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<惑星の終焉>
「どうした?カショウ。泣いているのか? 君ともあろう者が・・・また「生まれ行く国」で会えるじゃないか」
「見ていた存在」、名前はカショウというらしい。そのカショウがダイバへ何か言おうとしたとたん、画面の一番奥にいた大統領がスイッチを押すのが見えた。
「行け!逃げるんだカショウ、頼む!」
画面を見ると、この宇宙船が急上昇を始めたのがわかる。
大域圏を抜けたころ、イロラム国から発射された核ミサイルが海を越えた大陸に着弾した。むろん、対立している大陸からも迎撃ミサイルや報復のための大陸間弾道ミサイルが発射されたあとだった。
この2つの国の応酬を皮切りに、他の核保有国から発射された数え切れないほどの大陸間弾道ミサイルが、惑星の空を飛び交い始めた。
そのあとの光景はまさに背筋が凍るような有様だった。惑星上のあちこちで幾十、いや、おそらく三桁に達するであろう、巨大で不気味なキノコ雲が立ち上る。それは、まさしくこの惑星の終焉を告げている。
生き残れる生命があるだろうか?「見ていた存在」・カショウのみならず、タカシの送る映像を見ていた者たちの誰一人として、あの惑星に生き残れる生命がある事を願わない者はいなかった。
そして、最後まで核攻撃の中止を訴え続け、ついには惑星を脱出する機会を逃し、自らも異郷の惑星と命運を共にした、責任感の塊のような「ダイバ」を心から讃え、彼の再誕を願った。
ここで、タカシの映像は終わる。
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