全国の名物研究所

全国の名物研究所

2007.05.26
XML
カテゴリ: お米の話題
 新緑の瀬女遊林パーク


 今日は、瀬女遊林パークに行ってきました。

 ここは 白山瀬女高原スキー場 のゴンドラで一気に1000メートル以上の標高のところへ連れて行ってくれますので、私のような軟弱ハイカーにはうってつけ。しかも、今年から格安のファミリー券や大人ペア券の設定もできましたので、今までゴンドラ料金の高さに二の足を踏んでいた我が家も、今回はじめて行ってきました。

 A、B、Cの3コースがあり、軟弱と言いつつも標高1250メートルの三村山山頂を往復するAコース(往復5.8キロ、2時間50分)を歩いてみました。

 今日は白山スーパー林道ウォークをやっていたようで、観光バスがひっきりなしに走っていましたが、700円(マイカーで参加)も払って舗装道路を歩くより、こっちの方がずっと気分が良い。

 白山市内のスキー場はどこも大変みたいですが、こうやって通年楽しめるところはなんとか存続してくれるといいのですが。

 山頂付近は、今が春。たくさんの花が咲いていました。

ユキグニミチバツツジ.jpg



タムシバ.jpg
今が盛りのタムシバ。花びらが大きいよね


ホンシャクナゲ.jpg
ホンシャクナゲは、ちょっと遅かったかな



ミズバショウ.jpg
かろうじて見ることが出来たミズバショウ


 そうそう、以前、登山用ステッキのことを書きましたが(記事は ここ )、結局これを買いました。








 おいしいお米を選ぶ その2


 今日は「食の安全」と「おいしい」ということが混同されていることが多い事例を中心に紹介しましょう。

6.有機栽培米

 以前、土壌学の著名な先生にインタビューする機会がありました。恥ずかしながら「土壌学」なる学問があることすら知らなかったのですが、特に腐食物質、つまり堆肥とかの学会ではこの人ありといわれる先生で、インタビューとは別に前々から気になっていた稲作についての疑問をいろいろ聞いちゃいました(これもある意味役得です)。
 先生は、イオン結合とかキレート結合といった難しい言葉を使いながら説明してくださったけど、元は理系ながら化学が大の苦手だったので、詳しい説明はできません。だから、先生に伺った結論だけを書くと次のとおりです。

 ○堆肥を少量与えると稲の生育がとてもよくなる。
 ○でもあげすぎると生育が悪くなる。
 ○今の畜産廃棄物を使った堆肥は窒素を大量に含むので栽培が難しくなった

 要するに、堆肥を使った有機栽培は稲を元気に丈夫に育てるためには効果テキメン。でも使い方を間違えると逆効果になったり、取り返しのつかない失敗を引き起こすこともありえるそうな。
 昔は稲わらや里山の落ち葉などが積もった腐植土を肥料にしていました。しかし、今は畜産からでる廃棄物から作るものが主流です。これには作物や環境にもいろいろと問題を引き起こす窒素がたくさん含まれています。だったら、昔のようにすればとも考えますが、そんな簡単な話ではありませんよね……。

 で、本筋から外れてしまいましたが、「有機栽培米」は果たして美味しいか?

 答えは「美味しくなる可能性がある」ということかな。あるいは「その可能性が高い」ということ。

 有機肥料は高いし、手間もかかる上に、栽培も難しいとなれば、高い技術とやる気を持った農家じゃないと取り組まないでしょう。有機栽培はちゃんとできれば美味しいお米が収穫できます。しかし、難しいから失敗のリスクも高い。よって単純に「有機米=美味しい」とは言えませんね。しかし、化学肥料漬けのお米より「安全」であることは確かかな。


 ちなみにJASの認定を受けた有機栽培米は今まで「有機栽培」の基準がなかったところに一定の基準を設けたことで評価できます。無農薬・有機栽培という食の安全面を気にする方にとって安心の基準となることは確かでしょう。ただし、これも味とは関係ありません。「有機栽培米=高い=美味しい」という式では成り立ちませんので、ご注意ください。


7.特別栽培米

 特別栽培米って最近聞くようになりましたよね。
 これは、お米の栽培過程において使用する農薬、化学肥料が生産地域の一般的な栽培方法の使用割合とくらべて5割以下であるお米のことをいい、今までの「無農薬」、「減農薬・減化学肥料」の区別が廃止され、平成16年4月より「特別栽培農産物」(特別栽培米)という表現に一本化されたそうです。

 「特別」とつくとなんか美味しそうだと思ってしまいますが、これも味よりは安心、安全に重きを置いているものです。

 もし、「特別栽培米だから美味しい!」なんてキャッチコピーのついたお米を売っていたら、(??) ということですよね。ここまではっきり言わないけどそれに近いものはよく見かけます。例えば、「美味しい特別栽培米コシヒカリ」とか、ね。



 ちなみに、さきの土壌学の先生は化学肥料を肯定していました。むやみに窒素を土壌にまくこととなる今の堆肥を多用するくらいなら、植物の生育を助長する堆肥の機能だけを活かし、その他の栄養素は化学肥料でまかなった方が、確実だし生産者も楽だといわれました。


8.アイガモ農法

 テレビの鉄腕DASHのDASH村でもおなじみですね。
 田んぼにアイガモを放して、カモに雑草を食べてもらい、その糞は肥料になる。それからカモが泳ぎまわることで、雑草も生えにくくなるそうです。
 除草剤を使わず食べて安心、環境にやさしい米作りができますが、美味しさには直接関係なさそうですね(カモが足をばたつかせることで水中に酸素が送り込まれて、それでイネも活性化するという人もいますが、果たして?)。。


9.さらなるニューフェイス

 ふゆみずたんぼ、不耕起水田、EM農法、レンゲ米などが、最近注目されてきました。どれも自然の力を利用する農業であり、多くは昔から行われていたものを再検証、見直したもの。
 これらは自然環境に優しい農業として今後ますます注目されていくでしょうし、上手く利用すれば農作業の軽減にもつながる可能性があります。これらの農法で作られたイネは、植物の力を最大限に引き出し活性化させるため、健全な実りを迎えて美味しいお米ができるという人が多いのですが、実際に食べ比べたことがないのでここでは言及しません。

 ※「ふゆみずたんぼ」のホームページは ここ


◎研究報告◎

 私が思うに、「有機米」とか「特別栽培米」、「アイガモ農法」という表記やらキャッチコピーが、明言はしていなくても、なんとなく「美味しい」イメージへ結び付けているような気がします。
 これらにこだわる農家の皆さんは少なくとも勉強熱心で、こだわりの米づくを試みていることは確かですが、苦労すれば美味しいお米が取れるってわけではありませんから、その辺誤解しないようにしましょう。
 でもでも、その農家の苦労やこだわりが、本物かどうかを見極められれば、美味しいお米ゲットへの近道といえるでしょう。幸い、インターネットが普及した今はネット通販などで農家の皆さんのご苦労話や裏事情も簡単に入手できますね。その情報の信憑性を精査する必要はありますが、それらを大いに参考にして、納得できるところから購入しましょう。

 逆に考えると、先に述べた、「有機栽培だから美味しい!」「美味しい特別栽培米」と根拠が希薄なキャッチコピーだけで売ろうとしているお店は要注意かもしれませんね。



◎手作り製本・豆本・オリジナル手帳・写真集。


豆猫.jpg 豆本工房 わかい http://mameneko.com/





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.11.03 22:24:19
コメント(10) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: