趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

January 28, 2007
XML
カテゴリ: 漢詩・漢文
寄別朱拾遺 劉長卿
天書遠召滄浪客、幾度臨岐病未能。
江海茫茫春欲遍、行人一騎發金陵。
【韻字】能・陵(平声、蒸韻)。
【訓読文】
朱拾遺に寄せ別る。
天書遠く召す滄浪の客、幾度か岐に臨むも病んで未だ能はず。
江海茫茫春遍ねからんと欲し、行人一騎金陵を発す。
【注】

○天書 天子の詔書。
○滄浪 漢水の下流。
○臨岐 分かれ道に臨む。
○江海 揚子江と海。
○茫茫 はてしのないさま。
○行人 旅人。
○金陵 南京。
【訳】
別れにあたり朱拾遺に送った詩。
きみは天子に召されゆく、かつて何度か岐路につき、そのたび病みて果たさざりき。
きょう江海は広々と春の気配が満ちあふれ、君は金陵あとにする。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  January 28, 2007 06:23:03 PM
コメント(2) | コメントを書く
[漢詩・漢文] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: