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再び登場、荻原浩作品。中古であれこれため込んでいたので・・・短編集ですね。冷蔵庫を抱きしめて 萩原浩あらすじ新婚旅行から戻って、はじめて夫との食の嗜好の違いに気づき、しかしなんとか自分の料理を食べさせようと苦悶する中で、摂食障害の症状が出てきてしまう女性を描いた表題作他、DV男ばかり好きになる女性、マスクなしでは人前に出られなくなった男性など、シニカルにクールに、現代人を心の闇から解放する荻原浩の真骨頂。どの話も、マイナス方面に行くのだろうか、絶望的な展開なのだろうか、、、、なんて思ったらちょっと違って、案外スッキリする話が多かった。最初の、DV男に連れ子とともにおびえながら暮らす女性が逃げるのか、ボロボロになるのか、、、と思ったらボクシングジムに通って本当に実力つけて、ジムのオーナーなども味方につけて、その男をノックアウト!する話がなんかスッキリカッコよかったな。想像した展開からつきぬけてて、面白かった。実はまだ、直木三十五賞を受賞した作品も山田風太郎賞受賞も読んでないのだよねー山本周五郎賞の明日の記憶だけ読んだ・・・はず。天邪鬼な私。冷蔵庫を抱きしめて海の見える理髪店/荻原浩【1000円以上送料無料】【新品】二千七百の夏と冬 上 双葉社 荻原浩/著二千七百の夏と冬 下/荻原浩【1000円以上送料無料】
2021.11.07
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続きまして、下巻。半分、青い。下 北川悦吏子あらすじスズメはついに漫画家デビューを果たす。就職が決まり、ロボットを発明する夢を叶えようとしているリツは、故郷でスズメにプロポーズをするが、一人前になるために足掻いていたスズメはそれを受け入れられなかった。時は流れ漫画家として行き詰まったスズメは、リツが結婚したことを知る…。波乱万丈というか、取っ散らかった?スズメの、結婚離婚結婚・・・を含む完結。ずっと、収まるところに収まればいいのに・・・・と生まれた時から、いや胎児の時から(中村倫也談)見守ってきた、律とスズメが、別々の人と結婚し、子供をもうけ、、、そしてまた一緒になる。幼馴染だからって、別にくっつく人は多くはないと思うものの、実家同士も知っていてそれなりに仲良くて、そんな環境でお互いのこともよく知っていれば、、、こんな二人はちょっと羨ましいかもね。そして、案外まーくんの出番は多くない。実際読んでみて、全体の分量からするとたいした出番じゃなかったなあ。だからこそ、爪痕残した意味がある。個人的には、ユーコのくだりが悲しかった。切なかった。全体としては、イラっとすることもあるんだが元気が出るかもね。カンちゃんがすごい、そしてつばさもスゴイ。ある意味親に翻弄されちゃった子供たちだが、彼らが一番よよく大人を親を見ていたなあ。それと、以前も書いたのだが秋風先生がくらもちふさこモデルなのが、とても嬉しいのだった。出演シーンを断片的にしか見てなかったので、おかげでやっと線になった。案外、読んでよかったかなー半分、青い。 上 文春文庫 / 北川悦吏子 キタガワエリコ 【文庫】半分、青い。 下/北川悦吏子【1000円以上送料無料】いつもポケットにショパン 1/くらもちふさこ【1000円以上送料無料】【中古】少女コミック 白いアイドル / くらもちふさこ東京のカサノバ 1 集英社文庫 / くらもちふさこ 【文庫】
2021.11.07
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ドラマは、出演シーン以外ちゃんと見たことがないんだがあらすじはなんとなく知っていて、でも細かい人物は把握しきれず、、、で、結局読んでみた。ページ数が多いのが魅力半分、青い。上 北川悦吏子あらすじ高度経済成長期の終わり、岐阜県の小さな食堂に生まれたスズメ。小学生の時に病気で左耳を失聴してしまいますが、我が子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼馴染のリツに支えられ健やかに成長する。高校を卒業したスズメは少女漫画家を目指し上京し、人気漫画家・秋風羽織のもとで仲間と修業に打ち込むが……。ドラマで削られたセリフも文庫版では書かれているそうなのだがなんせドラマちゃんと見たことないからわかんない・・・そして、読んでみて初めて知ったことも多い。スズメは、おっそろしく前向きだし発想がぶっ飛んでるので時々イラっともするし、逆に元気をもらったりも出来る。どちらかというと、親目線になってしまうので娘がこんな感じだと大変だ・・・などとも思う。朝ドラは長いし、見てる時間が足りないのでなかなか完走できないし、これはハマる前でもあったしで関連の写真集とかムック本を中古で買ってみたりしてるけれど結局中村倫也掲載ページしか見てないという・・・なので、読んでみて感情はイラっとすることもあったりしてもちょっと新鮮だったーーー半分、青い。 上半分、青い。 下/北川悦吏子【1000円以上送料無料】半分、青い。 メモリアルブック ステラMOOK 【ムック】
2021.11.07
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たまたまTVで紹介してるの見て平積みしてたのを珍しく本屋で定価で購入ぼくはイエローで ホワイトで、ちょっとブルーフレイディみかこあらすじ大人の凝り固まった常識を、子どもたちは軽く飛び越えていく。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、落涙必至のノンフィクション。ああ、子供の頃からこんなに複雑なアイデンティティ探りをする環境がある、11歳でたくさんの偏見や差別を身近に感じながら生きる、、、ってどんなことなんだろう、と考えずにはいられない。ありきたりだが、日本は平和というか、、、こんな11歳はそうそういないだろう・・・それがいいとは言わないし、それがこの国の環境だろうしもちろん多様化しつつある今では、同じように悩む環境の11歳もいるかもしれないがうっすら想像でしかなかった社会を、彼の学校生活、そして著者の育て方を通して、改めて知った、そんな感じです。2が出てるみたいだが、文庫になるまで待と~っと。【新品】ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ/著THIS IS JAPAN 英国保育士が見た日本 新潮文庫 / ブレイディみかこ 【文庫】花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION ちくま文庫 / ブレイディみかこ 【文庫】
2021.11.07
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先日途中で挫折した本ネタ、下書きのまま溜まりまくってるので今日もちょびちょびと。簡単に、、、、すでに忘れ気味なので私の脳はキャパが狭すぎ金魚姫 荻原浩あらすじ恋人にふられ、やりがいのない仕事に追われていた潤は、夏祭りで気まぐれにすくった琉金にリュウと名をつけた。その夜、部屋に赤い衣をまとった謎の美女が現れ、潤に問いかける。「どこだ」。どうやら金魚の化身らしい彼女は誰かを捜しているようだが、肝心な記憶を失い途方に暮れていた。突然始まった奇妙な同居生活に、潤はだんだん幸せを感じるように。しかし彼女にはある秘密があった。ちょっと不思議な話でした。とんでもないブラック企業に勤めてる主人公潤には、同情しつつもさっさと見限ればいいのに、、、などと思ってみたりリュウが現れた関係で、急に墓地で死者の魂に出会えるようになってそれで営業成績が延びちゃって、それがちょっと面白かったり。残りページが少なくなって、どう収拾するんだろうか、と思ったら最後はちょっと幸せだけど切なくて、、、ふんわり終わった感ですが、良かったな・・・と思えるような。よく読む作家さんですが、結構いろんな雰囲気の違う作品があり思い出したようにあれこれ読んでます。まだ全部の作品読めてないので、ぼちぼちね。【新品】金魚姫 荻原浩/〔著〕金魚姫【電子書籍】[ 荻原 浩 ]
2021.11.07
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ため込んでる本ネタ簡単にね、続けます~さらっと備忘録(正直、読後時間が経ってて、少し忘れ気味)凶犬の眼 柚月裕子あらすじ広島県呉原東署刑事の大上章吾が奔走した、暴力団抗争から2年。日本最大の暴力団、神戸の明石組のトップが暗殺され、日本全土を巻き込む凄絶な抗争が勃発した。首謀者は対抗組織である心和会の国光寛郎。彼は最後の任侠と恐れられていた。一方、大上の薫陶を受けた日岡秀一巡査は県北の駐在所で無聊を託っていたが、突如目の前に潜伏していたはずの国光が現れた。国光の狙いとは?(以上Bookデータベース)ホント、柚月氏はあんな感じの見た目の印象と、どうしてこうも違う作品、書けるのかなあ~~今回もハードボイルドです。そして、ついつい国光と日岡のある意味友情、が成就することを願ってしまう。いや、私は怪しいと睨んでたよ・・・女は怖いね、高校生でもなんでも。それよりも、国光がまさか獄中で、、、そこはびっくり。日岡がたくましくなって、大上の存在も見えて、こりゃさらに続編読まねば、と思っております。凶犬の眼/柚月裕子【3000円以上送料無料】凶犬の眼
2021.11.04
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溜まったネタを簡単に・・・備忘録です、流してください、、、、色彩を持たない 多崎つくると、彼の巡礼の年村上春樹あらすじ多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。何の理由も告げられずに――。死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。(以上BookLive)そういやWikiったら、この作品は村上春樹の長編13作目、って書いてあった。え、それしか長編書いてなかったっけ??短編や紀行文、翻訳本も多いからかな、もっと長編あると思ってた。私としては、久々に読んだ村上作品。相変わらず、静かではじけることがない冷静な主人公と、突然降りかかった不可解な出来事、絶妙な助言をくれる冷静な恋人・・・全体的に劇的なスピード感のある展開、というわけではないのに妙に先が気になる話でした。なので、なんとなく結末が、、、もっと、スッキリっってなってほしかったような。だいたいそうかな、とおもうところで性描写も出てくるのだけどそれはなんというか、村上作品の定番というか・・・なんて、そんなこと言ってたらハルキストに怒られそうだが前半のワクワクそわそわ感が楽しかったので、結末がちょっと物足りなかったかなーでも、つくるの立場にちょっとだけなると、めちゃめちゃ仲良かった高校の友達が、ある日突然疎遠になる、避けられる、なんて展開、キツイよなあ・・・最終的には、原因がわかってみんなそれぞれ進んでいく、という感じだけれど、なんとなく消化不良でした。色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年多崎つくるはいかにして決断したのか 村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 [ 甲田純生 ]
2021.11.04
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先日、本屋で購入。おそらく母が好きかな、と思って(村上春樹は苦手らしいが)見たら実家行きかなー村上春樹 古くて素敵なクラシック・レコードたち とにかく、小説にもいろいろ出てくるので、、、読むたびにたくさんの曲を知ってるのに驚くしこの本を見て、演奏者や指揮者の違い、時期の違いにも触れててますます驚いてしまう。最近やっと、音楽聞く気になってきた、 という母は、実家に相当数あるクラシックレコードをちょこちょこ聞いてるようなので、、、 本に載ってるレコード、持ってるかなーなどと思いながら見るのも楽しいかも。文庫以外で本買ったの、久々かもー(あ、雑誌は除く)古くて素敵なクラシック・レコードたち/村上春樹【3000円以上送料無料】小澤征爾さんと、音楽について話をする/小澤征爾/村上春樹【1000円以上送料無料】
2021.08.22
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さて、形から入るわたしシリーズとにかくすぐ蚊に刺されるのだが、家の中にももしや潜んでるのか??どうにもかゆい部分が増えてる気がするから、、、買いましたわーどうせ使うなら、形からっ梅雨が明けたことでますます出番が増えるのが、、、、蚊やりその1 リビング用としました。キャンドルやライトを入れたり、グリーンや花飾っても面白い、と商品のページにいろいろ例があって、、、メタル素材でありながらカッティングされてるのがお気に入り。蚊やりその2 こっちは蓋つき、玄関用。蓋にすぐヤニがついてしまうけど、それは仕方がない。使い倒したら、また違う色にしても面白いし。蚊やり、って本当にいろんなものが出ていて、昔ながらのブタちゃんももちろん売っているし、縦型、陶器、ガラス、と材質も様々で面白い。夏といえば蚊取り線香、な私としては嬉しい限り。もちろんお外BBQでも大活躍なのだ。LED虫取り これはどちらかというと私の寝室用。蚊取り線香だと、狭い部屋でスモーク状態になっちゃうから音は出てるけど、気にならないしお外BBQ用にデカい無骨な?虫取りライトあるけどそれの小さい室内用USBライト、という感じです。家の中でしぶとく生き抜いているかもしれない蚊や小さい虫がとれたらいい、、、という感じかな。この手の物の、たくさんの種類が販売されています。夏だねぇ~『ドゥームー 蚊遣り フラワー レギュラー』【蚊遣り 蚊やり かやり 蚊取り線香 線香 アジアンテイスト インテリア 雑貨】(江戸小紋 蚊遣り 鶴 青)蚊取り線香ホルダー アイアン 蚊取り線香入れ 和風 おしゃれ 蚊遣り(蚊やり 蚊遣り器 蚊取り器)和 和雑貨 和モダン アジアン雑貨 アジア雑貨 雑貨 インテリア アジアン 渦巻き Wanon(wanon わのん)トレイ 蚊取り線香入れ キャンドルホルダー デコレーショントレイ アラベスク [67030]【 デコレーション トレー 蚊取り線香 ホルダー 入れ ケース ポット ランタン アクセサリー 小物 フレンチ モロッカン アンティーク風 おしゃれ かわいい リゾート 男前 西海岸風 塩系 】家庭用蚊取り器 UV光源誘引式 光触媒技術 蚊取り器 LEDライトUSB蚊退治誘虫灯効果抜群薬剤不用赤ちゃんやペットにも安心蚊取り器 VITCOCO UV光源誘引式 USBタイプ LEDライト 吸引式捕虫器 蚊ランプ 光波誘導 近紫外線 静音 モスキートキラー 吸引式蚊取り器 二酸化炭素 無放射線 薬剤不要 吸入タイプ 蚊よけ持ち運び便利
2021.07.18
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おーー、、、なんとなく展開が読めたところもあったり、えーそっちかーーってなったり・・・面白かった。まぐだら屋のマリア 原田マハあらすじ東京・神楽坂の老舗料亭「吟遊」で修行をしていた及川紫紋は、料亭で起こったある事件を機にすべてを失った。料理人としての夢、大切な仲間、そして、後輩・悠太の死……。後悔と自暴自棄な気持ちを抱えて、職場から逃げ出した紫紋は、人生の終わりの地を求めて彷徨い、“尽果”(つきはて)という名のバス停に降り立った。行く当てもなく歩くうちに、崖っぷちに佇む小民家「まぐだら屋」にたどり着く。戸を開けると、鰹の香りがいっぱいに広がる店内とカウンターのかたわら作業する女性に紫紋は目を離せなくなる。その女性は、皆からマリアと呼ばれ、店に訪れる客たちに素朴であたたかな食事を振舞ってくれるのだった。マリアとの出会いで紫紋の頑なに縮こまった心と体が解きほぐされていく。所持金も、行くあてもない紫紋は己の過去を隠してまぐだら屋の手伝いをするようになる。マリアに惹かれながらも、自身の過去が枷となり葛藤する紫紋。だが、そのマリアも聞いてはいけない大きな秘密があるようで……。彼女の左手薬指の切り落とされたような傷、一人暮らしの部屋に置かれた2つの位牌、まぐだら屋の老女将が残した言葉――彼女の過去に秘められた壮絶な事件とは。そして、紫紋は再び未来へ踏み出すことができるのか。まぐだら屋に集う人々と人生の目標を見失った青年が、“終点”から引き返す勇気を得るまでを描く、感動の成長小説。(以上Amazon)紫紋の過去はなんとも理不尽で悲しくて、きっとまぐだら屋にいる間に、少しでも再生するんだろうな、とは思うのだけど終盤まで謎だったマリアの過去は、もっと壮絶で悲しくて、、、ただただ、優しくて何も聞かない取り巻く人々や、かたくなにマリアを拒絶する女将や、、、自分の周りにはそうそういない過去をもつ人たちばかり出てくるのだが、いろんなものを回収してくれるので、、、ただただ、前を向いた人には頑張って欲しいと、暖かくも切ない気持ちになりました。もう、沼の悪い癖で、これを実写化するなら少し年齢違うけど紫紋は、、、とか考えてしまうという何見ても何読んでもそう思っちゃう病まぐだら屋のマリア (幻冬舎文庫) [ 原田マハ ]
2021.06.27
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中村倫也出演のドラマ、映画の原作、ということでずっとため込んでいたのをやっと読みました。伊藤くんAtoE 柚木麻子あらすじ美形でボンボンで博識だが、自意識過剰で幼稚で無神経。人生の決定的な局面から逃げ続ける喰えない男、伊藤誠二郎。彼の周りには恋の話題が尽きない。こんな男のどこがいいのか。尽くす美女は粗末にされ、フリーターはストーカーされ、落ち目の脚本家は逆襲を受け…。傷ついてもなんとか立ち上がる女性たちの姿が共感を呼んだ、連作短編集。ドラマも映画も、そこそこ忠実に作られてるけどもちろん映像なので、、、矢崎莉桜のセミナーは無いし、女性たちももう少し個性的に描かれていたかも。伊藤って、当たり障りがなさそうだけど、こういうヤツが一番面倒で怖いんだよね・・・クズケンは映像と同様、優しくて機転が利いて、、、そして莉桜と一線超えそうになるのが意外だった。でも、、、やっぱクズケンはいいヤツだったなあ。伊藤くんA to E (幻冬舎文庫) [ 柚木麻子 ]映画「伊藤くん A to E」DVD [DVD]ドラマ「伊藤くん A to E」DVD-BOX [DVD]
2021.06.27
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湊かなえさんにしては確かに珍しい題材、という印象でした。ブロードキャスト 湊かなえあらすじ町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の名門校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに出場することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか――。今まで読んできた湊かなえ作品は告白、Nのために、贖罪、夜行観覧車、ポイズンドーター・ホーリーマザー、などなど、深い心情をぐさぐさするような、いわゆるイヤミス(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)というジャンルとして認知されるほど、独特な作品が多かったのだが、、、これはホント全然違っててびっくり。まさかそういう展開にならないよね・・・?と途中疑ったけど、それはマヂなしただ、もう一押し欲しかった気もする。陸上やろうと思って頑張って入った高校なのに、ケガで早々にその道をあきらめちょっとしたきっかけで誘われるがままに入った放送部、一つ間違えば辞めちゃいそうだけど、、、ラジオドラマ、といういろんな意味で難しい部門で脚本家を目指す正也の、さまざまな思いや考えに触れて変わっていく様、はああー青春だなーーと・・・でも、終盤正也の脚本の内容や、パン屋のおばちゃんと思っていた人が実は、、、で終わった感じで、なんとなく物足りない感じがしてしまった。ま、一気読みはしやすいですね。ブロードキャスト 角川文庫 / 湊かなえ ミナトカナエ 【文庫】
2021.06.27
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一度読みかけてたが、実家に帰った時に母に気軽に読めるよ、置いてきたので、これは2冊目。大泉エッセイ 僕が綴った16年 大泉洋あらすじ大泉洋本人執筆による、大泉洋の素顔の16年間が詰まった、笑って泣けるエッセイ集。大泉洋が執筆文をまとめて出版するのは、本書が初めてとなる。また、表紙の装画には、大泉自身が子供の頃からファンだった『タッチ』のあだち充が担当。書籍の装画は初めてのあだち充が、1997年当時の若かりし大泉を描く。本書では、大泉がまだ北海道を拠点に活動し、『水曜どうでしょう』レギュラー放送に出演していた1997年から2005年まで、雑誌3誌で執筆連載していた幻のエッセイ原稿108篇を一挙収録。 2誌に関しては、北海道版のみでの連載だったため、コアなファンも未読であろう幻の原稿を掘り起こし! 大学時のエピソード、レギュラー放送当時の『水曜どうでしょう』裏話、TEAM NACSについて、家族のことなど……大泉洋ならではの「笑い」が散りばめられたエピソードはもちろん、時にノスタルジック、時に切なくて、思わず「泣いて」しまいながらも、でも読むうちに不思議と元気になれる、まさに「大泉ワールド」全開のエッセイが満載。さらに2013年書き下ろしで、大泉自身が本書で初めてあの伝説的人気番組『水曜どうでしょう』について本音を激白。大泉が考える『どうでしょう』分析、そしてレギュラー放送終了の意味、『どうでしょう』ファンはきっと胸が熱くなる、彼の秘めた想いとメッセージとは――?またローカルタレントから全国区へ、急激な変貌を遂げた「心情と自負について」や、さらに大泉洋が「大泉洋という奴」について独白も。ネガティブをポジティブに反転させるその思考能力や、大泉洋のコミュニケーションスキルがわかる「在り方」と「感謝力」は、必読!自身の本音が詰め込まれた熱い渾身の原稿は、爆笑必至なのに、思わず「胸が熱く」なる!1997~2013年の「大泉洋」の16年が詰まった、饒舌なエッセイ、352ページ! 完全保存版!(以上Amazon)水曜どうでしょうが流行りだした頃、私はすでに東京にいたのでリアルタイムで楽しんでいたわけではなく、地元の友達に、面白いのがいるよ、と教えてもらって知った大泉洋。その頃は、まだ役者という感覚ではなかった。舞台観たことあるわけでもないしね。彼が札幌市内に引っ越すまで、私の実家と同じ市内に住んでいた、ということは知っていたのだがこのエッセイ読んで、町まで一緒と知ってびっくり。12号線から道立図書館のアンダーパスくぐって地元に入る感じ、ものすごく懐かしくて、、、マヂですぐそこに住んでたんだーって感じだった。いや、年齢全然違うので、まったく出会ってないけどね。そんな望郷の念にもかられ、あとは単純にあの喋りにも通じる軽快さもあって一気に読める。さらっと楽しいし、初期は文章が短いってのも読みやかった。大泉エッセイ 僕が綴った16年/大泉洋【1000円以上送料無料】
2021.06.27
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WOWOWでドラマしてて知ったのですがドラマもそれなりに面白くみてよし、原作読んでみよう~ってことで読んでみた。出会い系サイトで 70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと花田菜々子あらすじ夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの日常では絶対に会わなかったような人達に、毎日毎日「その人にぴったりの」本を紹介。え、もしかして、仕事よりもこっちが楽しい?!サイトの中ではどんどん大人気になる菜々子。だがそこに訪れた転機とは……。(以上河出書房新社)ドラマもほぼ原作本の内容を忠実に再現していたかなあ。こんなことってあるんだ、と正直驚いた。出会い系サイトに登録している人も、いろんな人がいて人と出会うツールとして利用してる。古参もいれば、エロ目的もいる、自分のことばかりの人も当然いるしイヤな思いもするわけだけど、、、本の紹介に絡めてるのが面白いというかこういうホントの出会いもあるかあ、という感じだった。自分も知ってるジャンルだと、え、それは読んでるよ、知ってるよ・・・となるわけだけど、知らないジャンルだと入り口としては面白く自分でも読んでみたいかも、という作品もいくつかあった。作者のプロフィールが、「ヴィレッジヴァンガード」、「二子玉川蔦屋家電」ブックコンシェルジュ、「パン屋の本屋」店長を経て、現在は「HMV & BOOKS HIBIYA COTTAGE」の店長。と言うのも、ガチで面白い。本が好きなんだなあ~出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと【電子書籍】[ 花田菜々子 ]
2021.06.27
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先月実家に帰った時に、また持ち出してきた。おそらく、父の本かなあ。途中下車の旅 宮脇俊三あらすじ「またどこかへ行きませんか」若い編集者の呼びかけに、旅慣れた作家が提案したのは「万事未定」の旅。山陰の松葉ガニに惹き寄せられ、鉱山鉄道のトンネルに身を屈め、氷の浮かぶ最上川では舟に揺られて雪見酒…。東北・上越新幹線の愛称が決まるまでのエピソードなどを織り込んで、気ままな旅路は改札口から改札口へ。好奇心と食欲を羅針盤にした珍道中を9編収めた軽快鉄道旅行記。著者は有名なのに、そういやちゃんと読んだことなかったなあ、と思って持ってきたんだけど、、、まだ国鉄時代で、寝台車もふんだんに登場し、わたしとしては結構身近にかんじるのだけれど、、、なんというか、文句多いんだよねそれがだんだん、読むの面倒になってきちゃう要因というか。あと、米沢行く話で途中立ち寄れなかった鷹巣温泉、ぜひ寄ってほしかった~東京いるときによく行っていた温泉郷でさ、懐かしくて。にしても、文章から感じる気ままというかわがまま感がそのままなら一緒についていく編集の人、大変だなあ、と思ってしまった。実際はそんなことないんだろうけど。とにかく、イメージがちょっと違ったので、内容的には時刻表駆使したりいろんな乗り換えとか行き先まで買った乗車券の有効利用で途中下車する、というのはすごくよくわかるんだが、ちょっと残念な読後感でした題材は好きなので、別のもの読んだらイメージ変わるだろうか。【中古】 途中下車の味 / 宮脇 俊三 / 新潮社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】鉄道旅行のたのしみ 角川文庫 / 宮脇俊三 ミヤワキシュンゾウ 【文庫】旅の終りは個室寝台車 河出文庫 / 宮脇俊三 ミヤワキシュンゾウ 【文庫】宮脇俊三<増補新版> 時刻表と鉄路の旅人 (文藝別冊) [ 河出書房新社編集部 ]
2021.05.05
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少し前にドラマの再放送していて、もちろん中村倫也出演作でもあるしリアルタイムで見ていなかったこともあって、、、それを見つつ、そうだ、原作読もうっ・・・てことで早速読んだヤツ。高校入試 湊かなえあらすじ県内有数の進学校・橘第一高校の入試前日。新任教師・春山杏子は教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」と書かれた貼り紙を見つける。そして迎えた入試当日。最終科目の英語の時間に、持ち込み禁止だったはずの携帯電話が教室に鳴り響く。さらに、ネットの掲示板には教師しか知り得ない情報が次々と書き込まれ…。誰が何の目的で入試を邪魔しようとしているのか?振り回される学校側と、思惑を抱えた受験生たち。やがて、すべてを企てた衝撃の犯人が明らかになる―。結構登場人物が多く、それがそれぞれ教室やら移動していくので案外ややこしい。ドラマをざっと見てから読んだので、そのあたりを思い出しながら読んでなんとか整理した感じ。でも、最後まで誰が本当に仕掛けたのかわからなくてぐいぐい読み進められる感じで読みやすいのと、ものすごくありそうな内容なので、そういう怖さがある。湊かなえ作品は何作か読んだけれど、違う怖さと面白さがあるなあ。【新品】高校入試 湊かなえ/〔著〕高校入試 シナリオコンプリート版 Blu-ray BOX [Blu-ray]
2021.05.05
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こちらは、何冊目かな、ファーストラヴがまあまあ面白かったのでちょっと他作品に手を出してる、島本理生作品の一つ。映画化もされていますね。Red 島本理生あらすじ三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。充実した毎日を送っていたはずの女は、かつての恋人と再会し、激しく身体を重ねた記憶に導かれるように快楽の世界へと足を踏み入れていく。映像化されてることは知ってたけど、まだ見てないので、、、でも官能小説のくくりとは知らなかった。確かに、描写が性的な部分はかなり多く、表現もある程度の量を割いてるので途中で飽きてしまったというか飛ばし気味に読んでしまった。数作読むと、女性のキャラが似たような感じ、何とも流されやすく、意志が弱いような気がしてちょっとイラっとしちゃうんだよなあスミマセンただ、映像化されてるのでWikiにもう少し詳しいあらすじ書いてるけど思っていた着地とは違っていて、それはああ、よかったなあ、、、と思いました。[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/Red[本/雑誌] (文庫し 46- 3) / 島本理生/著Red [ 夏帆 ]【Blu-ray ブルーレイ】Red(Blu-ray Disc+DVD)夏帆/妻夫木聡 [PCXP-50784]
2021.05.05
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やっと騙し絵の牙ループから抜けた次の1冊。ノーベル文学賞とってるし、日の名残は好きな映画だし、ってことで初挑戦。わたしを離さないで カズオイシグロあらすじ1990年代末のイギリスで提供者達の世話をする31歳の介護人であるキャシーは、提供者達の世話をしつつ自分の育ったヘールシャム(英語版)にある施設で暮らした奇妙な少女時代や卒業後を回想し、自分達の秘密を紐解いていく。結論から言うと、やはり私は翻訳が苦手だ。それから、最初は寮生活してる話なのだが全容が全然見えなくて、だんだんこの語り手たちが置かれてる状況を知るのだがそこに行くまでに語られる寮生活自体が、文化や生活の認識の違いとは言え、、、どうにも受け入れがたいというか、もやもやする。人とのかかわり方も、ケンカしてるのか仲いいのか、介入しすぎなのかどうにも感覚的に共感しにくくんて、、、なので、もう後半は結構飛ばし気味に読んでしまった。次の本に早くうつりたいっ・・・って思っちゃって。期間をあけて、また同じ著者の別作品にトライするか悩んでます。わたしを離さないで 文庫 カズオ・イシグロ☆送料無料・保証付 本【中古】
2021.05.05
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げ、やば、何度もスミマセン。どうしても公開前に読んで、いや読み込んでしまってね。話としては読みやすくて面白いからさ。連チャンだ・・・さっきのその7と一緒にしてしまえばよかった・・・この時期、父の容体が不安定で何度か帰省していたのでその移動中に簡単に、爽快に読める本が良くて結構何度も読んでいたから。父にも読んでもらいたかったな・・・騙し絵の牙 塩田武士 前回購入の、ポストカード入り。表紙の伊庭惟高氏 【中古】【古本】騙し絵の牙 KADOKAWA 塩田武士【文芸 日本文学 文学 男性作家】騙し絵の牙 (角川文庫) [ 塩田 武士 ]CD/映画「騙し絵の牙」オリジナル・サウンドトラック/LITE/MPCS-32 [3/26発売]
2021.05.05
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ゴメン、これ何度目だ?映画公開が近づくと、ついつい読みたくなってしまって、、、途中、実家に帰った時に母にも1冊渡してるので買いなおしてまた読んだ・・・4回目くらいだろうか騙し絵の牙 塩田武士あらすじ出版大手「薫風社」で、カルチャー誌の編集長を務める速水輝也。笑顔とユーモア、ウィットに富んだ会話で周囲を魅了する男だ。ある夜、上司から廃刊の可能性を匂わされたことを機に組織に翻弄されていく。社内抗争、大物作家の大型連載、企業タイアップ…。飄々とした「笑顔」の裏で、次第に「別の顔」が浮かび上がり―。映画も見たのだけど、そっちの感想まだ書いてない・・・結果的には、小説のほうが人物深く書かれていて好きかもなあ。爽快感も違うし。でも、小説では伊庭一族出てこないからね。その意味では映画のほうがいいんだが。とにかく、主人公速水の、文芸に書ける想いとその背景があってこそ、の怒涛のラストは、好きですね。【新品】【ライトノベル】騙し絵の牙 (全1冊)映画「騙し絵の牙」オリジナル・サウンドトラック 【CD】小説/ 騙し絵の牙 台湾版 塩田武士 大泉洋
2021.05.05
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こちらは、完全にドラマの画像使った表紙。あーーー、これが推しの表紙だったなら、、、最近病気なので、すべてがそう見えてしまう、怖い殺してもいい命 刑事 雪平夏見秦建日子あらすじ「殺人ビジネス、始めます。新規開業につき、最初の三人までは、特別価格三〇万円でご依頼お受けします」―左胸にアイスピックを突き立てられた死体の口には、赤いリボンで結ばれたチラシが突っ込まれていた。殺された男の名は…雪平夏見、最も哀切な事件が幕を開ける。シリーズの第三弾。微妙にドラマを彷彿させつつ、まったく同じでもないので小説は小説で案外新鮮に読み進めてて、先が気になる、どきどき、、、な感じ。内容は、エグイ殺人などもあるので、気持ちのいいものではないがまだ、3冊目なので続くのです。殺してもいい命 刑事 雪平夏見 河出文庫 / 秦建日子 【文庫】【中古】アンフェア DVD-BOX
2021.05.05
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日付変わったから、昨日か、、、父が他界してからもう1か月も経ってしまった。まだ実感ないままの1か月。きっとこれからもしばらくは実感ないんだろうなあ~さて、たまってるので書き進めます。こちらも、アンフェア原作シリーズ。いろいろ情景がよみがえるので、読みやすいのだ。アンフェアな月 刑事 雪平夏見秦建日子あらすじ生後三ヵ月の赤ん坊が誘拐された。錯乱状態の母親、具体的な要求をしない奇妙な誘拐犯、翻弄される捜査本部。そんな中、遺留品が発見された山中から掘り出されたものとは…バツイチ、子持ち、大酒飲み、捜査一課検挙率No.1、そして「無駄に美人」。ベストセラー『推理小説』に続く、刑事・雪平夏見シリーズ第2弾。ミステリ慣れしてない私は、なんか展開とか謎解きに納得いかなかったり引っかかる点があると、どうにも入り込めずに読むペースも落ちるのだが、このシリーズはそんなことないかなあ。そしてこれも、もやもやと怪しい感じがするのに誰が具体的な犯人かわからないまま、あ、そっちか!?って感じでいた。ドラマとは違うので、展開が読めずに単純に楽しめたかも。シリーズはまだ続く。アンフェアな月 刑事雪平夏見/秦建日子【3000円以上送料無料】USED【送料無料】アンフェアな月-----刑事 雪平夏見 [Tankobon Hardcover] 秦 建日子【すぐに使えるクーポン有!2点で50円、5点で300円引き】アンフェア Blu-ray BOX 『アンフェア』&『アンフェア the special コード・ブレーキング〜暗号解読』 【中古】
2021.05.05
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こちらは、サイレントトーキョー読んでくうちに同じ作者のアンフェア原作が読みたい・・・と思って、突然読み始めたシリーズ。アンフェア、好きだったなあ・・・推理小説 秦建日子あらすじ新宿区の公園で、片方の眼球を抉り取られた会社員と女子高生の遺体が見つかった。通り魔か、計画殺人か、捜査一課の意見は割れる。現場からは「アンフェアなのは、誰か」と印刷された栞が発見される。その後出版社に送られた、事件を予告する小説の原稿。犯人の要求は「事件を防ぎたければ小説の続きを落札せよ」というものだった。まさに、アンフェアシリーズの冒頭。ドラマの情景が浮かびます。次に続いていくので、気になって次々読んでしまう感じ。久々にドラマが見たくなる推理小説 (河出文庫) [ 秦建日子 ]アンフェア DVD-BOX
2021.05.04
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雰囲気ガラッと変えて、孤狼の血以外の作品を読んでみよう、と思って手を出したデビュー作。臨床真理 柚月裕子あらすじ真実を話していると白、嘘をついていると赤……臨床心理士・佐久間美帆の担当患者・藤木司は、「共感覚」によって声に色彩を感じるため、嘘を見破ることができた。その上で彼は幼なじみの少女が自殺するはずがないと力説。信じがたい話だったが、美帆は司の治療のためにも調査を決意。知人の警察官・栗原の協力を得て、2人が暮らした知的障害者施設を探り始めるが、次第におぞましい出来事が明らかになる。設定が面白いな、とは思ったのだけれど主人公の美帆が、なんでもペラペラと周りにしゃべったりもっと勘が鋭く司と謎説いてくのかと思ったら新人とはいえ臨床心理士としてどうなの???な行動が多くて実はちょっとイラっとしながら読んでましたそりゃ、あんな危険な目にも合うさ、、、的な。著者の作品で初めて読んだのが孤狼の血なので、それ考えると、かなり文章も内容も洗練されたんだなあ、ってつくづく思いましたねー(上から)題材が面白かったから、ちょっと残念な感じもあります。臨床真理 角川文庫 / 柚月裕子 【文庫】
2021.05.04
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このネタもためまくって、読んでからずいぶん経つものばかりで、、、簡単に書きます、ほんと備忘録というわけで、ずいぶん遅い、今更な感じですがドはまりしていたドラマの原作、やっと読んでみた。サバイバル・ウェディング 大橋弘祐あらすじ大橋弘祐の処女作となる長編恋愛小説である。寿退社翌日に婚約を破棄され復職した出版社勤務の29歳のOLが、新上司のファッション誌編集長の指示に従ってファッションブランドのマーケティング戦略を取り入れた恋愛テクニックを用いつつ、成功と失敗を重ねながら恋愛と人生を切り拓いていく姿を描く。ドラマはドラマで面白かったし、この原作読んでみるとわりと忠実に作ってたんだ、、、とちょっと感心した。そして、一気に読めちゃいましたねー難しい内容ではないし、結構共感する部分もあるのでなるほど感が多かった。なーんにも考えずに、短い通勤時間でさらっと読める1冊、でした。この自粛期間中、Huluで無料配信してくれればいいのに・・・と思ったがそっか、伊勢谷さんがあんなことになっちゃって、やっぱ無理なのかな・・・元気が出るドラマだったんだけど。SURVIVAL WEDDING / 大橋弘祐 【本】【中古】【全品10倍!5/5限定】サバイバル・ウェディング 2/ 大橋弘祐サバイバル・ウェディングDVD-BOX [Hulude
2021.05.04
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今年一発目は、4回目の読破・・・スミマセン、ほんと備忘録。映画公開を控えて、また読みたくなっちゃって。というか、全体的に行間がある作品というイメージがあって、特にこの作品はそれが多いから、タイトルも未だ確信がもてないし、それを確かめたくて読むのかな・・・ファーストラヴ 島本理生あらすじ夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは?映画公開後、無事に2回鑑賞したのだがまだタイトルがこれだ、という確信はない。この4回目読破時は、まだ映画前なのですがこれだけいろいろ人が出てきて、しっかり描かれていても登場人物の心情がすべて語られるわけではないので、その余白について考えてしまい、毎回不思議な感じがする。そして映画見た今、また読みたくなってるファーストラヴ[CD] [通常盤] / Uru[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/ファーストラヴ[本/雑誌] (文春文庫) / 島本理生/著ファーストラヴ[CD] [Blu-ray付初回限定盤] / Uru
2021.02.21
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これが昨年ラストだっただろうか・・・一度興味を持つと、その作家さんの作品をまとめて読みたくなるんだよね、飽きるまで。イノセント 島本理生あらすじやり手経営者と、カソリックの神父。美しい女性に惹き寄せられる、対照的な二人の男。儚さと自堕落さ、過去も未来も引き受けられるのは―。深い事情を抱える比紗也に惹かれる男性たち、なのだけれどなんというか比紗也が危なっかしすぎて、ちょっとイラっとする・・・のだよね真田や如月にもいろいろと事情があって、一筋縄ではいかないだんろう、とは思っても虐待するどうしようもないヒモ男の父との関係も断ち切れず、揺れていることが多くて、どうにも、、、と思いつつも、ちゃんと幸せにならないとだめじゃん、みんな・・・とも思って、それぞれに感情移入しつつ、着地はどこなのだ?という終盤でした。すごく繊細な心の機微を、全部語りつくすことなく描く、というイメージがあって、余白があるので考えてしまうんだよね。[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/イノセント[本/雑誌] (集英社文庫) / 島本理生/著
2021.02.21
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実家に帰るときの飛行機で、さらっと読める本がいいと思って3回目?の騙し絵の牙をもってきて半分ほど読み、母が読んでみたいというので実家に置いてくることにした・・・のだが、半分まで読んでたし、どーせなら映画版表紙を買っちゃえ~~ってことで、こんなことに。騙し絵の牙 塩田武士映画ポスター表紙版~買うつもりなかったけど~この際だから、まあいいかと・・・しかも、中村倫也の出演は少ないと思う~・・・ 主演の大泉洋のイメージポストカード?それが入ってました。偶像劇なので、濃い出演者がいっぱい。小林聡美とかリリーフランキーとか、クセ強くて楽しみなキャストが他にもいっぱいです。それまでは、ファーストラヴで帰りの飛行機で読み切ったら、また今年の1冊に加えるだろう・・・既に今年は7冊ほど読んでるのだが全然アップできてないや【中古】 騙し絵の牙 / 塩田 武士 / KADOKAWA [単行本]【ネコポス発送】【新品】【ライトノベル】騙し絵の牙 (全1冊)CD/映画「騙し絵の牙」オリジナル・サウンドトラック/LITE/MPCS-32 [3/26発売]
2021.02.21
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実は、ドラマ終わった後も連載は続いているので、、、最新刊も購入、読破(読破?)凪のお暇 8 コナリミサトドラマは連載途中だからオリジナルなファイナルだったけど連載はまだまだ続いていて、しかもゴンゴン頑張ってるんだよね~なんかそれを脳内変換して(?)にやにやしてしまうという、、、、変態的な楽しみ方最新刊は、ゴンゴンの生い立ちというかなぜあんなメンヘラ製造機になってしまったのか、という部分が描かれていて、なかなかな切なさ。そして、北海道から出られなくなった凪のもとへたどり着くのだけど純粋にお互い惹かれてる感じがなんかよくてさ・・・ドラマでは報われなかったけどせめて原作では報われてほしい、、、とか思っちゃう。続きがまた楽しみだ。[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/凪のお暇[本/雑誌] 8 (A.L.C.DX) (コミックス) / コナリミサト/著金曜ドラマ凪のお暇シナリオブック 大島凪、28歳。ワケあって恋も仕事もSNSも全部捨ててみた/コナリミサト/大島里美【3000円以上送料無料】【予約商品】凪のお暇 全巻セット(1-8巻セット・以下続巻)コナリミサト取寄 凪のお暇 DVD-BOX DVD 黒木華、高橋一生、中村倫也、コナリミサト、パスカルズ
2021.01.31
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繰り返し読んだ作品が、いつといつだったかもうわけわかんないので、、、28、29にしたけど3回は読んだ申し訳ないが、今年一発目が3回目読破。だから、あとでもう一回書く・・・ファーストラヴ 島本理生あらすじ夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか?臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。直木賞受賞作。専門用語や、思いもよらぬ人物の過去も知っていく中で事件の状況ではまったく思いもよらなった深い理由が暴かれていく、、、のが、実は読みやすくて引き込まれた。いや、もちろん映画原作で人物も映像化して自分で想像しながら読むから理解しやすいというのもあるのだが、文章が難しいわけではなくす―っと入ってきて、でも軽い文章ではない、のが好きな作品かなあ。ページ数残り少ないのに、これ解決するの??と思うのだけれど、ラストはなんともあたたかなもので、もやもやしたまま終わらなかったのがよかった。本当に映画楽しみなのだ。[書籍のゆうメール同梱は2冊まで]/ファーストラヴ[本/雑誌] (文春文庫) / 島本理生/著Uru/ファーストラヴ(通常盤)
2021.01.24
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で、今度はファーストラヴから島本理生作品を少し読んでみたくなり、これまた映画化されてる原作を読んでみた。でも、これも映画はさらーーーっとなんとなく知ってる、程度。なので、原作だけど小説先状態で読めた。ナラタージュ 島本理生あらすじお願いだから私を壊して、帰れないところまで連れていって見捨てて、あなたにはそうする義務があるー大学二年の春、母校の演劇部顧問で、思いを寄せていた葉山先生から電話がかかってきた。泉はときめきと同時に、卒業前のある出来事を思い出す。後輩たちの舞台に客演を頼まれた彼女は、先生への思いを再認識する。そして彼の中にも、消せない炎がまぎれもなくあることを知った泉はー。ものすごく静かに流れる話、という感じ。大きく感情が前に出る登場人物が多くない、からか泉と葉山がそうだからなのか。。。まあでも、映画の配役イメージで読んじゃうよね。なるほど、こういう感じの作風なのか、と初めて知ったのとこころの深い部分の動き、を静かに描くのだな、、、と結構興味を持った。ファーストラヴは、もっと面白く感じたので他も今年は読んでみようかと思ってます。ナラタージュ、、、「ナレーション」と「モンタージュ」を掛け合わせた言葉で、ある人物の語りや回想によって過去を再現する手法を意味する映画用語なんだとか。過去をあれこれめぐるので、時系列がわからなくなるか?と思ったけどそんなことは無かった。当時も名前は聞いたことあったが、2006年の本屋大賞で第6位第十八回山本周五郎賞候補など、この時点での作者の代表作となったようです。【中古】ナラタージュ/島本 理生ナラタージュ 通常版[DVD] / 邦画
2021.01.24
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で、その流れで、もう一発綿矢りさ作品。ページ数多くないので、すぐ読んじゃうのだよ勝手にふるえてろ 綿矢りさあらすじ江藤良香、26歳。中学時代の同級生への片思い以外恋愛経験ナシ。おたく期が長かったせいで現実世界にうまく順応できないヨシカだったが、熱烈に愛してくる彼が出現!理想と現実のはざまで揺れ動くヨシカは時に悩み、時に暴走しながら現実の扉を開けてゆく。妄想力爆発のキュートな恋愛小説。こちらも大久監督が映画化してますが、うーん、松岡茉優があまり、、、なので流してしか見てないなので、じゃあ原作を、と思ったのだが私をくいとめてのほうがしっくり面白かったかな。こっちはもっと、自分との立場や年齢が違うから、完全なるフィクション感覚で、共感はきびしかったまあ、さらりとね、読めます。勝手にふるえてろ/綿矢りさ【3000円以上送料無料】【中古】 勝手にふるえてろ(通常版)(Blu−ray Disc) /松岡茉優 渡辺大知 石橋杏奈 北村匠海,大九明子(監督、脚本),綿矢りさ(原作),高野正樹(音楽 【中古】afb
2021.01.24
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こちらも、映画原作しかも声のみの出演なのだが、久々に綿矢りさ作品読もうかなーって感じで。私をくいとめて 綿矢りさあらすじ黒田みつ子、もうすぐ33歳。一人で生きていくことに、なんの抵抗もない。だって、私の脳内には、完璧な答えを教えてくれる「A」がいるんだから。私やっぱり、あの人のこと好きなのかな。でも、いつもと違う行動をして、何かが決定的に変わってしまうのがこわいんだー。感情が揺れ動かないように、「おひとりさま」を満喫する、みつ子の圧倒的な日常に、共感必至!私はこの世代をずいぶん前に通過してしまったので共感、というのとちょっと違うし時代が変わっているので、感じること、できること、人との関係性、いろんなことが違うのだけれど、、、、なんだろ、頑張れーって応援したくなるというか。Aとの関係性も面白かった。それに、イタリアに行っちゃうのも、意外というか、、アラサーのおひとり様ネタだと、なんか日常でいろいろ考え、生活の中で前に進む、、、というイメージがあるのでイタリアパートは新鮮だったな~それに、そういう友達がいるみつ子は、恵まれてるかなあ、と。終盤、多田くんとの関係で追い込まれたみつ子が初めて姿を見るA、、、、Aって出てくるの???と思ったが、映画は外さなかったね~~、ぴったりっ私をくいとめて私をくいとめて (文庫) [ 綿矢りさ ]
2021.01.24
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昨年2月に、これもキャスト決まって即読み。アテ書きだけあって、内容がするする入る。そして、公開3月に決まったけどその前に再度読んだ。もう一回くらい読みそう・・・ラストのどんでん返し、というかぐるりんってなるのが気持ちいいから。騙し絵の牙 塩田武士あらすじは、その4で書いてるので省略。映画化わかってて読んだのもあるが、確かにこれもエンタメ性高くて、映像化考えてるな、という感じ。人がいっぱいでてくるけれども、スピーディというかね。展開がどんどん進んで面白い。私は偶像激が好きなのだろうか・・・騙し絵の牙 角川文庫 / 塩田武士 【文庫】
2021.01.24
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こちらは、続編ドラマが作成されることを願って先に読みました。小説としても、全然解決してないから先が気になっちゃって。不協和音2 炎の刑事vs.氷の検事大門剛明あらすじ違法捜査をしたと糾弾されたまま亡くなった父。兄は父を信じて刑事になった。弟は父を許せずに検事になった…。幼児虐待を担当していた児童相談所職員が殺された事件。コメンテーターとして活躍する准教授が婦女暴行で告訴された事件。引きこもりの息子が犯罪を起こすことを恐れ、元刑事の父親が殺した事件。兄弟はそれぞれの立場で事件を追い、反目し合いながらも真相を突き止めていく。ドラマ原作とかで読むから、今まであまり触れなかったジャンルなのだがこれはこれで面白いかなあ。短期間で複数読むと、ちょっと飽きるかもしれないがあまり凝っていても、わかりにくかったり興ざめする可能性が、私にはあるのでこのくらいがちょうどいいかもしれない・・・ドラマ化になったら、また読むだろう不協和音 2
2021.01.24
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完全、備忘録です、スミマセン本読み中断してた期間を経て、また読みだした以降、全然アップしていなかったんで簡単に整理しておきます。去年後半は、ほぼ中村倫也出演映画の原作ばかり読んで、しかも時期変えて複数回読む、という・・・なので、のべ冊数で書いてるが作品数は多くはないのだこれも2回、、、、3回だっけ、読んだ・・・一応21と27冊目ってことで(自分用記録)。サイレント・トーキョー And so this is Xmas秦建日子あらすじ「これは、戦争です」12月22日、クリスマスを目前ににぎわう東京・恵比寿で爆破テロが発生。すぐに届いた犯行声明で、犯人は日本国首相との生放送テレビ対談を要求、受け容れられなければ次は渋谷で無差別爆破テロを起こす、と予告する。対する首相はテロには屈しないと拒否。そして翌日、最悪の事態が…!映画のキャストわかってから読んだので、もう頭の中は想像しながら、、、最近、そういう読み方多いなあ~ま、いっか、活字はどっちにしろ一定量摂取したいタイプだから。ジャンルがどうであれ。ちょっとわかりにくい部分があったり、映画はかなり設定や内容をコンパクトになってた感じでそれがますます煩雑になってる、といった評価もあったようだけど。事件はデカいけれども、一番の理由は家族愛、という感じだったんでそれが肩透かしのような、でもやはりそこが一番かな、と思ったり。なんというか、エンタメ性の高い感じはありましたね。たまにはこういう作品もいいかな、と思い、またアンフェア懐かしくなって、今年に入ってから原作読んでますサイレント・トーキョー And so this is Xmas映画「サイレント・トーキョー」オリジナル・サウンドトラック[CD] / サントラ (音楽: 大間々昂)
2021.01.24
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休みで一気読み。勉強しなきゃ、なのに・・・・ファーストラヴ 島本理生あらすじ臨床心理士の真壁由紀の元にひとつの執筆依頼が入る。それは、アナウンサー志望の容姿端麗な女子大生が画家の父・聖山那雄人を刺殺した事件について、被疑者である聖山環菜を取材し1冊の本にまとめてほしいというものだった。周囲は「就活に反対されたから父親を殺害した」と犯行動機を推測したが、逮捕後の取り調べで、「(父を殺さなければならなかった理由が自分でもわからないので)動機はそちらで見つけてください」と言い放ち、ワイドショーなどで大きく報道されていた。由紀の義弟である弁護士の庵野迦葉は環菜の国選弁護人に選任されていた。環菜の母が検察側の証人に立つことを知り、大学の同期生でもある由紀に協力を依頼。由紀と迦葉、それぞれが環菜との接見や手紙のやり取りを進めて行くうちに、ふたりが環菜から聞いた話の内容がつじつまの合わない部分があることに気づき、「環菜は本当のことを話していない」と由紀は考えた。それを踏まえて由紀と迦葉は環菜や那雄人の知人らから家庭環境について話を聞くうちに、環菜が過去に心に問題を抱えるに至った経緯を突き止める。その過程で、由紀もまた自身の生い立ちや、迦葉との関係について向き合っていくようになる。事件の裁判が近づく中、環菜は殺意を一転して否認。由紀は自身がクリニックで診療を受けていた頃を思い出しながら、初公判の日を迎える。(以上Wiki)ドラマ化もされているけど、映画キャストを思い浮かべて読みました。北川景子主演、は結構前から分かっていたけど追加キャストで中村倫也の名前をやっと確認し、帯に追加キャスト写真が出るまで待とうか、、、と思ったけど待てなかった環菜の心が終盤までイマイチ読めず、きっと性的虐待的なものがあるんだろう、と思うものの確信が持てないまま終盤まで進んだ感じ。と同様に、由紀もまた似たような何かを抱えていてうっすら予想できるけど中盤くらいまでわからず、迦葉と何かあったんだろうけど何があったのかも、二人の距離の取り方でしばらくわからないまま、、、、なので、少し大人な我聞さんの優しい柔らかい雰囲気にほっとする。最後の最後、やはりすべて知っていた我聞によって、ずっと由紀がひとりで背負ってきたものも解き放たれてきっとそれまで以上に由紀と我聞はゆるぎないパートナーになっただろうし迦葉との関係もぐっと違うものに、いい方向に変化しそうだからフクザツな、不幸な人が多いと思った人物たちもそれなりに明日を見出した感じが、ホッとした。ラスト、いいシーンで、何度か読み返してしまった。そして、この映画化は、かなり楽しみとなりました。迦葉、という複雑な男性を、どうやって表現するのか、、、由紀との関係性をどう演じるのか、、、すごく公開が待ち遠しいですっファーストラヴ 文春文庫 / 島本理生 【文庫】ナラタージュ/島本理生【1000円以上送料無料】Red 中公文庫 / 島本理生 【文庫】
2020.08.18
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先日、原田マハ氏がTvに出ていてこの本のことも触れていたので母が読みたいと言い出し、、、、ネットで購入、実家に到着するよう手配した。まだ、読んだことなかったようだからね、原田マハ作品。私はこれは、、、、何冊目だろう?ブランチで楽園のカンヴァス知ってから、複数冊読んだが美術関係の小説最近多くて、結構好きなのです。帯に北川景子さんのコメントがあるけど、先日見た番組でも、原田氏と共に出演してましたねーフランスでゆかりの地を訪ねていました。たゆたえとも沈まず 原田マハあらすじ誰も知らない、ゴッホの真実。 天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。 二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。 1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。(以上幻冬舎)美術にかんしては、あまり詳しくないので、、、、それこそ、大学まではクラシックはよく聞くが絵画はまったく、、、な生活で大学時代の彼が美術館が好きで、それこそ印象派の企画展によく一緒に行ったので、そこから少し知る程度、にはなりました。あとがき読んで知ったのだが、忠正に声をかけられてフランスにわたり、彼以上にテオやゴッホと交流する本作の主人公、忠正の後輩の重吉、とても生き生きと描かれているので、忠正同様実在の人物かと思ったら重吉は架空の人物なんだそうで。こんな人、いたのか・・・ゴッホと日本のつながりは思った以上に深いのか、、、とほぼ最後までそう思って読んでいました。助手として忠正の元で一緒に仕事をし、少し不器用で正直ながらも当時ジャポニズムとして一世を風靡していた日本美術をパリで売買する美術商として奮闘する彼は、ゴッホ兄弟と忠正、フランス美術界をつなぐ大切な役割なのでてっきり実在すると思ってしまって。でも、こういう人が本当にいたならば、もしかしてフィンセントもテオもすこしだけ違う運命をたどっていたかも、、、いろんな風に思いをはせることができます。悲しくなるような文章ではないのに、ヴィンセントが亡くなってしまった時のテオの悲しみや後悔、やり場のない感情、それが伝わってきて精神不安定で飲んでばかりの兄を必死に支えるテオにとても感情移入しながら読んでいたからか、終盤は泣きそうになりました。朝の通勤電車で、泣きそうにいまでこそ、億で取引されるような絵画が、当時はゴミ同然、見向きもされない。難しい世界ですよね、美術、絵画って。それでも、テオの奮闘やヴィンセントの才能、生きているうちに少しでも評価されていたら、、、と思うとね。忠正の考えもあるが、もう少し世に出すタイミングが違っていたら、、、こういうことは、たられば、なのですがそしたら美術史が少し違っていたのかも、とたくさん余韻が残りました。完全、一気読み、ですたゆたえども沈まずカフーを待ちわびて (宝島社文庫) [ 原田マハ ]デトロイト美術館の奇跡 新潮文庫 / 原田マハ 【文庫】ゴッホのあしあと (幻冬舎文庫) [ 原田 マハ ]楽園のカンヴァス 新潮文庫 / 原田マハ 【文庫】
2020.08.18
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こちらも備忘録。久々に、本屋の平積み買ってしまった・・・やはり、ついつい手を出してしまう、伊坂幸太郎作品。読みやすさとエンタメ感が、読んで楽しむ、ということに直結する作家さん、というのが私の感覚、感じることなのです。ホワイトラビット 伊坂幸太郎あらすじ兎田孝則は焦っていた。新妻が誘拐され、今にも殺されそうで、だから銃を持った。母子は怯えていた。眼前に銃を突き付けられ、自由を奪われ、さらに家族には秘密があった。連鎖は止まらない。ある男は夜空のオリオン座の神秘を語り、警察は特殊部隊 SIT を突入させる。軽やかに、鮮やかに。「白兎事件」は加速する。(以上Amazon)新妻、実はめちゃ強い、とかだったら面白いのに、、、となんとなく期待しちゃって、でも兎田を強く信頼してる、普通の女性だったが、なんせ本作は伊坂作品人気の黒澤がしっかりメインで出てくるので黒澤ファンにとっては、わくわくかも。あんな状況にあっても、相変わらず飄々と冷静で。事件に絡む人がちょっと隠し事あって、状況がくるくる変わるので途中、あれ?これどうなってるんだっけ?って私が勝手に混乱して、珍しく戻って読み直した箇所があったりしてとりあえず、おさまるところに収まって、よかった。まあでも、やっぱりゴールデンスランバーやマリアビートル、のほうが好きかもなあー私の中の傑作。なんか先日、マリアビートルをアメリカで実写映画化、ブラピが絡む?みたいな話題目にしたんだけど、、、うっそぉ~・・・確かに、エンタメ性から考えればスケールデカくして成り立つとは思うが殺し屋ばかりとは言え、小物感のある、でもめちゃ頭が切れる七尾とかそういうイメージって、やっぱそのままにしてほしい気もして、、、てか、前にも行ったかもしれないが、七尾は中村倫也でしょ、とずっと思っている・・・グラスホッパーだってそうじゃん、と思っている・・・【エントリーで全品ポイント10倍!(7月26日01:59まで)】【中古】単行本(小説・エッセイ) ≪国内ミステリー≫ ホワイトラビット / 伊坂幸太郎 【中古】afbゴールデンスランバー 伊坂幸太郎/著マリアビートル 角川文庫 / 伊坂幸太郎 イサカコウタロウ 【文庫】
2020.08.18
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すでに、何度か読んだのですがこちらは映画感想と合わせて書いてるので簡単に・・・一応、2回分ってことにしておきます。やはり、備忘録?これは、繰り返し読めるし。またそのうち読もう~きっと、円盤化されたらそのタイミングでも読むかな(どんだけハマってる???)水曜日が消えた 本田壱成あらすじ一つの身体に宿った“七人の僕”。曜日ごとに切り替わる人格のうち火曜日担当が僕だ。だけど、ある朝目覚めるとそこは――水曜日!?いつもは定休日の飲食店、入ったことのない図書館、そして、初めての恋。友人の一ノ瀬にたしなめられながらも、浮かれていた僕だったが、ある不穏な気配に気づく。僕らのなかに裏切り者がいる……?映画をまず見てから初回を読んだので、内容はするすると、映像のイメージと共に読み進めた感じ。ただ、映画はそれほど説明的な感じがなくて余白もおおかったから、ノベライズで補足された情報はありましてそれが相乗効果でよかったかな。増版されたようで、よかったです。私が見に行ける範囲の映画館ではもう、なんばしかやっていないのでそれはちょいと遠いぞ、って感じだし大阪も感染拡大してるので、劇場で観ることはもうできないかな、と思っています。ただ、まだ見過ごしてるところがある気がするので円盤化の暁には、もういちど合わせて読みたいかな。一人の体に7人格やドル、というのは描き方によってはサスペンス・スリラー色を強くすることもできるけど決してそちら方面ではないのが、自分の好みにもあっていた、ようで読後感は上々です水曜日が消えた水曜日が消えた 【電子特典付き】【電子書籍】[ 本田壱成 ]
2020.08.17
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続いて、これも読み終わったのが結構前になるので備忘録アンのゆりかご 村岡花子の生涯村岡恵理あらすじ『赤毛のアン』誕生秘話と波乱万丈の生涯。孫娘が描く、心温まる評伝。戦争へと向かう不穏な時勢に、翻訳家・村岡花子は、カナダ人宣教師から友情の証として一冊の本を贈られる。後年『赤毛のアン』のタイトルで世代を超えて愛されることになる名作と花子の運命的な出会いであった。多くの人に明日への希望がわく物語を届けたい──。その想いを胸に、空襲のときは風呂敷に原書と原稿を包んで逃げた。戦争に向かう時代に、女学校へ進学してたくさんの宣教師から英語を学び、生活様式を学び、そして大好きな文学を原初のまま読破し続ける、村岡花子という人は、少し前に朝ドラでも描かれました。だから、実家にこの本があったんだと思うけど。以前書いた、通勤のおとも2020・その7の「白蓮れんれん」に出てきた名前が何人か出てきてなんか面白かった。どうしても、戦争、という大変な出来事を挟むので現代とは比べ物にならなくらいの困難を乗り越えているのだけれど信念をもって、それを大切に貫き通す強さ、をとても感じました。この時代の女性は、先の白蓮もそうだけれどまだまだ男尊女卑の色濃く残る社会の中で強く、くじけずに前を向く、という意味でもとても興味があります。元気が出る。もちろん、こんな強さは自分にはない、と挫けそうな面もあるけどそれでも、やっぱり元気がでるなあ、そう思いました。たくさんの思いを込めて翻訳出版された赤毛のアンシリーズ改めて読んでみようかなあ、と思います。アンのゆりかご—村岡花子の生涯 (新潮文庫) 【中古】赤毛のアン モンゴメリ/著 松本侑子/訳完訳赤毛のアンシリーズ 1 赤毛のアン L・M・モンゴメリー/著 掛川恭子/訳完訳赤毛のアンシリーズ 10 アンをめぐる人々 L・M・モンゴメリー/作 掛川恭子/訳
2020.08.17
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随分前に読み終わったのに書かずにためまくり…しばらく本は封印なので、、、備忘録です💧ドリームタイム 田口ランディあらすじ男と別れた夜に訪れた公園で、私の前に現れたピエロ男。フリーダ・カーロの美術展で出会った、二つの人格を持つ謎の女。沖縄を旅するアイヌの女シャーマン。改築した家に宿るトイレの神様…。古本で待機していた、田口ランディ作品。作品に触れたのは、加瀬亮主演の「アンテナ」(映画)で、それが初めてに近い状態。アンテナもまだ待機本にあるのですが、先に短編集のこちらを読了。アンテナのイメージがあって、構えて読んだけどそんなことは全然なかった~ちょっと不思議な感じがする話ばかりでした。なんか、この作品を読んだ人に、著者ご本人がスピリチュアルですよね?と言われるが違う、と話されてる文を読みました。確かに、ちょっと不思議体験、みたいな話ばかりでご本人の体験談?と勘違いしてしまうと、そうおもうのかなあ。その文章では、主役はいつでも生きている人間ですそれが活きているってことですとも語られていて、他の作品もいろいろ読んでみたいと思わせてくれます。送料無料【中古】ドリームタイム (文春文庫) 田口 ランディ◆◆【期間限定送料無料】アンテナ / 田口ランディ/〔著〕 / 幻冬舎【バーゲン本】リクと白の王国 [ 田口 ランディ ]生きてるって、幸せー! Love & Peace Love編 [ 田口ランディ ]
2020.08.17
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そして下巻。え、もう半分すぎたのに、まだ犯人にたどり着かない??なかなか革新に迫らずにいる??とそういう意味でやきもきした下巻。砂の器(下) 松本清張あらすじ善良この上ない元巡査を殺害した犯人は誰か? そして前衛劇団の俳優と女事務員殺しの犯人は? 今西刑事は東北地方の聞込み先で見かけた“ヌーボー・グループ”なる新進芸術家たちの動静を興味半分で見守るうちに断片的な事実が次第に脈絡を持ち始めたことに気付く……新進芸術家として栄光の座につこうとする青年の暗い過去を追う刑事の艱難辛苦を描く。ほんと、半分過ぎるのに、まだ小さな証拠のかけらが見つかったと思ったら核心に迫りきらず、、、終わっちゃう、本終わっちゃうよ??と多みながら読みました最後の最後に、犯人と思われる人物に迫り、その過去を知っていくのだけれど政治家の娘と婚約し、自分の芸術も認められ、そして海外にその活動を広げようとする矢先、本当にギリギリで今西は真犯人和賀に辿り着く、、、ただ、和賀の過去を今西と同じように知るにつれ、なんか居たたまれなくなるというか、、、和賀の父親は、いわゆるハンセン病だったようで現代ではあまりいないかと思うが、二人で浮浪者として各地を渡り歩いていた、、、そういうことも少し時代を感じる。それに、戦火で失われた戸籍に目を付けて、自分を新しい人間としてまんまと生まれ変わった和賀、のすごさ。戸籍の問題に関しても、時代を感じます。最後の最後、アメリカに向かう飛行機の待合で、出発ギリギリにつかまる和賀。どんな気持ちだっただろう。証拠として今西が積み上げていくものは、時としてすごい偶然な気もするが和賀に同情的な気持ちを読んでいてい抱きつつも、もう一歩、のところで捕まるドラマ性が、映像にすると見ごたえあるよなあ、、、と思わずにはいられない。なかなかおもしろかった。ほかの作品も、なにか読んでみたいと思います。砂の器 下(オリジナル・サウンドトラック) TBS系ドラマ 日曜劇場 砂の器 オリジナル・サウンドトラック [CD][送料無料] 松本清張ドラマスペシャル 砂の器 DVD-BOX [DVD]全巻セット【送料無料】【中古】DVD▼砂の器(5枚セット)第1話〜最終楽章▽レンタル落ち
2020.05.31
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昭和の半ばの作品だけあって、時代背景とか、生活面とか人のたたずまいとか、、、ものすごく懐かしさを感じる。丁寧に生きていた、昭和の時代・・・って思う。砂の器(上) 松本清張あらすじ東京・蒲田駅の操車場で男の扼殺死体が発見された。被害者の東北訛りと“カメダ”という言葉を唯一つの手がかりとした必死の捜査も空しく捜査本部は解散するが、老練刑事の今西は他の事件の合間をぬって執拗に事件を追う。今西の寝食を忘れた捜査によって断片的だが貴重な事実が判明し始める。だが彼の努力を嘲笑するかのように第二、第三の殺人事件が発生する…。実は、初、松本清張・・・何度か映像化されていて、私はおそらく中居正広主演ドラマ、で初めて見たかな。もうずいぶん前の作品だし、かなりの部分忘れてるんだけど、、、すごく印象にあって、その原作をいつか読もう、、、と思っていたら実家にあったこれも冬休みに実家から持ち帰ったものなのだ。上下巻なのだが、この上巻は事件が起こって今西は東北でヌーボーグループと呼ばれる新進文化人たちを見かけ、なにか関係するんだろうな、、、と思わせつつ今西が見つけた小さな糸口も、ことごとく無駄足でなかなか事件が解決に向かわない。解決の糸口か?と思われるものがすっと消えていくような、、、、そんなもどかしい上巻でした。ドラマ見たのもずいぶん前で、ほぼ忘れていたのでなんか新鮮に読み進められる。そして、今西の妻や、事件にかかわる女性たちが現代から見ればとても奥ゆかしく、言葉遣いも丁寧でそんなところに時代を感じます。今西も、足を使って調べ歩き、時には古い新聞など探してアナログなイメージだけれど、確かにそういう時代だった。昭和48年発行、となっているからね。上巻おわるのに、なんか全然解決に進んでない???と思いつつ、下巻に続く。砂の器 上/松本清張【1000円以上送料無料】砂の器 上松本清張ドラマスペシャル 砂の器 DVD-BOX 【DVD】
2020.05.31
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これも読み終わりから結構時間経ってしまった。いつか読みたいと思っていた、第155回芥川賞受賞作。コンビニ人間 村田沙耶香あらすじ36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしいと突きつけられるが…。本の紹介に、「普通」とはなにか?とあったのだが、、、本当にそうだなあ、、、と改めて思う。おそらく、私自身は世間的に見ればいわゆる「普通」。年齢的にも、結婚して子供がいて、そこそこ仕事してるのは親や周りからみれば、普通なんだろうなあ、と。そして、例えば恵子のように36歳で未婚で、正社員ではなくコンビニでバイトしていると、、、本人の満足度とかまったく別で、彼女の親や妹のように、彼氏はいないのか、結婚しないのか、、、と心配するだろうと思う・・・いや、今時36歳くらいならそうでもないか。けれど、なぜか世間とはそういうもの。途中から登場する白羽、という男がただひたすらウザくてイラっとするんだが、それもまた普通、というフィルター通すからなんだろうか。でも、将来なにがしかのものになるのだ、と言いつつだらだら自分に甘く他人に文句ばかりのこの男はやはりウザかったなのに、交換条件とは言え、また「普通」の感覚と違う恵子、受け入れるとはスゴイ。そっちに転がるか、と驚いた。恵子の日常が、白羽によっていつもとは違ったものになりそうすると家族が望むような方向に転がるのだろうか、、、と思ったけれど、そうじゃなかった。やはり恵子は自分の世界、コンビニにもどっていく・・・でも、その働きぶりはめちゃめちゃ優秀なコンビニ店員なんだよなあ。それは普通とは言えないんだろうか。ページ数の少ない本で、ちょっと物足りなかったんだけど結構考えることが多かった。コンビニ人間/村田沙耶香【合計3000円以上で送料無料】人間便利店(コンビニ人間)(中国語)
2020.05.31
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実家から冬休みに借りてきた本の中の一冊。この作家さんは初めて読みました。読み終わって、結構時間経っちゃった・・・手のひらの音符 藤岡陽子あらすじデザイナーの水樹は、自社が服飾業から撤退することを知らされる。45歳独身、何より愛してきた仕事なのに…。途方に暮れる水樹のもとに中高の同級生・憲吾から、恩師の入院を知らせる電話が。お見舞いへと帰省する最中、懐かしい記憶が甦る。幼馴染の三兄弟、とりわけ、思い合っていた信也のこと。“あの頃”が、水樹に新たな力を与えてくれる―。水樹が仕事を失ったところからはじまるのだけれど、今の自分になるきっかけとなった地元の恩師に会いに行くことで育ってきたころのことを思い出し、迷いながらも未来に挑戦しようとする話なのだが、、、、あ、この子はもしかして今でいう発達障害的な?とか、これは育児放棄なのでは、、、とか過去を思い出していく水樹と一緒に彼女の昔に思いをはせると、何かと大変な生活が浮かんできてすごく切ない。だからこそ、そんなにうまくいくわけがない、と現実を見る水樹の気持ちはよくわかるけど、挑戦してみてほしい、とつい応援してしまう。憲吾と先生のことはちょっとびっくりしたけど、先生がもう末期とわかっているから憲吾もせつなくて。だから信也の消息がわかって、頑張ろうと思う気落ちを取り戻せて少し悲しいけど前向けてよかったなあ、、、そんな感じでした。一見、45歳から再出発、って大変なんじゃ?と思うのだが、そんな制限考えなくてもいいのかもしれない、と思えたというか。何があるかわからないからね、自分にだって。個人的には、大きなうねりがあるわけじゃなく落ち着いて?さらっと読めた感じでした。手のひらの音符 新潮文庫 / 藤岡陽子 【文庫】トライアウト/藤岡陽子【1000円以上送料無料】いつまでも白い羽根/藤岡陽子【1000円以上送料無料】
2020.05.31
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新しい文庫、久々に中古じゃないのを購入。AX 伊坂幸太郎あらすじ「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。この物騒な仕事をしていることは、もちろん家族には秘密だ。克巳が生まれた頃から、兜はこの仕事を辞めたいと考えていたが、それは簡単ではなかった。「辞めるにはお金が必要です」という仲介役の言葉を受け、仕方なく仕事を続けていた兜はある日、爆発物を仕掛ける計画を立てていた集団の一人を始末せよ、との依頼を受ける。標的を軽々と始末した兜だったが、意外な人物から襲撃を受け……初めて読んだ伊坂作品のグラスホッパー隙で何度も読んでるマリアビートルに続く殺し屋シリーズ最新作。久々に、本屋で定価で買いました・・・・ネタバレになるからあまり書かないけど、兜が、え、ここで???って事態になり、そこから後半は回想部分と成長した克巳が語る部分とに変化してきます。もちろん、禅策の登場人物も、名前だけ登場したり相変わらずの関連付けが嬉しい。また続いてほしいな~、もっと読みたい。◆◆AX(アックス) / 伊坂幸太郎/〔著〕 / KADOKAWAAX アックス【電子書籍】[ 伊坂 幸太郎 ]
2020.04.12
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新刊が文庫で出たので、その前に復習読み~マリアビートル 伊坂幸太郎あらすじ酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。これ、何度読んだかなあ~年に一回読みたくなっちゃう。新幹線という閉塞感と、くせのあるキャラがたくさん出てきて収拾つくのかな、と思ったらいろんな伏線回収してちゃんと収まるスッキリ感。王子は何度読んでもむかつくし、こんな中学生身近にいたら、絶対に関わりたくない。大人でも論破されるいやらしさがある。そういうムカムカの一方で、気弱でツキのない七尾をどうしても応援しちゃったり、蜜柑と檸檬の掛け合いを楽しみつつ、彼らはどうやって切り抜ける?とハラハラしたり。木村のだらしなさに、親なんだから頑張れよ、と思いつつ、その両親の登場に、なにかあるな、、、と思ったら本当にあってその強さにニヤニヤしたり。エンタメ性の高い作品で、いつか映像化されるなら、運の悪い気の弱い、でもめちゃくちゃ頭が回転してとにかく強い通称・天道虫=七尾を演:中村倫也でやってほしいと、必ず思ってしまうのでした。映画関係者やドラマ関係者、もしくは舞台?絶対、安易に七尾役にジャニとか使わないでほしいわ・・・グラスホッパーやっちゃってるから、すごい心配だ・・・マリアビートル (角川文庫) [ 伊坂 幸太郎 ]マリアビートル【電子書籍】[ 伊坂 幸太郎 ]
2020.04.12
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中村倫也掲載雑誌を整理しよーと思って、年明けの雑誌パラパラしてたらさ、、、、おおっ噂のあの人、そしておそらく復活難しいのでは、と言われている唐田えりか登場~こんなところに載っていたーいや、特徴というか 個性は薄いけどさ、十分可愛いとは思うのよ。凪に出てた時も、私はそう書いていたのだが、、、これから、というところだったわけで、もう少し見てみたかった気もするが、、、若いから、たいして後先考えてなったんだろうな。ま、しゃーなし。でも、今から整理する雑誌では、他にも掲載されてるかもしれん・・・
2020.04.10
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思えば、林真理子って初めてちゃんと読んだかも。高校生くらいの時かな、デビュー作で話題になってたの・・・大学の頃、たぶん直木賞とかとってると思うんだが読まなかったんだよねえ・・・なんでだろ。読まず嫌い??白蓮れんれん 林真理子あらすじ「筑紫の女王」と呼ばれた美しき歌人・柳原白蓮が、年下の恋人、宮崎龍介と駆け落ちした、世に名高い「白蓮事件」。華族と平民という階級を超え、愛を貫いたふたりの、いのちを懸けた恋―。門外不出とされてきた七百余通の恋文を史料に得て、愛に翻弄され、時代に抗いながら、真実に生きようとする、大正の女たちを描き出す伝記小説の傑作。第八回柴田錬三郎賞受賞作。(以上Amazon)最初は、明治~大正が舞台の、華族の女性の一代記、みたいな小説家と思って読んでいたんだけど、、、伝記小説だったのね、、、と最後の最後にわかったという・・・というか、あまり読んだことがないからな、伝記小説。でも、わかってみるとなるほどと思う、リアルな感じ。ただ、時代が時代だったとはいえ、自分の意志では結婚もままならない華族の血筋の燁子が、遠く九州まで実業家ではあるが相当な年上の、男としては不能なのに多くの愛人と妾を持つ伊藤へ嫁ぎ、その生活の中で金に任せて付き合いを広げ、生きがいを持ち、そして出会った学生と最終的に駆け落ち、という、、、もう、ドラマ?映画?という展開が、実際にあったことなのだ、と思うと単純に驚く。そして、生活環境とか経済的に恵まれているだろう、と思っていた華族の暮らしも、家を存続させるためには正妻の子どもでなくても一族にいるわけだし、経済的に苦しくなれば燁子のように最初の嫁ぎ先からで出戻りなのに金のために再婚、子供は取られ、次の嫁ぎ先でも居場所は無く、、、そんなことがあったんだ、と改めて思う。最初は、随分わがままでお高いのかな、とおもっていた燁子だけどとても幸せとは思えない環境で、だんだん肩を持つようになってしまった。龍介と会った時も、年齢差もあれば当時は姦通罪といって不倫はご法度、どうなるのか、と思ったけれど手紙という手段で東京と九州、または燁子がよく出かけた京都などで連絡を取り合い、駆け落ちしよう、とまでになる。最後は少しバタバタと展開したけど、燁子の周りには、同じように不倫をひた隠しにした女性が多くなのに立場上だれにも言えない、そんな人が何人かいて今よりもずっと生きにくい時代だったのかなあ、、、といろいろ考えてしまった。なんか、不幸な部分もあったけど、結核などで死んでしまうのか?と思った龍介も駆け落ちに一度は失敗した燁子も、最後は一緒に長生きしたとわかり、ちょっと嬉しかったりした・・・とにかく、すごい人生、読ませてもらいました。白蓮れんれん 集英社文庫 / 林真理子 ハヤシマリコ 【文庫】
2020.03.22
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