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いつもどちらかというとおとなしい曲を好んで練習してきた私、目下ブラームスの最晩年の小品をさらっているのですが、ふと「このままこういう曲ばかり選んでいたら、ショパンのスケルツォなんか、スタミナ切れで弾けなくなってしまうかもしれない」と心配になり、急にショパンのスケルツォの第2番の楽譜を引っ張り出して悪戦苦闘しておりました。
どちらかというと苦手な作曲家であるショパン。特にスケルツォは大の苦手で、この曲に向かったのは本当に20年ぶり。20年経っても練習不足ゆえにテクニック面では一向に進歩していないなあと実感する一方で、さすがに年のせいでしょうか、表現力だけは以前よりは多少前進したように感じています。
若いときにさらった曲の場合、20年のブランクがあっても、案外思い出せるものです。ということは、やはり若いうちに、いろいろな曲を経験しておくことが重要なのですね。それから、易しそうに聞こえても実はとても弾きにくいブラームスとは対照的に、このスケルツォの2番は、思いのほか手におさまりやすく、やはりショパンは弾き栄えのする作曲家だと改めて感じたのでした。
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