レジャーサービス研究所(東京&上海)

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2007/11/08
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テーマ: 中国&台湾(3326)
カテゴリ: 教育・研修



「なんで最近は月に二回も中国に行くんですか?」とよく聞かれる。

最近、中国でのセミナーや研修の依頼が本当に多くなってきた。
(毎月2-4箇所のペース)

高度成長もある程度経過すると、当然のごとく競争が激化してくる。
「置けば売れた」時代を経て、
競合がひしめくならで商売をしなければならないから、誰も必死だ。

これほど激化する競争はもちろん初体験だから、
色々やってみた、というのが正直なところだろう。



価格競争が激しくなってきて、値引き合戦が続く中、
もう一つの懸念材料は、
「店のデザインが悪い」とか指摘されると、ついつい「そうかな」と考えて
内装の工事ばかりしている。

いくら人件費が安い中国とは言え、
一年間に2-3回も内装の工事ばかりしていては利益が減るのは当たり前である。

もちろん、相当ボロい店もあるから、その場合は仕方ないにしても、
各地域で中心部にある店舗は、皆、それなりに何度か工事をした形跡がある。

セミナーでは「日本の販売店も年に2-3回内装工事をしますか?」と聞かれ、
「しません!」と答えると、
「え?(汗)なぜ?知合いのデザイナーから日本は年に何回も内装工事をやると聞いていた」


ここでも嘘情報が蔓延している。

「一回内装工事をしたら、だいたい4年間はやりません」というと、
一同「唖然!」(笑)。

「アイヨー!?」という声が響いた。

「そんなお金があれば、

時給や報奨金をUPしてあげましょう。
その方が、よほど効果的です」とアドバイスした。

販売店の収支の内容が日本とは極端に違う。
人件費が安過ぎる。
お金の使い方の問題だった。

例えば、同じ日系メーカーなら、電化製品や車だって、
日本と中国での販売価格はほとんど変わらない。

だけど、人件費は圧倒的に中国の方が安いはず。
多分、1/5-10くらいだ。

これで利益がないなんて…(汗)。

安い人件費で浮いたお金が、
他の業者、業界に流れてしまう仕組みが出来上がっている、とも言える。

こんな人件費では、優秀なスタッフはすぐに辞めてしまうから、
いつまで経っても素人大集合のお店になってしまっている。

もっとも、多くの中国人はハード志向が強いので、
デザイナーや設計会社にとってはよいお客さんだろう。

しかし、モデルルームをやっているわけじゃないから、
注意してください、と念を押しておいた。

店によっては、
「ライバル店が新しくなりました。私たちも改装しましょう!」と
提案する店長がいるが(多い)、
社長にOKをもらうと、さっそく知り合いの設計事務所だのに依頼する。
こうして年間の店舗予算がどんどんなくなってしまい、
スタッフのリストラまでしてしまう。

「どうしてかな?」と調べてみると、
何のことはない、改装工事のキックバックが店長の副収入だった。
しかも、年間では給与の何倍にもなる(汗)。

だから、とてもスタッフのトレーニングなんかに予算が回らない。

そして、店はきれいになるけど、
スタッフは、携帯メールをしたり店のソファでラーメンを食べていたり…、
とてもアンバランスなお店が増えていくことになる。

もちろん素人スタッフたちは、値引きの防戦一方で益々利益は下がっていく…。

ほとんどのメーカー系の店舗は、
北京か上海の本社で全部決めて、それを全国に展開しようとする。

「その店で、どのように売るのか?」が大事なのに、
デザインやコンセプトばかり先行してしまって、
単なる展示に終わってしまうお店が目立つ。

地域によって売り方は違うのに…(汗)。

日本でも、まずは「お茶とお新香」をお出しして座ってもらう…
というお店が復活している地域がある。
それで売上が倍増しているらしい。

電気製品なら、何しろ使い方を教えてくれる店が好きな人もいるし、
若いイケイケギャルがスタッフで人気の店もある。
安さが一番!で人気の店もある。

本当に違う。

だけど、デザインや設計だけ見ている人たちは、
あくまでもハードの問題だけを指摘してくる。
それで利益があがれば問題はない。
しかし現実は利益が落ちている。

それを指摘すると、
「それはスタッフのサービスが悪いからです!」というお返事。

ならば最初に「内装工事をやっても利益は変わらないですよ」
としっかり伝えておくべきだ。
そしたらオーナーだって、色々考えるだろう。

オーナーが望んでいるのは、デザインやキャンペーンではなく、
「利益」だからだ。

オーナーもこれからはオーダーをしっかりしなさいと教えた。
きれいなデザインがを見せられてハシャイでないで、
これで儲かるのか?と。

仮にきれいな店に改装したとして、
どんな人たちに、どんな売り方をして、どうやって稼ぐのか?
その計画をしっかり作りましょう。

ということで、2000年くらいから中国で
「トレーナー・トレーニング」とか「店長研修」とか色々やってきたけど、
特に今年、
この悪循環に目覚めて「利益をあげる店作り」のセミナー&研修が人気なんです(笑)。
(あくまでもレジャ研の場合…ですが)







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Last updated  2007/11/11 11:55:16 AM
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