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麻酔導入時の看護
1)全身麻酔法の種類と特徴
全身麻酔法とは、麻酔薬の効果で中枢神経機能を抑制することによって、1無痛、2意識の消失、3不動化(または筋弛緩)、という全身麻酔状態を可逆的につくるものであり、次のような種類がある。
(1)吸入麻酔
吸入麻酔薬を吸入することによって、肺胞毛細血管内から血液中に麻酔薬が溶解し、脂肪や筋肉などの組織に取り込まれながら、中枢神経(脳組織)に達するものである。麻酔薬は特に脂肪組織に多く取り込まれるので、肥満患者の吸入麻酔の導入や覚醒には時間を要するということを理解しておく必要がある。
最も一般的に実施されているのは、気管内に挿管した気管内チューブを使用する方法である(図1-10)。手術が短時間の場合は、マスク使用で実施することもある。
1主な吸入麻酔薬
1.ガス麻酔薬:沸点が低く常温下で気体のもの
・笑気(N20)
→鎮痛作用がある。筋弛緩作用はない。他の揮発性麻酔薬と併用して用いる。
2.揮発性麻酔薬:沸点が常温より高く、液体を気化させて使用するもの
・イソフルレン(イソフルラン)
→フォーレン:強い鎮痛作用と筋弛緩作用がある。頻脈・血圧低下を生じやすいが、腎毒性や肝障害の危険性は少ない。
・セボフルレン(セボフルラン)
→セボフレン:鎮痛作用とイソフルレンよりも強い筋弛緩作用がある。麻酔導入・覚醒が速く、気道刺激が少ない。気管支拡張作用がある。腎毒性や肝障害の危険性は少ない。
2主な筋弛緩薬
筋弛緩薬は、全身麻酔で手術を行う際に使用されるだけでなく、ICUなどにおける人工呼吸管理時や気管内挿管時にも使用される。
〔全身麻酔(吸入麻酔)法で手術を受ける患者への筋弛緩薬使用の目的〕
A.骨格筋の緊張を除去し、開口を容易にして声門を開き、挿管しやすくする。
B.挿管に伴うパッキング(痙攣性の咳噺運動)を防止する。
C.人為的に無呼吸状態にし、調節的人工呼吸を行う。
D.腹部手術時の腹筋の緊張を除去し、手術操作を容易にする。
〔筋弛緩薬の種類と特徴〕
1.非脱分極性の筋弛緩薬:末梢の神経筋接合部のアセチルコリンレセプターに結合し、神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻止することによって、筋弛緩効果を発現するもの。拮抗薬は抗コリンエステラーゼ薬のネオスチグミン(ワゴスチグミン)である。
・ベクロニューム
→マスキュラックス11:..
出処:: レポートサイトHAPPYCAMPUS!