7月
8月
9月
10月
11月
12月
全8件 (8件中 1-8件目)
1
第8章 黒影狩り 前編2午後9時・・・闇レースは深夜12時が回ってからだが、余裕を持って作戦を開始した。全員、前日の激戦の疲れは癒えていた。ここはずいぶんに久しぶりにきた気がするツートーンファクトリー最深部にある研究室・・・。前に来たときはそんな装置だとは気が付かなかったが、確かにあのテルドムに呼び出された廃ビルにあった変な装置に似たものがある。これがQコア移植装置・・・。サイバーが早速席に着くと、ピーオーがボンネットをあけ、エンジンを交換、そのエンジンから伸びるコードを装置にセットする。グスタ、フェイド、ベルズと順々に台に上がり、Qコアをピーオーのエンジンに移植する。グスタ「父さんを助けてくれ、頼むぜ。」フェイド「『デスネスト』の野望なんてぶっとばせ!」ベルズ「やつらに取られたQコアを取り返してくれ。」それぞれの言葉を最後に、3台はしんとして動かなくなった。ピーオーはここに誓う。ブラックシャドーをここにつれてくると。サイバー「作業は終わった。どうだ、パワーがみなぎるだろ?ソイツを使って、シャドーを倒せ。俺もできる限りアシストする。」ウェン「ノラヒカさんを助け出してくれ。」期待を一身に受けながら台座を降りたピーオーは目を丸くしていた。軽くアクセルを踏むだけで浮き上がるように前に進む。なるほど、3年前にパープルペガサスになったときの感覚に近い。ピーオー「これがQコアのパワーか・・・。確かに、とんでもないな。」サイバー「今日の闇レースはディスコキングケイブで0時から。ブラックシャドーもエントリーしている。おそらく、ノラヒカのQコアを取り入れての試走というわけだろう。チャンスはこのレースしかないぜ。」ピーオー「任せといてくれ。」ライトをカッと見開いた赤の英雄は一歩ずつ進んで台を降りる。力強い足取りだ。ガチャ!そこへ、研究所の扉が突然開いた。暗い中、強く睨みつけるように、レーサーたちの姿を確認した目撃者は口を開く。テルドム「やはりこんなところにいましたか・・・。まさか、サイバー、あなたがその装置を扱えるとは・・・。驚きました。」どうやら、つけられていたようだ。テルドムはベルズたちがツートーンファクトリーに入っていくのを見ていた。一同が驚きに呑まれるなか、いち早くサイバーが装置の操作台から降りて突っかかった。サイバー「俺の頭脳をなめんなよ。」テルドム「レッドペガサスにQコアを移植させましたか・・・。ブルーペガサスもいますね。デュオから逃げ切ったか・・・。」サイバー「何しにきやがった?」テルドム「そうですね。装置の破壊は間に合いませんでしたから、レッドペガサスを潰すとでもしましょうかね。」彼は『悪魔の力』を持っている。それほど技は凄いわけではないが、それでも破壊行為などたやすい。急加速で突進を開始したが、ピーオーの方もそれと同等の加速能力を今は持っていた。ピーオー「簡単にはやられないぜ。」サイバー「全員逃げろ。決戦の場で落ち合うぞ。」無論、決戦の場とは今日の闇レースの会場である。彼らは、光のように素早く、テルドムの横を通り抜け、去っていった。ピーオー、サイバー、ウェン。彼らは別々の道でツートーンファクトリーから脱出を図る。目指す場所は同じ、ディスコキングケイブだ。なんとしてもテルドムから逃げ切り、レースに参加しなくては・・・。ついに3人のQコアがピーオーに搭載された。研究室にいるところをテルドムに目撃されてしまったが、ピーオーはQコアパワーで『悪魔の力』を持つテルドムの体当たりをいとも簡単にかわす。ウェン、サイバー、ピーオーはテルドムからの追跡を振り切るため、バラバラになって地上を目指す。ブラックシャドーは今日の闇レースに参加するはずだ。
2009.01.15
コメント(7)
第8章 黒影狩り 前編1今度は右のヘッドライトだけでない。フロントボディが痛みに傷んでいる・・・。重量バランスが崩れ、とてもまともに走れる状態じゃない。それでもフラフラと起き上がってレースを再開しようとするベルズ。デュオ「もう一発喰らいたいらしいな。何発でも喰らえ。」突き放すように三度ほど鋼鉄の肩でベルズを軽く打つ。そして、壁際でもう一発体当たりを決めて完全に動けない状態にした。デュオはハンターであるので、この後ベルズをブラックシャドーのQコア源に利用する――そう思ったが、デュオは動けないベルズをそのままにその場を立ち去った。その背中に向かってベルズは痛む腹を押さえながら叫んだ。ベルズ「なぜだ?」デュオ「俺の勝ちだ。だが、貴様とはそのうちもう一度闘いたくなった。」圧倒的戦闘力、レーステクニックで他者から恐れられ、向かってくる相手がいなくなっていた彼の珍しいワガママだった。「ベルズを消せ」というボスの指令にそむいた。その場を立ち去るデュオの背中にいつでもかかってこいというメッセージが込められていた。ボロボロのベルズは負けて全てが終わったという絶望感と虚無感から開放されたかと思うと、今度は今までにない悔しさが湧き上がってきた。ベルズは両腕で地面を叩き、吐き出した。ベルズ「ちくしょう・・・!」その頃、ピーオーがフェイドを担いで病院に駆け込む。フェイドを病院の人に預けると、サイバーの病室を確認した。フェイドにもサイバーから作戦を説明させる必要があると思い、同じ病室を手配した。と、それだけ済ますとすぐにスプラッシュハイウェイに大急ぎで戻っていくのである。そして、行く途中にデュオとすれ違う・・・。その瞬間、全てを悟ったわけだが、ベルズをそのままにしてきたことも理解し、特にとやかくいうことはなかった。なおも、足を急がせてベルズの元へ向かった。壁が崩れ、倒壊の気配さえ漂わせるトンネル内部にボロボロのベルズはいた。それを、ピーオーは何も言わずに担ぎ上げる。無事、ベルズは救出できたわけである。その帰り道、僅かな言葉で約束を交わした。ベルズ「・・・ワリイな、作戦の方はオマエに全部任せる。」ピーオー「任せとけ。」ノイズ病院――サイバーたちのいる病室――グスタ「フェイド・・・。」命に別状なく、特に急ぎの治療も必要のないフェイドだが、一目でもう戦闘不能であることはその場の全員が理解した。そして、フェイドを潰したやつの名も全員が理解した。サイバー「だが俺の作戦に支障は出ない。力を貸してもらうぜフェイド。」フェイド「しかたねえ、俺がこの状態じゃあな。」サイバー「後はピーオーとベルズを待つだけだ。」サイバーの作戦はテルドムの計画をそのまま真似たものである。サイバーはすでに「擬似Qモンスターマグナム」なるものをテルドムの研究資料から作っており、これは本家のQモンスターマグナムと同じように動力をQコアとしたエンジンである。というか、ほぼQモンスターマグナムと同じなのだが、載せられるQコアは3つまでというのと、エンジンの回転数にもよるが、数十分しか持たず、それ以上連続で運転するとエンストするという点で本家に比べて欠如する。サイバーはQコア移植装置も操作できる。これを使ってピーオーにグスタ、フェイド、ベルズのQコアを転送してスーパーパワーを出せるようにしてブラックシャドーに挑む、というのが彼らの作戦なのである。今や、マッド、ジョー、ノラヒカという凄まじいレベルのQコアを3つも所持しているシャドーに挑むにはどうしてもこちらもQコアを3つそろえる必要がある。フェイド「とにかくアイツらが帰ってくりゃわかるさ・・・。」数分後、彼らはフロントボディを完全に損傷させた無残な姿のベルズを見た。どちらにしても走れる状態じゃない。ブラックシャドーと戦うのはピーオーに絞られた。グスタではいくらか実力不足であるし、サイバーは機械の操作をするためQコアを貸すこともできない。サイバー「作戦を開始は今日の午後9時から。そろそろ日が昇ってくる。それまで睡眠をとっておけ。時間はたっぷりある。時間になったらツートーンファクトリー深部にある元研究室のQコア移植装置のところへ、全員で移動だ。」ベルズ、敗戦。しかし、デュオは今まで敵なしだった自分に襲いかかってきたベルズを評価し、Qコアを奪うようなことはしなかった。ボロボロになっていたベルズはピーオーが病院まで連れて帰る。ようやく、サイバーの作戦に必要な4人、ベルズ、ピーオー、フェイド、グスタがそろい、作戦開始の用意が整った。サイバーの作戦とは、ベルズ、フェイド、グスタのQコアをピーオーに搭載し、ブラックシャドーと戦えるまでに強化するというものであった。もちろん、ピーオーにはQコアを動力としたエンジン、Qモンスターマグナムをサイバーがまねて作ったものを搭載してある。長い間走っていられない、Qコアは3つまでしか搭載できないなど弱点はあるが、もうブラックシャドーを倒すにはこれしかない。今日の夜の闇レースにむけ、一同は休息に入る。
2009.01.14
コメント(5)
第7章 The Race Champion ought to be more than a match for The Hunter in the Death Match 後編スクラッパーデュオVS青きペガサス(元)。マッド、フェイドの敵を取らずして帰れるか、とデスマッチを提案したベルズ。闇レーサーであるデュオがひくわけがない。ピーオーが完全にハイウェイから去った頃、恐怖のスタートラインにベルズはつくのであった。これはレースというよりはバトルである。相手を潰せば勝ち。潰されれば負け。1対1の命がけの戦いである。しかし、ベルズの攻撃はデュオには全く通じないはずである。さてどうするのか。そして火蓋は切って落とされた。それでも、もちろんベルズは勝算があって勝負を挑んだのである。感情に任せて自己を見失うほどベルズは馬鹿ではない。第一コーナー。デュオは様子見で攻撃は仕掛けてこない。さすが、慢心で隙を作りまくるようなやつではない。一気にスピードを上げ、レースモードへ移行。ハイペースながら、相手に仕掛けさせる隙は作らない。グリップを基本としながら常に咄嗟の回避を想定していつでもタイヤをスライドさせる用意はしている。しばらく互いに相手の手を伺い続け、ハイウェイには異様な空気が漂っていた。そしてコースの4分の1ほどを終えたところでデュオが攻撃を開始する。一発目をベルズがかわすと、間髪をいれずに二発目、三発目と繰り出すが、いずれも当たらない。連続攻撃を全てかわしたところで体制を整えてベルズは本格的にドリフトを開始する。ドリフトを開始してしまえば、デュオからはある程度ベルズのコーナーでの軌道がわかってしまう。途中で急にドリフトをやめることはできないからだ。デュオはいよいよハンティング体制になっていく。そして、それから3つ4つのコーナーを抜けた次、細道の低速コーナーでベルズがアウト・イン・アウトで曲がろうとしたときだった。デュオ(ここなら余裕で叩き込める。)今までセーブしていた加速力をフルに発揮。急加速でベルズのサイドボディを攻めに行く。絶対に外さない自信があるだけに、ものすごいスピードでくる―――ベルズはこれを待っていた。ベルズ(今だ!)デュオもベルズが隙を見せるこの一瞬を待っていた。しかし、これはベルズが意図的に作った隙だった。デュオの突進を確認したところでベルズはレースでは異例のスピンターン。速度を回転によって殺した。ベルズ「自分が重ければ重いほど壁に激突した時のダメージはデカイ・・・。自滅しろ!デュオ!」デュオ「・・・!」修正舵を切るデュオだが、重量ボディが災いして素早いステア操作を受け付けない。デュオはものの見事に壁に直撃した。ズガアアアアアン・・・!!かつてないほどの轟音がハイウェイに轟く・・・。その後の光景にベルズは目を疑った。なんと、壁がえぐられてしまったのだ。コンクリ造りの壁に出来た穴からデュオが這って出てくる・・・。まだ、動けるようだ。デュオ「なかなかやるな。だが、俺はこの程度では倒せないぞ。」ヘッドは潰れているが、エンジンや車輪への致命的ダメージは避けたようだ。ボコボコの体を持ち上げたデュオだが、気迫はむしろ増大していた。致命傷を与え、圧倒的に有利になったはずのベルズの足が逆にすくむ・・・。直後、潰れたヘッドライトを妖しげにギラリと光らせると一瞬の加速から殴りかかってきた。そして、反撃の一撃をベルズに喰らわせて珍しく吼えた。デュオ「どうやったら貴様のような普通のQが俺に勝てるって聞いてんだ。さっきからよ!」相手が重いということで、壁に激突させて自滅させる・・・。完璧に決まったかと思われた作戦ではあったが、デュオの頑丈なボディは完全には破壊できず、まだ動けるデュオ。怒ったデュオの反撃がベルズに直撃・・・!果たして、ベルズは無事なのだろうか。
2009.01.13
コメント(2)
第7章 The Race Champion ought to be more than a match for The Hunter in the Death Match 中編2炎は上がってなかった。ただ、グシャグシャにへこんだボディと車輪から外れたタイヤ・・・。数秒での惨劇を物語っていた。急ブレーキして心配して近づくベルズにヘッドライトをチカチカさせてなんとか生きている事をアピールしたフェイド。しかし、もちろんそれはデュオに対してもまだターゲットを殺せていないことを教える事になる。デュオはスピンターンで速度を殺すと、再度フェイドをロックオンした。ベルズ「クソ、おいフェイド、担ぐぜ。それで、おまえをデュオから逃げさせたら、テルドムの野望の阻止に協力してもらうぞ。」フェイド「・・・今の鉄片になったような俺にも力になれんのか?まあ、そん時はしかたない、協力してやるが、どうやって担いで逃げるってんだ?悪いことは言わないから早くおまえだけで逃げた方がいい。」ベルズ「逃げる方法ならほら、向こうに赤いヒーローが見えるだろ?」指差した先にいたのは迷子の彼。どうも、サイバーがどこにいったか手がかりすらつかめていない様子で、レース場に戻ってきたようだ。しかし、持ち前の方向音痴を発揮してフラフラとこんなところへたどり着いた。なんとも、タイミングがいい。ここで、ピーオーはベルズとフェイドがデュオに襲われているというのを理解した。(ちなみにピーオーはデュオを見たことはある)しかし、彼がデュオの攻撃を阻止するのは無理がある。距離がありすぎる。ベルズはデュオの体当たりもう一発は覚悟していた。デュオ「何フェイドを背負っている。貴様ごと吹き飛ばすぞ。」ベルズは覚悟を決めた表情をしていた。すでに得意な顔を見せている。と、そこへいよいよデュオの体当たりが始まる。フェイドを載せているベルズにこれをかわす手段は到底ない。ベルズ「ピーオー!コイツを受け取れ!」デュオがタックルの助走に入った瞬間、ベルズはフェイドを投げてデュオの上を通す。フェイドはピーオーのもとに届いた。勢いのついたデュオはもう止められない。体当たりを食らう直前に、ベルズは叫んだ。ベルズ「そいつを担いでマッドのところへ行け!」ズガン!!ピーオー「わかった。」かつてのペガサスたちの信頼は厚かった。レッドペガサスはいつも冷静な判断を下すブルーペガサスの言う事に意見しなかった。見捨てたのではない。ここに置いていっても、必ず戻ってくるとわかったのだ。ベルズに体当たりがヒットする音を背に、ピーオーは病院へ走り出した。・・・・・・・・・・・右のヘッドライトが粉砕されている。しかし、デュオと再び1対1で対峙することで、ベルズは今まで逃げ回っていた自分を恥じていた。そろそろ、デュオの殺気にも慣れてきた。勝負はこれからだ。デュオ「逃げていればよかったものを――」ベルズ「粉々にされても引かないはずだぜ。チャンピオンてのを味わった事があるやつはな。・・・ホントに不思議だ。体当たりしてもビクともしないおまえみたいなやつが相手でも、なんだか負ける気がしない。」大きく息を吐き出して、残った左目でギンのデュオを見据えた。幸い、右のヘッドライト以外たいしたダメージはない。チョロQタウンでチャンピオンとなった男は今までの敗北の念を全てこめて、こちらを見て勝った気でいるデュオに突進した。ベルズ「喰らえ!」ドガ!!不意打ちだったのか。デュオは攻撃を受けるなんて、ここ数十年経験がなかった。デュオに向かっていくやつなんていなかったからだ。少しよろけたデュオの前でベルズはさらにフロントボディをへこましていた。ベルズ(硬い・・・壁にぶつかってるみてえだ。)力押しは無理――そうも感じた。むしろ自分の方がダメージを食らってしまうんだから。しかし、気が付けばベルズはバックをしていた――それをポカンと眺めていたデュオ――距離をある程度とって、再び突進する・・・結果は、同じ。もう一度大きく息を吐いた。そしてやっぱり力押しは無理だと感じた。だが、デュオをフェイドやマッドがやられたように、デュオをボロボロにすることができる確信を得た。ベルズにはもう仕返ししか頭になかった。こんなハンターという、レースの結果などなんとも思ってないヤツにレースで勝ってなんになる・・・!ベルズは今、ここ、スプラッシュハイウェイでデュオを潰す決意をした。終わらなきゃ帰るつもりはない。体当たりが全く通じない超重量級デュオに対して、一体どう応戦するというのか。深夜のスプラッシュハイウェイは再び戦場と化した。ベルズ「俺とレースしろ・・・ただし、どちらかが動けなくなるまで続ける。いいな?」マッド、フェイドを潰された無念、そして何より、今までデュオの殺気に押され続けていた自分の情けなさに憤怒したベルズは無謀にもデュオにデスマッチを提案する。体当たりも通じない相手をいったいどうやって倒そうというのか・・・。すでに右フロントボディを損傷させているベルズに果たして勝ち目は・・・・?次回、デュオVSベルズ。スプラッシュハイウェイの決闘!
2009.01.12
コメント(4)
第7章 The Race Champion ought to be more than a match for The Hunter in the Death Match 中編1さすが、形相だけでなく、エンジンパワーも凄まじい。ものすごい重いシャーシなだけにスピードはそこまでないと思ったが甘かった。エンジンパワーの方はバスでも吹っ飛んでいくんじゃないかというほどの馬力を見せ付けてきた。ベルズ「ホントに速いヤツだ、デュオ・・・。一瞬も気を抜けねえ。」デュオ「気を抜こうと、抜かまいと、結果は同じだ。貴様らのような普通に生きてきたレーサーが俺に勝てると思うか?」フェイド「普通だと?」もちろん、彼らは超一流レーサーである。その誇りも持っている。各国最速レベルの走りを持っているのだが、デュオにしてみれば所詮”普通に生きてきたレーサー”であるらしい。デュオは見た目どおり普通のレーサーではない。ノイズに闇レースができる前から違う国でなんと3歳の頃から闇レースをしてきたのである。基本的に、公式レースは15歳からとなっており、お遊びでも6歳くらいまで危険すぎてとてもレースをやらせるわけにはいかない。闇レースには無論ルールはなし。15歳からなんていう制限ももちろんない。デュオの一家は闇レース一家で、代々壊し屋をやっていた。そのためには圧倒的な攻撃力、防御力、回避力、そしてスピードを備えなければならないが、それらを培うため、デュオは3歳から闇レースに投入されていたのだ。もちろん、3歳ではほかの闇レーサーに吹っ飛ばされればそのまま死ぬ可能性もある。しかし、デュオは生き残った。闇レースで生き抜く術をみるみる身に付けていったのだ。レースが上手くなれなきゃ、ほかのレーサーに吹っ飛ばされて死ぬかもしれないのだ。それは全力で走ってきたことだろう。そして、5歳になるころにはなんとそこらの闇レーサーよりも遥かに上手くなっていた。実力にものをいわせ、ほかのレーサーを吹っ飛ばす側になっていた。そう、デュオは5歳でもう壊し屋、つまりハンターのようなことをやって生きてきたのである。今や、デュオの実力は計り知れないレベルなのだ・・・。追いかけが始まってたった10秒で、ベルズが追いつかれてしまう。ベルズ「嘘だろ。完全にデュオの射程距離に入っちまってる・・・!逃げ切れねえ!」体当たりを食らう覚悟を決め、わき腹に力を込めるベルズであったが、デュオはベルズをスルーし、フェイドを追走。デュオ「腹立つヤツを先に始末するのが俺のやり方だ。ベルズ、貴様は先に逃げていてもかまわない。」それだけいうと更に加速したデュオ。それを見たのか、フェイドも全力モードになっていく。1日で2度も本気を出したのはフェイドも初めてだろう。たださえ、公式レースでは今まで一度も本気になったことはなかったのに。しかし、フェイドの本気は今回は勝手が違った。無敵のフェイドではなかった。ギャウオオオ!!!フェイドが上げる雄たけびは明らかに大きくなっていったが、音の種類がなんだか違う・・。ベルズはデュオのタックルが始まる刹那に思い出すのであった。ベルズ「アイツ、いつものエンジンを置いてきて練習用エンジンでデュオの相手をしてやがる・・・!ヤバイ、逃げ切れるわけねえ!」デュオにはああ言われたものの、ベルズに逃げる気は当然ながら毛頭もなかった。デュオを全力で追いかけるベルズ。デュオほどの相手にどうすればいいかはわからなかったが、フェイドを助けるために何をするかは追いついてから考えようとしていた。なんとかエンジンに無理させる事でデュオの初撃をかわしたフェイドも、いくつかコーナーを曲がっただけで逃げ切る事はほぼ不可能だと実感した。たとえ、普段のエンジンをつけていても逃げ切れないのではないかと思うほどであった。フェイドがいっぱいいっぱいで逃げた末に、追い込まれていくのが目に見えてわかる――逃げ場はない・・・。デュオのとどめのタックルがこれから入るところだった。ベルズにはフェイドが防御体制に入らず、それでもまだ避けきろうとしているのがわかった。ベルズ「喰らえ、デュオ!」フェイドへの攻撃を阻止するため、ベルズがデュオに体当たりを試みる・・・。しかし、デュオに触れた瞬間、絶望感に襲われた。デュオ「蚊でも刺したか?」250km/hを越えるスピードで体当たりしてもまるでビクともしない・・・!ベルズはけっこう重いシャーシをつけてきていた。体当たりの軌道を逸らすくらいはできたはずだった。だが、デュオは規格違いというやつだった。間もなく、デュオの体当たりがフェイドに当たる・・・。超重量級で200km/hを越えているデュオのタックルの破壊力は想像するだけで恐ろしい。ドガアア・・・!!タイヤがコロコロとハイウェイの道の左端から真ん中の方まで転がった後、小さく円を描いてパタンと倒れて横になった。デュオによってフェイドが潰された―――ベルズの体当たりではデュオはびくともせず。どうやら、サイバーの作戦には故障していてもフェイドを連れてきさえすればいいのだが、ベルズにすでに動けないフェイドを連れて逃げることなど可能なのだろうか・・・?
2009.01.11
コメント(6)
第7章 The Race Champion ought to be more than a match for The Hunter in the Death Match 前編サイバーの考えた作戦はまさに相手のしてきたやり方をそのまんまマネするという方法であったが、さすが、サイバーは頭の切れるやつだと思っていたベルズも驚いた。ベルズ「本気か?その作戦・・・。まあ、それしかねえのか・・・。」サイバー「集まるか?4人。おまえを除けば後3人・・・。それも、3人ともかなり速いヤツが望ましい。」ベルズ「ピーオーは確定として・・・う~ん、ピナやウェンじゃ力不足だろうし・・・。フェイドってやつ参加してくれないかな?それでも後一人か・・・。う~む・・・。」そこへ、病室のドアを開ける音。入ってきたのはウェンだった。そして、誰か連れてきている。ベルズ「無事だったか。」ウェン「ああ、デュオはまいたぜ。やっぱり俺のほうがこの町には詳しいね。隠れれば一発だったよ。で、あんた達が探してた3人の助っ人のうち一人を連れてきたぜ!」グスタ「よお、ベルズ。」なんと連れてきたのは元ハンターグスタ。彼は今だ父親に関してのショックを引きずっていた。グスタ「もう、『デスネスト』は裏切ったんだ。」サイバー「なんだ、おまえもか。」グスタ「テルドムの野郎、俺の父さんからQコアを奪ってやがって・・。」ベルズ「もしかして、父さんってのはジョーのことか?」グスタ「ああ、そうなんだけどツートーンファクトリーの爆発で今はもう・・・。」ベルズ「いや、大丈夫だぜ、ジョーは。今も病院にいる。Qコアはないけどな。」グスタ「え?そんな・・・?」サイバー「一緒にいたマッドの不死鳥の力で爆発からは守られたんだ。」もう契約は成立したようなものである。利害が一致した。グスタはジョーのQコアを取り戻すため、ブラックシャドーを倒す必要がある。この時点で仲間だ。ピーオー、ベルズ、グスタ。後サイバー以外で一人必要だ。ベルズ「やっぱりフェイドかなあ?仲間になってくれねえかな?」グスタ「アイツは一匹狼だからな。なかなか難しい。」サイバー「でもコイツはフェイドとの1対1に勝ったような男だぞ。」ベルズ「直接会って、話しつけてくるか。」サイバー「アイツは多分スプラッシュハイウェイを走り回ってんぞ。負けた後は何度も何度もそのコース走って反省するのがアイツのやり方だ。」ベルズ「決まりだ、行ってくる。」その狼はハイウェイにやはりいた。エンジンを変えてきたらしく、さっきとはエンジン音の種類が違う。それにしても、さっきのレースで相当無理したはずなのに、まだ夜遅くまで走り回っているとは・・・。スタミナは並ではないと容易に察する事が出来る。ベルズも軽く流しながらハイウェイを2、3周していると、すぐにオレンジボディが追いついてきた。ついさっき敗戦を喫した相手である。さすがにスルーではない。フェイド「何しにきた?俺に用だろ?」ベルズ「ああ、ちょっとさ、『デスネスト』のことでさ。」さすがに、ずっと闇レースでやってきたフェイドも、テルドムが全世界のレースを消すという野望を持っているなど知らなかった。ベルズが全てを話してやれば、驚きは隠せない。フェイド「本当か・・?危険なヤツだとは思っていたが。」ベルズ「それで、シャドーを倒す方法が一つある。」サイバーの言っていた考えを話し、単刀直入に協力しろと言ってみたが、やはり一筋縄でいくはずがなかった。フェイド「ふざけるな。そんなめんどくさいことするなら俺一人でシャドーを潰してやるよ。」ベルズ「・・・だから無理だって。ノラヒカのQコアまで手に入れたアイツのスピードは想像を遥かに上回るぞ。」(まあホントは俺もまだ見たことないんだけど。)フェイド「冗談じゃない。その作戦じゃ俺は面白くねえし。」ベルズ「頼むって・・!」ハイウェイの端に寄せて話していた二人だが、そこにとんでもないチョロQが通りかかってしまった。近づいてきただけで、殺気を感じ取った二人は彼の存在に気が付いた。ベルズ「・・・!デュオ!」デュオ「ベルズか・・・。見つけた。フェイドもいるな。」フェイド「なんだ?潰しにきたのか?ちょうどいい、一人で走ってるのも暇だったんだ。追いかけてきてくれると面白いね。」ギャウ!ベルズ「オイ!」いきなりスタートをきったフェイド。デュオがハンター体制に移ったため、ベルズも逃げるしかない。ハイウェイを後4分の3周ほどすれば出口がある。そこを目指して、本日二回目のスプラッシュハイウェイでのバトルが始まった。昨日うっかり公開を忘れてました。今日は夜にもう一回更新しようと思います。テスト前なのであんまりコメントできないかも。タイトルの和訳は・・・「レースのチャンピオンでもデスマッチではハンターにかなうはずない」とかそんな感じかな?間違った英文である可能性も大。辞書開いてつけただけのタイトルなんで。サイバーの作戦に必要なメンバーを4人集める中、グスタが加入し、ベルズ、グスタ、ピーオーと作戦決行に必要なメンバーはなんとなくそろってきたが、後一人足りない。その最後の一人の候補となっているフェイドを仲間にするべく、スプラッシュハイウェイに向かったベルズであるが、やはり簡単には仲間になってくれないフェイド。そこへ通りかかったのは、ベルズを潰すために探していたデュオだった。ちなみに、現時点でピーオーは未だ迷子。町でサイバーを探し回っていると思われる。
2009.01.11
コメント(0)
第6章 闇の創始者テルドム 後編ベルズは最強のハンターに追われていた。凄まじいスピードで追いついてきた。体当たりを食らうギリギリで右へ左へ回避。何度も攻撃をかすった。それでわかった。デュオはとんでもなく重いシャーシをつけている。彼のタックルをモロに喰らったらひとたまりもない。街で暴れていたため、いつしか警官も追いかけてきていた。しかし、あまりのスピードに追いつけない。ベルズとデュオのオニゴッコは次元が違った。ひたすら逃げる。どこまで逃げればいいのか全くわからないまま逃げていたベルズだったが、そこにやっと助けが入った。誰かが果敢にもデュオに体当たりを試みた。ウェン「ここは任せときな。おまえはマッドのとこにいけ!」ベルズ「おい、気をつけろよ!」ウェン「なめるなよ、よゆーだよ。」ものすごい勢いでデュオとウェンが激突したが、ウェンは見事に耐えた。彼も闇レーサーなのである。こういう体当たりには慣れている。ウェンは先程サイバーを病院に預けてきたばかりで、もう一度スプラッシュハイウェイに戻ってピーオーたちと合流しようと思った途中、デュオから逃げ回るベルズを見つけ、阻止に入ったのである。「マッドのとこへいけ」と言ったのは、つまり病院へいけということだが、もちろん『デスネスト』を裏切ったサイバーとベルズを会わせることで情報を増やすためだった。ただ、「病院へいけ」と言ってしまうと、デュオがそこまで追いかけてくるかもしれないので遠まわしな言い方をしたのである。ウェンは見事デュオの動きを止め、その隙にベルズは行く先がデュオにわからないように遠回りで病院へ向かった。ベルズはマッドの病室を確認しようとしたが、先にサイバーが入院しているという事実を知らされた。案外そこまでケガは酷くなく、入院は一夜だけでいいらしい。最悪事故死もあったほどのスピードが出ていたが、打ち所がよく、幸いした。サイバー「ブルーペガサスか・・・久しぶりだな。」ベルズ「今はベルズって呼んでくれ。ペガサスじゃないんだからな。」サイバー「そうだな。懐かしいな・・その名前も。」彼らはチョロQタウン時代からの仲。随分長い付き合いである。ベルズ「そういやレッドペガサスが来なかったか?おまえを探しに行ったんだが。」サイバー「いや、来ていないぞ。方向音痴のあいつのことだ、どっかで迷子になってる可能性も高いな。」ベルズ「確かに・・・。まったく、世話が焼ける。」ベットの横にあったパイプイスにもたれて、ベルズが言う。ベルズ「・・・そろそろ本題に入ってくれよ。」サイバー「そうだな。俺はもうテルドムを裏切った。知ってるよな。マッドとの決着をつけるために俺はここにきたってのに、アイツはもういなかったんだ。でも、復活させる方法はある。」ベルズ「Qコアだな。知っている。テルドムに聞いたからな。」サイバー「そうだ。テルドムはツートーンファクトリーの地下研究所を爆破してジョーもマッドも二度と元に戻らないと思ってるようだがそれは違う。マッドの不死鳥には攻撃から守ってくれる効果があるんだ。ジョーもマッドもその力で守られて助かっているだろう。」ベルズ「そうか、それでマッドの黄金の不死鳥がなんだかぐったりしていたのか。」サイバー「マッドの体はこっちにあるから、後はマッドのQコアを手に入れればいいわけだ。ただ、マッドのQコアを手に入れるのは、ブラックシャドーを潰す必要がある。」ベルズ「ハンターみたいにか?俺たちがアイツらにやられた方法でそのまんま仕返ししなきゃいけないわけだな。それにしても、ブラックシャドーを捕まえても、Qコアを移植する事なんてできるのか?」サイバー「できるぜ。テルドムの研究はチェックしてたからな。」ベルズ「なるほど、おまえが味方についたのは心強い。後はどうやってシャドーを捕まえるかだけだな。」サイバー「俺のハンターの経験上、自分より速いやつを潰すのは至難の業だ。アイツはレース以外の時はどこ行ってるかわからないから、闇レース中に仕留めるしかない。でも、ノラヒカのQコアまで手に入れちまった今のシャドーのパワーは半端じゃないぞ。」ベルズ「じゃあどうするんだよ?」サイバー「俺にいい案があるんだ。ちょっと人数がいる。俺を除いて最低4人必要だ。おまえらの仲間、なんとかここに集めてくれねえか?」ついに手を組んだサイバーとベルズ。マッドをもとに戻すにはマッドのQコアを取り返す必要がある。ブラックシャドーを潰す必要があるわけだが、今のシャドーはすでにQコア3つをそろえており、太刀打ちできない。しかし、それに対抗する策として、サイバーはある方法をベルズに話す。その作戦は速いチョロQが4人(サイバーは除く)必要らしいのだが・・・・?
2009.01.09
コメント(4)
第6章 闇の創始者テルドム 中編ベルズが追いかけられて去った後、今度は傷だらけのノラヒカを連れたグスタがやってきた。グスタ「ただでは渡せねえ。わかってるよな?」テルドム「君のお父さんのことですね。」グスタ「これと交換だ。」テルドム「5階にある研究室まで来なさい。」エレベーターで一つ階を降りる。ノラヒカを背負ったままでは移動も大変だ。そののたのたとした移動にこっそりついてきたQがいる。ノラヒカの弟子、ピナである。彼はノラヒカの運ばれていく先を追っていた。エレベーターを利用されても、階段などを上手く使い、見失わずについていっていたのだ。やっとのことで研究室にたどり着くと、そこにあったのは謎の装置・・・。テルドム「これがQコア移動装置。チョロQからQコアを吸い取り、Qモンスターマグナムに移植する装置です。その逆もできます。まずはブラックシャドーの帰りを待つ必要があります。」数分後、ブラックシャドーが研究室に帰ってきた。サイバーの裏切りをテルドムに伝えたが、もうテルドムはサイバーが裏切ることは勘づいていたため。特に驚きもしなかった。ブラックシャドーはそのまま装置の左端の位置に付き、ボンネットを開き、幾本かのコードをエンジンに突き刺した。テルドム「後はノラヒカをそちらの台の上にセットするだけです。グスタ。ノラヒカを置きなさい。」グスタ「冗談じゃない。先に父さんのQコアをシャドーから抜き取れよ。父さんはどこだ?」テルドム「それは不可能です。君の父親、ジョーは先日のツートーンファクトリー爆破事故に巻き込まれましたから。残ったのはシャドーにセットしておいたQコアだけ・・・。皮肉にもジョーのQコアだけが世に残ることとなったんです。」グスタ「なんだと!?じゃあノラヒカは渡せない!」テルドム「じゃあ奪うまでです。」グスタが父、ジョーの体がなくなったことにショックを受けて注意が緩慢になっていたのをテルドムは見逃さなかった。『悪魔の力』を利用した超加速でグスタに近寄り、素早くノラヒカを奪い取ると、Qコア移動装置にセットした。グスタ「ふざけるな!てめえ、俺が『リスト』のうち誰か一人でも潰して持ってくれば父さんを元通りにしてやるって言ってただろう!」テルドム「残念ですね・・・。こちら、悪魔ですから。」威圧感を出したテルドムに若干グスタが怯む。そのときだった。研究室に一人、部外者が侵入する。ピナである。ピナ「ノラヒカさんを装置から外してやる!」ガツン!!勢いよくノラヒカを台から押し出そうとしたピナだが、ビクともしなかった。強力な磁力で装置に繋がれているようだ。後10秒ほどでQコアの移動が完了する。なんとかできないのか・・・。テルドム「無駄ですよ。もう作業が完了するまで外せません。」ピナ「なんだと!?じゃあ!」ドカン!装置にキックを入れたピナ。それでもビクともしない。テルドム「装置の方も簡単には壊れません。ツートーンファクトリーを爆破してきましたが、恐らくあの爆発でも壊れていないと思いますね。」グスタは呆然とピナの攻撃を眺めていた。やがて、作業が完了し、ブラックシャドーに3つ目のQコアが搭載された。これでさっきのスプラッシュハイウェイのときとはさらに段違いのパワーを手に入れた。残る『リスト』のQコアはフェイドとピーオーのみ。ブラックシャドーは装置から離れ、ピナの方に近づいてきた。と、思うと強烈な体当たりをかました。狭い室内で、助走距離は僅かしかない。にもかかわらずシャドーの体当たりでピナはたちまち吹き飛び、窓ガラスを突き破って5階からまっさかさまに落ちていってしまった。シャドー「とんでもない馬力だ・・・。ちょっと走り回ってくる。」ものすごいスピードでシャドーは行ってしまった。テルドム「グスタ。あなたはもうハンターでいる気はないでしょう?もう十分です。ピーオーもフェイドも、デュオが潰してくれるでしょうし。」グスタ「それはどうかな?ピーオーは速いぜ。フェイドだってかなりの腕だ。・・・・・許さねえぞテルドム。俺はベルズたちと組む。てめえの野望は阻止してみせるさ。」テルドム「それはどうでしょう。元ハンターの、ましてやノラヒカを潰した張本人のあなたをブルーペガサスたちは仲間とみなすでしょうか?とても無理でしょう。あなたは自分の父親を助け出すために他人を犠牲にした。赤の他人を父親の身代わりにしようとしたわけです。しかも挙句父親を助けられずに・・・。」グスタ「・・・・・・・・・・・・・うるせえな。・・・・てめえに言われたくないんだよ・・・。」ひどく落ち込みながら力ない言葉をテルドムに浴びせ、グスタは帰っていった。全身の力がもう抜けていた。何しろ、ジョーを助け出すためにグスタはハンターの練習を毎日誰よりも熱心にしていたのだから・・・。ずいぶん遅くなりましたがあけましておめでとうございます。今年の初夢はテスト中に見たアンタXです。今年もよろしくおねがいします。結局ぶっ壊れたパソコンは復旧せず、それでもなんとかデータだけ違うパソコンに移動させることができました。とはいえ、このパソコンは普段親が使っているものなので自由には使えず、ネット上に来れない日もあるかも・・・という感じです。とりあえず、今日からまたブラックソウルを公開します。時間が空いたのでストーリー忘れた人もいるかも・・・。すみませんが読みなおしてください。では、とりあえず復活というわけで。
2009.01.08
コメント(0)
全8件 (8件中 1-8件目)
1


