マッキー(末期)の 彷徨は何処へ・・・

マッキー(末期)の 彷徨は何処へ・・・

2005.10.31
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ぼくは優しくなりたいと願っている
 それは本当のぼくが
 優しくない事の裏返しなのだろう・・・

ぼくはいつも微笑んでいたいと願っている
 それは本当のぼくが
 いつもイライラしている事の裏返しなのだろう・・・

ないものねだりをしているのだろうか・・・


 ふつう人は娑婆から天空に召される
 それは・・・
 不平・不満を抱きながらであったり
 恐れに震えながらであったり
 あえぎ、痛みの中で苦しみながらであったりする

 ここにポスピスという天空前の広場がある
 娑婆と違い
 明るく、皆がやさしい、悪意のない世界だ・・・

 ここからの生還はありえない
 それが前提だ

 ぼくはここに来る前、
 天空の別の門に手がかかっていた(と思う)

 それほど弱っていた
 ホスピスは治療の場ではない
 苦痛を取る・・・緩和ケアする場だ
 それは肉体的な痛みであったり、
 時に精神的な苦痛を取り除くお手伝いをしてくれる
 ぼくはここと相性がいい
 入院してお薬を変えて、症状が良化していった
 まるで治療結果が良好だと言って差支えない
 治療はしてないけれど・・・

  (それに比して
   この2ヶ月の間に入退院した地域病院は
   このぼくに対して何をしていたんだか・・・
   ぼくの症状に合わせて
   適切な対処療法をしてきてくれたのだろうか、
   パターンナリズムで
   差障りのない薬を投与してただけなのかは明白だ
   「様子を見ましょう・・・」ってね
   ~ ちょっと愚痴)

 ここはとても居心地良い空間・・・
 ぼくの症状も以前と変わらなく良く感じる

 そうすると娑婆の煩わしさが
 ぼくの足を引っ張ってくる
 娑婆に引き戻そうとして来る
 作用と反作用ってある・・・

 娑婆は悪意に満ちた場所
 みんなが自分を欺き
 それに気がつかないまま
 ただ、不平を述べる
 自分を欺く理由を振りかざし・・・
 でも、知ってるんだ
 他人でも知ってるんだ
 自分を欺く理由が「建前」で
 その本音が悪意に満ちたものであると・・・
 娑婆はそんな場所

 そこでの優しさは悪意の標的になる
 そこでの微笑みは悪意の機会を与える

 人は他人のゴシップ以外に関心を失い
 他人のゴシップを別の人との話題のきっかけにつかう・・・
 人は自らの微笑みで悪意の人間にスキを見せない様に
 怒った様な顔で街を歩く・・・

 そんな娑婆で生きていくのは大変だ
 でもみんな生きている・・・
 ぼくも生きてきた
 負けないない様に
 泣かない様に

 今、天空の前の広場にいる
 恵まれた環境
 娑婆から隔離された世界・・・ の筈だった
 ぼくの症状が例外はあるにすれ、
 体力的に著しく緩和されてくると
 反作用が働く
 娑婆が引き戻そうとする・・・

 オルゴールの流れる
 優しい光の部屋に
 娑婆の「イライラ」を運んで来る
 もし、ぼくがホスピスに入った当時の容態だったら
 その「イライラ」は病棟前でカットされ、
 万一、病室に侵攻してきても
 ぼくは対応出来なく無視せざるを得なかっただろう
 でも、ぼくの症状はそれに対応出来る状態になっていた

 「もういいんです、今までに充分頑張ったから・・・ 」
 ぼくは何度も口にした
 「やりたい事はもうないんです」

 色々な事柄がぼくを襲ってくる
 心配な事じゃない
 勿論、病気で自棄になっているのでない
 イライラする事柄がぼくを襲ってくる
 それは病棟のマークをかいくぐり
 病室に侵攻してくる


 〇精神的なイライラ
 〇物理的なイライラ


 〇精神的なイライラ
 精神的なイライラは相手が存在するので厄介
 (死にかけの人間にイライラさせるなよ)
 ~具体内容開示せずに文を続けるのは個人的文章そのまま~
 ぼくが考えるには
 理由はどうにでもつけれるという事
 「仕方ない・・・ 精一杯やった・・・ 」
 それは本当の事かもしれないし
 本当はそう思い込もうとしているだけなのかもしれない
 でも、真実がどうかは別にして
 残るのは事実の積重ねに過ぎない
 その事実の言い訳を口にするのは
 ある意味卑怯だ
 「××だから〇〇しない」は言い訳で
 「〇〇しない」と言うのが事実だ
 相手に伝わるのは事実の連続だ
 自分勝手な心の動きや言い訳は
 相手に伝われない
 「伝わらなくてもいい・・・ 本当なんだから・・・」
 伝わらなくていいと口にした段階で
 自分可愛さで無意識に作り上げた
 自分の為の言い訳を否定した事になるのに
 軽い悲劇の主人公になろうとしてしまう
 伝わらなくていいのなら、
 何故、理由をつける必要があるの?
 何故、弁解する必要があるの?
 ウソっぱちだ
 自分の心にウソをつく様な人間なんだ
 「もう、いい!」
 そして自分はキレているぞって態度をとる
 何をしたかったの?
 ぼくをイライラさせたかっただけなの?
 (死にかけの人間に糾弾させるなよ)


 〇物理的なイライラ

 いい人になろうとした
 残された人が大変だから
 死後の事を整理しておこうと思った

 手をつけた
 オルゴール流れる部屋で
 ネットで問合せ・連絡・相談
 ネゴシエーション準備の始まり・・・

 やらなきゃ良かった
 ぼくが元気だと
 みんな自分を通そうとする

 (自分? 否ちがう
  本当は思いなんてないのに・・・ 
  世間体を気にするだけなのに・・・
  思いつきなのに・・・)

 挙句の果てに
 ぼくの行為を否定・・・
 1日目我慢を笑顔で隠した
 2日目ダメだった

 やっぱり妥協はダメかも
 優しいぼくじゃないかも

 ぼくは馬鹿にされたり、否定されたりすると
 異常な迄にアドレナリンが出る
 それに対する反作用が著しく作用する
 忘れていた
 ぼくの行動の源
 溢れる力の源泉だ

 こんな事はしたくないけれど
 残されるみんなの最大公約数の
 死後の準備は一切しない
 否
 反対に誰にも手をださせない様に手筈を整える

 どれだけ
 ぼくが残る人の事を考えていたかが
 その時分かるだろう

 元気があるうちにやる!
 馬鹿にするな!


 娑婆は辛い世界
 自分勝手な悪意に満ちている
 そして、ぼくも今
 邪悪な悪意に満ちている


 辛いけれど、
 人間、やっぱりひとりだ


 このホスピスは素晴らしい
 ぼくの体調を一時的かもしれないが戻してくれた
 ただ
 それがぼくの幸せにつながるのかどうかは分らない

 体調が戻ると悪意に満ちた娑婆が手を伸ばしてくる
 最期くらい
 虚構の世界でいいから
 優しさに包まれていたかった
 微笑んで逝きたかった
 体調が戻らなかったらよかった

 今のままだとイヤなままの自分で逝く事になる
 それじゃ、
 今からモルヒネ限度一杯投与してもらって
 うつら、うつら逝く方がいいかも
 イヤな世界から逃避できる方が幸せかも









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Last updated  2005.11.01 19:35:16


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