海辺にそった山道をシャトルバスで揺られ、農協前というバス停で降りた。ここは木村地区で家プロジェクトが展開している。家プロジェクトははしょって言えば、古民家の特性を生かしながら、それぞれのアーティストが現代作品に改築したものである。
あちこちに散在しているので一通り観るのに時間と体力を要した。最も奇抜(?!)だったのは安藤忠夫建築の「南寺」、中に入るのに8人限定、中は完璧なまでの闇、手を壁に伝わせ不安に思いながらそろそろと手探りで進み、台に掛ける。そこで漆黒の闇を見つめること数分、うっすらと目の前に何かが現れてきたのだった。ジェームス・タレルの光を使った作品で地中美術館でも観た。安藤とタレルのコラボである。


南寺 角屋
角屋は民家の広間が無数の☆が輝いて目を惹いた。ここも暗闇なので水の中に☆が浮かんでいるような美しさだった。


護王神社 製塩業で栄えた石橋家
石段を何十段も上り詰めた先にあった護王神社は地上から観ると特に何もない。しかし懐中電灯をつけて暗く狭い通路を歩くと地下室に降り、本殿と石室を結ぶガラスの階段を観ることができた。遠目にガラスなのか、氷(!)なのかわからないのでこっそり近寄って触ってみたら冷たくなかったのでガラスとわかった。


はいしゃ はいしゃの中に突如現れる自由の女神
はいしやという作品もおもしろかった。民家の中すべてがアートになっている。しかしここはいわゆる普通のモダンアートで親しみ易かった。
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