批評性時空間

批評性時空間

2023.01.31
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『革命的半ズボン主義宣言』★★★★
日本戦後史を踏まえての現代社会についての分析・記述がたいへん興味深かった。とくに日本社会のありようについて著者独特の視点でしかもそれが恐ろしくリアルでまた、論述の仕方の私小説なところ、フィクションナルな部分が、いわゆる評論家とは違って、どちらかといえば小説のように書かれて読めてしまうのに、扱っている対象のせいか、時にあまりに冗談が過ぎるというか毒がありすぎもして、妙にリアルで面白くも不気味にも感じた。
『TALK橋本治対談集』★★★
日本文化の造形の深さには感嘆を禁じえない。そうした日本文化の深み・厚み・広がりのみならず、西洋近代も相対化して論じる軽やかさに、知性とは自由のことだと感じさせられる。
『アメリカン・ヒストリーX』★★
ネオナチとか白人至上主義とかの意匠は使われているものの、描かれているのは、そうしたものの本質ではなく、どちらかえといえば陳腐な家族愛だったり紋切り型の差別問題だったりで、ついぞ、そうした危険思想の持ち主のよってきたる所以についてはまったくといっていいほど視線が向いていないので、参考にはならない。
『さらば愛しきアウトロー』★★★
ロバート・レッドフォードの「俳優引退作品」らしいのだが、彼がなぜこの作品を最後に決めたのかがわからない。映画自体はそつなくよくできているし、レッドフォードのみならず、ケイシー・アフレックやシシー・スペイセクも演技自体はたいへんすばらしく文句のつけようがないのだが、いかんせん、登場人物のナゾに迫り切れていないようで、いまいちリアリティ(魅力)が感じられなかった。銀行強盗「グループ」の存在はすこし興味深いのだが、描かれるのは主人公の言動が中心だとすると、スタンドプレーのそしりは免れまい。





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最終更新日  2023.01.31 07:20:37
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