全国の名物研究所

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2009.01.10
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テーマ: 北陸の旅(175)
カテゴリ: 北陸周辺の旅
 先日の「 金沢は坂の多い街

 今日紹介する 卯辰山 うだつやま 界隈もまた坂の多いところである。

 卯辰山といってもピンと来ない方も多いだろう。金沢観光にやってきて多くの人が訪れるひがし茶屋街という伝統的な町並みが続くかつての郭がある(写真上)。その背景に見えている小高い山といえばなんとなくお分かりだろうか。

 たいてい、観光に訪れた皆さんは、この通りを往復してすぐに次の場所へ行ってしまう。

 でも、実はその先、卯辰山の山麓には、ひがし茶屋街とは趣の異なる町並みがある。金沢は戦災や災害にあわなかったおかげで、古い町並みが今も多く残っているが、この山麓は特に昔の面影が色濃く感じられる。

 狭いエリアにたくさんの寺社が連なり、金沢市観光協会の HP に紹介されている寺院や神社の数は53もある。


 山腹にくねくねと続く細い道を古い家並みを眺めながら歩き、お寺や神社を巡ればその名の通り、自然と心が洗われてくる。

 格子窓のある家、街角の古ぼけたたばこ屋、車一台も通れないほど狭い道……。懐かしくて胸がきゅんとしてしまう、そんな風景が続く。

 「心の道」は京都の「哲学の道」にあやかって名づけられたらしいが、哲学の道を歩いた西田幾多郎は石川県の出身で、ここを歩いたかどうかは存じないが、なんとなく縁がありそう。 
 真ん中の写真は、心の道の途中にある蓮昌寺から眺めた金沢の街である。

 この寺は、泉鏡花の絶筆小説『縷紅新草』の舞台として知られる。
 鏡花は、この寺の石段から眺めた金沢の景観を「荒海ながら、日和の穏やかさに渚の波は白菊の花を敷流す……この友禅をうちかけて、雪国の町は薄霧に透して青白い。」と表現した。

 このように黒い瓦屋根の続くいらかの波は金沢らしい景色といえる。

 ひがし茶屋街からほんの少ししか離れていないが、ここを歩く観光客はほとんど居ない。
 茶屋街の観光客の多さに閉口したら、ぜひ、その奥へエスケープするといい。



 写真下は、ひがし茶屋街から程近い浅野川の河畔で、ぼ~っと物思いにふける(?)ユリカモメ。ここにはなぜかユリカモメの大群がいて、こうやってじっとしている時は愛らしいが、何かのきっかけでいっせいに飛び立つと、けっこう怖い……。

 写真を撮っていたら、サービスのつもりか、近所の人が餌をまいて鳥を集めてくれた。その数たるや……。恐れおののく私を見て、その方はニヤニヤ。









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最終更新日  2009.01.10 15:54:51
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