平山郁男シルクロード美術館で心を清め、再び小海線に乗り小淵沢に出た。車で美濃戸から入山、午後4時頃赤岳鉱泉に到着。何とお風呂があって汗を流すことができ、さっぱりした。
夜は7時就寝、早朝3時起床。しかし夜半に驟雨があり、どこも濡れているためしばらく様子待ちし、5時頃出発した。大同心稜の急坂を黙々と昇りつめ、大同心雲稜ルートの基部まで着いた。しかし雨のせいで岩も草も濡れていてこのコンディションではリスクが高いとの判断で、結局大同心は諦め、小同心クラックを昇ることになった。
小同心クラックは3ピッチ、やさしいのでクライミングシューズに履き替えずアプローチシューズのままで昇った。岩はホールドが豊富にあり、楽しく昇ってすぐに終了点に着いた。横岳のギザギザの稜線を縦走する登山者の姿を見ながら、横岳山頂まで岩場を直登した。岩キキョウ、麝香草、ちょうのすけ草、ウルップ草、深山大根草、おだまきなどたくさんの高山植物が咲き乱れていた。一般ルートでないから踏みつけられることもなく、清らかだった。
稜線は天気もよくカラリとして赤岳、阿弥陀岳、硫黄岳など南八ヶ岳の峰峰がくっきりと見え、気持ちが良かった。下山は大同心稜を降りた。ザレ場のあちこちに駒草がたくさん咲いていて可憐だった。
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