大好きイタリア!         バルセロナ,イスタンブール&軽井沢ご飯

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2023.05.13
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雨の土曜日。
9時に外出🚙
気の張らないボランティアのあと軽く買い物をして、11:00に帰宅。


ちょっと高級なスーパーで買ってきたグリーンピースご飯はまだほんのりあたたかくて
お豆がたくさーん入っている。
爽やかで明るい緑色のお豆。
安らかな気持ちになる。
心からにっこりする。


生姜をすりおろして小ネギを混ぜ、カツオのお刺身に添える。

自分では何も作らなかったのに、やけに素敵なお昼ご飯になった。


60才を過ぎたからか、来し方行く末に想いを馳せることが多くなった。
と、食べながら思う。


50代はとにかく海外に出かけることばかり考えて暮らしていて
その予定を立てること、つまり、調べに調べたホテルと飛行機の予約、
レストランの厳選、観光地もささっと頭に入れておいて‥…
と、それらを楽しみに日々を暮らしていたねえ。


思えば、 蛇行しっぱなし の人生だったなあ。
父の仕事が大阪だった頃に生まれて、引っ越した兵庫県で幼稚園に入り、大阪にまた戻って幼稚園は転園。
2つ行った。

そこの大規模社宅で6年生まで。


6年生の夏休みの前日に京都府から関東に引っ越してきた。
夏休みの前日に転校したのはなぜだったかというと、
夏休みの小学校のプールに参加できるように との母の配慮。


配慮!?


おかしな配慮だ。

一学期の終業式の日に一言挨拶して自分の名前を言い頭を下げた。
それだけ。
だれかと知り合いになる時間もないまま夏休みに突入だ。


夏休みの初日に『学校のプールに行っておいで』と母に言われた。
困惑した。
どんな顔をして何をすればいいのか?
プールへの道のりもわからないではないか。
先生も友達も知らない人ばかり。
出かけるのを渋っていたら、行ってくるようにと強く言い渡されて
照りつける太陽の下、仕方なく、1人孤独にまみれながら学校に向かった。
とても憂鬱だった記憶がある。


まあ、なんとかなったのだろうとは思うけど具体的にはよく覚えていない。
周りの子供たちも先生も ハテナ? だっただろう。
この子、誰???  と。
夏休みのプールに、担任の先生なんて来なかったもん。


大阪➡️京都➡️千葉。
結局、小学校には3つ行った。
転校生が少なかった時代、みんなが珍しがってとても親切にしてくれた。
特に、京都の舞鶴の子たちはそうだった。
新舞鶴小学校。  
入学も卒業もしていないので、アルバムに写真も名前も残っていない私。
幻の生徒だったわけ。
でも、小学生時代の大半は舞鶴で暮らしたので、私の精神は舞鶴で育まれた。


で、最終的にこの20数年は神奈川県に住んでいる。
たぶん、神奈川県で人生を終える。


そんなふうに幼稚園時代からあちらこちらと移動を続ける人生が始まった。
中学、高校、その先と転校は必要なかったけれども、

離婚があってもなくても、転居が多かった。
離婚後は、条件の良い会社にポン・ポンと転職した。
転校が苦にならなかったように、転職も楽しんだ。


広告代理店のIT部門(後に別会社にわかれた)からスタートし、新聞社で取材し記事も書いた。
短期契約だったけど外務省のバイトもした。
生命保険会社のアフターサービスもしたし、銀行本店の融資部も手伝った。
横浜に越してきてすぐは、 トイザらス のクリスマスシーズンのみの短期バイトもした。
40代のある時期は大型スーパーの店内放送のバイトをした。
マンションのコンシェルジュもやった。
再婚後の仕事は、ほぼ毎回夫の邪魔にあって辞めることになったけれど。  


それにしても、 もう、 混濁、めちゃくちゃ
何でも屋さん。
一貫性がない。 
まったくない。
ポリシーも何にもない。


生まれた家に育って、両親に大切にされて、転校の必要もなく順調に成人し理想的な結婚をして今日に至る
という人がどのくらいいるのか知らないけど、そんな人生は、私には想像もできない。
絵空事に思えてしまう。


あっ 、私の母はこのタイプだなあ。
こんな身近にいたのか、、とたった今、気づいた。 
理想的な結婚かどうかは、甚だ疑わしいけどね。


母のことは、私は冷めた目で眺めている。
母はアマリリスみたいな人。
よしもとばなな の小説の [スナックちどり] にアマリリスについての描写がある。
会話の中に出てくるアマリリスだけど。
ああ、私の母とおんなじだ!と、読みながら思ったものだ。


で、明日は母の日だ。
アマリリスといると疲れる。
とても疲れる。
彼女は私の3倍は元気だ。


母に関するエピソード、ひとつ。
小学生だったある年の真夏に、校長先生が亡くなった。
1クラスから2人、代表でお葬式に参加させられた。
話したこともない校長先生なのに。


その葬儀の日、私の母は私に
赤い花柄のワンピースを着せた。
情報とは無縁の何も知らないヌケサク小学生だったけれども
それは変じゃないか!? と気づいた。
嬉しい日に着る服でしょう、これは。
少なくとも、悲しみにはふさわしくない色と柄。
そう遠慮しいしい言ったはず。 
が、母は


『これが◯◯子が持ってる一番いいお洋服だから。
このワンピースはよく似合うし。
子供だから、黒じゃなくても大丈夫(^-^)』


ありえね➰。


この時の母の言葉は、今でもしっかり覚えている。
真夏だったけど、他の子はみな黒かせめて白いシャツあたりを着ていた。
赤といっても朱色のようなベースに、さりげない色合いながら大きめの花柄💧💧💧
非常に居心地が悪かった。


大きなお宅を取り囲む塀沿いに炎天下並ばされて、 私だけが赤だった。
それだけが、お葬式の日の記憶。


だからこんな一貫性の無い、おかしな人間になってしまったのではなかろうか。。。
もうこれから先は蛇行したくない。
でもたまに、耐え難い気持ちになって、本気で離婚したくなる。
野たれ死んでもかまわない。
なんにも怖くない、と思うのだ。




2度目の離婚も、 納得ゆかない日々を送るよりマシ と思ってしまう。
相変わらず蛇行している。
さすらっている。





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最終更新日  2023.05.30 19:43:19
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