メートル・ド・テル徒然草
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身に美しいと書いて「躾-しつけ-」礼儀や作法と総称されるものですが、レストランでのマナーと同様に「他の人に不快感を与えない」という意味では同じくで、人から見て美しいと思える所作はまた、その人となりや教養を表すものでもあります。躾が成された方かどうか、「箸の上げ下げ」というような少々嫌味を伴った言葉もありますね。さて、先だって私の勤める高台寺 極-KIWAMI-に外国からのお客様がお見えになられました。中国、北京からです。賑やかに食事は進んでいきます。私どもの極-KIWAMI-はカウンターレストラン。このカウンターレストランというのは、そもそも寿司店のような日本を発祥とする文化という事もあって、提供しておりますのはフランス料理ながら、お箸もナイフ・フォークと共に使用して頂いてます。中国からお越しの皆様は、同じ東洋の文化圏なのでお箸の使い方は慣れていらっしゃいますが、そのうち箸置きを移動させて右手の取りやすい位置、つまりナイフの隣に皆が置かれるようになりました。日本人から見て、「行儀が悪い」、ように見えます。しばらくして、お客様からお箸について話が及びました。「日本の人はなぜ、箸を体に平行に、真横に置くのですか?右手で掴むのだから、右手に置いておいた方が使いやすくて合理的でしょう?」私は、「そうですね。しかし日本ではちゃんと躾というものがあって、箸は右手で持ち上げて左手で支え、それから右手を返して持つといった動作を行うことが子供のころから教えられます。 両手で扱うことや、合理的でない所作が他の人から見た見え方が美しいとされるからでしょう。」と答えました。「なるほど、、、」「だから、日本の箸や道具は100年もつのですね。我々中国人は、いつの間にか消費大国になってしまって、物を大切に扱うことに鈍感になってしまっている。日本人が尊重している躾とは物を大切に扱う思想なのですね。」そういえば、躾とされるもの、「襖の開け閉め」の所作や、「敷居を踏んではいけない」など、人が拵えたものを遠い将来まで残していける、尊重することが日本の文化であり心だったのです。外国人の方だったからこそ、気づかれ、驚かれた日本の文化だったのでしょう。日本の文化を繋ぐというのは、我々の遠いご先祖様が未来のために残してくれたものを、現代に生きる日本人が未来へ残していくことなのだと。HOTEL VMG RESORT KYOTO(ホテル VMGリゾート 京都)
Sep 20, 2018
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