リオン&シモンのお部屋

リオン&シモンのお部屋

2012.03.09
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 マリー・アントワネットの衣装のほとんどを製作し、ベルサイユの貴婦人を中心に熱狂的な支持
 を得て、庶民の出でありながら、フランス革命前の最後の華やかな時代に君臨した女性モード
 商、ローズ・ベルタンの栄光と没落の伝記です。

 マリー・アントワネットといえば、18世紀フランス宮廷のファッション・リーダーで、高価な衣装に
 大金を注ぎ込んだ、贅沢な女性の代名詞とされるお方。
 意外ですが、元々はお洒落に全く関心を示さなかったそうで、近習の報告を受けたお母さまから
 「あなたの年頃の娘として言語道断です」と、お小言の手紙をもらうほど。

 それが、ローズ・ベルタンに出会ってから、180度変わってしまったという…。なので、世間知らず
 の国王夫妻を唆して、後の不幸な運命を招いた張本人と捉える歴史家も少なくないそうな。

 ベルタンが女性の感性全開で作り出す、装飾の多いドレスが大流行した、歴史上最もフェミニン
 で、装いが華やかだった時代です。
 リボンやレース、オーガンジーや花飾りといった、素材を扱うセンスが只者でなかったらしい。
 もうアントワネットを始め、女性たちの心を鷲づかみです! ワクワクしたんでしょうね。

 何か気持ちは分かるような。本当はいつだって、キレイなものは大好きですから。
 人目と理性があるから、実行はしないけどね。

 革命が起きて、モード商達が軒並み、王室から手を引く中、革命政府に支払いを値切られても、
 ベルタンだけは納品を続けていたそうな。
 アントワネットが牢獄に移ってからも、国王が亡くなった時の喪服も、そして、最後のドレスも。




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最終更新日  2012.03.12 00:22:55
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