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巴工業はメーカー機能と商社機能を併せ持ったユニークな企業です。メーカーとしては造船や鉄鋼、電力向けの遠心分離機分野で安定的な業績を上げているデカンタ型遠心分離機の国内シェア50%のトップメーカーです。
1970年代の後半にはいち早く環境関連分野に進出し、下水や産業排水の処理を主体とした環境保全事業に携わってきました。
遠心分離機は食品、水産、製薬、化学、鉄鋼、環境保全やリサイクルなど、分離工程を必要とする様々な分野で使用されています。繰り返しになりますが、遠心分離機の中でも、高速回転による遠心力で処理物の比重差を利用して分離するデカンター型遠心分離機では国内トップメーカーです。遠心分離機の近年の三大用途は下水処理、化学工業、食品です。産業別では実に様々な分野で使用されており、私たちの生活と密接につながっています。
取扱い製品は遠心分離機の他、『ロータリープレスフィルタ』や『炭化装置』など、主に環境分野に関係した機器、装置類を製造・販売しています。
国内のマーケットに比べ海外の潜在需要が極めて大きいので、海外展開に注力しています。
化学工業製品販売事業(商社機能)は、戦後間もない1963年に敷設された太平洋海底電線の被覆用ポリエチレンを米国ユニオンカーバイド社から日本に初導入した実績があるように、欧米をはじめ世界中から最先端商品を輸入し、さまざまな産業分野に供給しています。
例えば 、原子間力顕微鏡向けカンチレバー。日本にはナノテクの技術を活用し液晶原料、半導体原料などで世界のトップシェア製品を作っている有力メーカーがたくさんあります。それらのナノテク企業の研究を支えるものに原子間力顕微鏡があります。巴工業は原子間力顕微鏡用のカンチレバーと呼ぶ微小な探針を海外4社から輸入して半導体、バイオメーカーに提供し、その研究を支えています。日本の素材メーカーの黒子役なので、景気が大きく落ち込む状況でも、他の製造装置メーカーのように急速に大きく売上が減少し、通期赤字化していない点で安心感のある企業です^^;
http://www.tomo-e.co.jp/j/ir/highlight.html
歴史が相応に古いため土地の含みも持っており、過去の利益で現金性資産もたんまりと貯めこんでいる、私好みの企業です。
私たちが知らないだけで、私たちの周りには、巴工業の製品などがいろいろなところで使用され活躍しています。
http://www.tomo-e.co.jp/j/nearby/
巴工業の、これからの注力分野。
◎機械事業においては、遠心分離機の用途としてエネルギー関係を狙っています。現在、バイオエタノールやバイオディーゼルの製造過程や石炭を改質するプロセスで使用されており、着々と新しい分野での用途を拡げています。
また、環境保全とエネルギーの両面から産業廃棄物や汚泥の燃料化プロセスの確立を行い、新たな事業として展開していく予定です。
◎化学品事業はナノテクノロジー市場がターゲットです。巴工業では近接場光学顕微鏡システムやナノレベル光学測定装置などを扱うほか、2006年にはいろいろな物質をナノサイズにまで微細化する技術を持つ米国Primet 社と同社製品の日本での総販売代理店契約を締結しました。これを足掛かりとして、電池材料市場での電極や電解質への応用、太陽電池、エレクトロニクスなどの分野向けに事業を展開を進めています。
環境関連のビジネスをスタートしたのは機械事業で産業廃水や下水処理分野に遠心分離機を供給した1970年代に遡ります。この他、下水汚泥中の有機物を連続的に乾留し、土壌改良材、肥料等として利用可能な汚泥炭化物を製造する『連続高速炭化装置』や、合流式下水道の雨天時越流水(CSO) 対策ろ過スクリーン『ロマグスクリーン』、廃棄プラスチックを効率良くかつ確実に選別・回収する『廃プラスチック分別装置』、半導体、太陽電池で使用されるシリコンウェハーの製造工程でワイアソウからの切削用クーリング溶液、切削用砥粒を回収し再利用する『砥粒回収装置』等があります。
化学品事業では、これまでトルエン等の溶剤に溶かし、乾燥工程で溶剤を大気にとばすことにより硬化させていた原料に代わる商材『UV(紫外線)硬化樹脂(接着剤・塗料・インク原料)』を取扱っており、半導体搬送トレイのリサイクル、リユース等も行っています。環境保全及び資源のリサイクル・リユースに役立つ事業に積極的に取り組んでいるところも魅力です。
株主優待でワインがもらえるのもうれしいところです^^;