趣味の漢詩と日本文学

趣味の漢詩と日本文学

January 7, 2011
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カテゴリ: 国漢文
【本文】おなじ女のもとに、又さらに音もせで、雉をなむをこせたまへりける。かへりごとに、

くりこまの山に朝たつきじよりもかりにはあはじとおもひし物を

となむいひやりける。

【注】
・「さらに……で」=「ちっとも……しないで」。
・くりこまの山=栗駒山。秋田・宮城・岩手県にまたがる標高千六百二十七メートルの山。

【訳】また、同じ女性のところに、また前と同じように、ちっとも連絡もしないで、キジをお寄越しになったとさ。その返事として女が作った歌、

栗駒山に朝飛び立つキジ以上に、狩りには出くわすまい(かりそめにはあなたに逢うまい)と思っていたのに。





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Last updated  January 7, 2011 11:49:43 AM
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