山への情熱 音楽への愛

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2025年11月09日
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カテゴリ: 映画
11月9日日曜日。朝から雨が降ってとても寒い。すっかりやる気をくじかれてしまい、家の中でウジウジ過ごしていたが、一日雨だとしたらこの休日の過ごし方はあまりにももったいないと思い、先日公開されたばかりの話題作「盤上の向日葵」を観にシネプレックス幕張まで出かけた。
雨のせいか観客はものすごく少なかった。
この映画については「国宝のあとに観る映画はこれだ」というキャッチコピーにつられて内容は全く知らないままに、渡辺謙が出演してることに信頼を置いて観にきたという程度だった。
映画はとても濃密で通常では経験できないような将棋の世界の話だった。タイトルが「盤上の向日葵」だから将棋の盤上で将棋と人間の運命を巡る話がミステリー仕立てで進み、とても面白かった。
山中で白骨死体が発見され、手がかりは遺体とともにみつかった希少な将棋の駒。その駒の持ち主である天才棋士と賭け将棋の裏社会に生きた男の生きざまと過去が刑事の捜査と並行してえがかれている。
悲惨すぎる生い立ちの主人公だったが彼を育てた温かい校長先生夫婦というほっとする設定もあった。
なるべくしてなった結末にはいいようのない感動に胸を揺すられた。
天才棋士を演ずる坂口健太郎がきれいごとではない世界を熱演し、渡辺謙はやはりすごいとしか言いようがない。裏社会に生きるの賭け将棋の天才の迫力を全身から感じさせた。


この他の配役では校長先生役の小日向文世や妻の木村多江はとても温かい人間味を感じさせたし、恋人役の土屋太鳳、刑事役の佐々木蔵之介と高杉真宙も良かった。
ただ「国宝」のあとに観る映画かと問われればそれはどうだろう。そうかもしれないし、そうでないかもしれないな。





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Last updated  2025年11月10日 20時05分53秒
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