飾ったが、金屏風と右近の橘、左近の桜が無い。大きな箱を念入りに再度探したが入っていない。天袋のどこかに残っているのではないかと、脚立を使って捜索。結局そこには無いため、押入れも探した。
古い洋服とともに出てきたのは、下の娘のお宮参りにもらった純白のドレスセット。上の娘には着物を、下の娘にはドレスを送ってくれたのだった。その奥には長男の端午の節句のお祝い鯉幟と吹流しもあった。その鯉幟は空に泳がせると十数メートルもの長さで田舎に行かないと使えないのだった。しかし長男はその長い鯉幟が青空に泳いでいた記憶があると言う。
探し物を通して、両親がいかに私たちに愛情を注いでくれていたかを再確認する結果になった。苦しい家計の中でこれだけの物を嫁いだ娘に贈るのは並大抵の気持ちではないだろう。今、同じ立場になってみて身にしみた。切なかった。
今更遅すぎるが「お父さん、お母さん、ありがとう」と心の中でつぶやいた。存命中に感謝の気持ちをもっと心を込めて伝えるべきだった。表面的なことばかりに気を取られて、親の愛情の深さをしっかり受け止めて感謝るすことができなかった愚かな私だった。


右近の橘 左近の桜
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