山への情熱 音楽への愛

山への情熱 音楽への愛

2017年01月08日
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カテゴリ: 映画
1月8日、やっと自由の身になった今日、はるばるお江戸は有楽町まで繰り出した。話題の山岳映画「MERU/メルー」を観るためなのだがこの映画、千葉県ではどこにも上映されてなく都内でも有楽町と新宿に1館あるだけだった。でもそこまで行った甲斐は十分にあった。ヒマラヤ山脈メルー中央峰にその名の通りサメのひれのような形でそびえる岩壁“シャークスフィン”。この難攻不落のルートに挑んで一度は敗れた3人の一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、 再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた壮大なスケールの山岳ヒューマン映画だった。何といっても3人のうちの一人ジミー・チンはカメラマンなのでその映像の美しく斬新なこと!!。まずそれに驚嘆した。これまでも多くの山岳映画を観てきたが、このような斬新かつシャープなアングルで岩壁とクライマーを切り取った映像は見たことがなかった。彼がカメラマンであると同時に超一流のクライマーだっだからこそ撮れた写真だろう。山岳カメラマンのセンスが随所に光っている。
MERU/メルーのイメージ画像1MERU/メルーのイメージ画像2 画像3
死んでもおかしくない致命的な重症を負ったレオンがストイックなトレーニングを積んで再度シャークスフィンに挑むのだが、観ているだけでも怖かった。あの高度とあの岩壁で脳梗塞に襲われたらどうなる?実際は極限の中で彼は体調を崩し大脳の機能も減少させながらも持ちこたえて登頂を果たす。人間って何て強いんだ!!。
画像4  この素晴らしい画像!!ほれぼれする。
画像5  こちらも素晴らしい構図
ノンフィクションなので3人の家族がありのままの姿で登場し、きれいごとばかりではなく込み入った人間関係も描かれている。更に小説家のクラッツカワーが登場して解説的・補足的な話を続けていく。特別な演出もなくて淡々と事実が語られ、映し出されていくのだがこれがかえって現実感を色濃く出していてすごく納得できた。
これまで鳴り物入りで宣伝された山岳映画にはけっこう高確率で期待を裏切られていたが、今回は遠くまで行ってみる心に残る映画だった。





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Last updated  2017年01月08日 18時31分19秒
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