山への情熱 音楽への愛

山への情熱 音楽への愛

2025年10月31日
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カテゴリ: 日々の出来事
10月31日金曜日。天気予報では晴れだったのに一日中雲が低く垂れこめて、すっきりしない日だった。朝から気分が重く、何事にも意欲が湧かなかった。年取るごとに心や意欲が気象条件に大きく影響されるようになった気がする。若い時には雨でも雪でもしたいことはガンガンしていた気がするが、今は曇り空や雨が続くと気分があがらず、メランコリックになってしまう。
今朝もこの重い曇り空に支配されてしまった。せっかくの休みなのにこれでは後悔が残る。頑張って掃除やかたずけなどをしてコメダ珈琲店に出かけた。モーニングを注文しサラダもつけて、のんびり朝食にした。

その後はアンカーのイヤフォンを耳にセットして、ラジルラジルの聞き逃し配信でブラームスのクラリネット五重奏を聴いた。

この曲は大好きな曲で、毎年晩秋のこの時期には必ず聴く名曲なのだが、曲調が深い哀愁を秘めているので、おのずと自分の気持ちも深く沈潜してしまう。自分の人生や父母、弟など冥界に去った人のことを思い出したり、自分のどうしようもない人生の哀しさについて思わざるをえない気持ちになってしまう。努力では解決しない不条理の人生の哀しさに浸ってしまった。そんな気持ちを打ち明ける人もわかってくれる人もいない。黙ってこの現実を見つめ、受け入れるしかない。

そういう気分に浸っていたがこれでは哀しすぎると気分転換に読書することにした。図書館で借りた村上春樹の「ねじ巻鳥クロニクル」を取り出し、小一時間読みふけった。このところ、「海辺のカフカ」を読み直すなど少しハルキストになっている。彼の本は軽い中毒性があるので読み止められなくなってしまう。彼の特徴である音楽・暴力性・性・幻想などがすぐ登場してきていつもの世界に引き込まれた。何しろ冒頭からロッシーニ作曲の「泥棒かささぎ」序曲がクラウディオ・アバド指揮のロンドンフィルハーモニーで登場するんだからクラシック好きにはたまらない。


午前中の気持ちよい時間をコメダコーヒーで一人で自分の時間を過ごせ、小さな幸せを感じた。





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Last updated  2025年11月01日 10時41分10秒
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