メンバーのひとりが「突然親の介護をすることになった」と切り出した。
その人自身60代でひとり暮らしの女性。
他の兄弟は高齢で対応できず、
やむなくその人が一手に引き受けざるを得なくなったという。
もう、何が何だか・・・と疲れ切った顔で話していたが、
既に親の介護をしている他のメンバーが
「私もおんなじよ。」「私もそうだったわ。」と相づちを打った。
とたんにその人の顔がパッと明るくなり、
「そーなんだ!うちだけじゃないんだ!」
と大声を上げた。
その表情の変化にLukeはハッとした。
介護家族に必要なことは、これなのだ、と。
最近、特に感じることがある。
社会の空気がギスギスしている気がするのだ。
事件や災害、悲劇的なニュースがこれでもかとあふれる。
みんな大変なのに、自分だけが辛いんじゃないと
抱えている辛さをがまんしてしまう。
そうではないのだ。その人にとっては一大事。
世間にあふれる悲劇に劣るはずもない。
この人のようにポツリとつぶやいた一言を受け止めてくれる、
そんな関係を、ことが起こる前に結んでおければベストだ。
もし今、そういう関係が持てていない人もあわてることはない。
持ちたいと思えば、向こうから現れてくれる。
意識を変え、見方が変われば、人付き合いも変わる。
好ましく思える人の性格や行動も変わるかも知れない。
前のめりになって曲がっていた背中を、まっすぐにしてみる。
それだけで視界が開け、違った道が見えてくる。
まさか、それだけでと思うだろうか。
Lukeは、どん底から脱出してしばらく経った時、
本当に身長が伸びた。40過ぎで2cmも!
それくらい、精神的ダメージが身体にまでおよび姿勢を悪くしていたのだ。
辛くて、いつもつま先を見て歩いていた。
相手の目を見て話をすることができなかった。
しかし今は―Lukeを知る人は推して知るべし・・・(笑)
体を起こして周りを見よう。必ず希望はある。
目を上げて、わたしは山々を仰ぐ。
わたしの助けはどこから来るのか。
わたしの助けは来る/天地を造られた主のもとから。
(旧約聖書 詩編121編 1-2節 新共同訳)

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