潤風満帆☆ごきげん号!!

潤風満帆☆ごきげん号!!

December 1, 2004
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就学児検診を終えて、就学相談を終えて、

とうとう地区の小学校の校長先生から結果のお話をされる段になった。

幼稚園にむすこを送っていって、その足で小学校へ。

予想通り、むすこの就学にふさわしい場は、養護学校と判定された。

もう1年くらい前からその覚悟は出来ていたし、養護学校に初秋に見学に行った時も、むすこに似た感じの子供達に何人も出会ったし、その場がむすこにふさわしいとも察知できた。

しかし、じゃあ養護学校でお願いしますとその場で答えてかえって来れなかったのには事情があった。

むすこの行く養護学校は、自宅から山を越えてゆかねばならない立地にあり、送迎バスでも平常45分の道のり。タクシーで飛ばしても30~40分、バスと電車でも1時間はみなくてはならない。自宅の位置の関係で、その学区なのだ。

しかし、自宅からバスで20分、タクシーでも10~15分という立地にも養護学校が存在し、越境で、特例で、なんとかそちらに通いたいと、願いを伝えてはいたが、思った通り叶わなかった。学区外というきまりは意外に硬いものなのだ。親戚の家がその学区にあるとか、自営の店がその学区にあるとか、そういう裏工作でもない限り絶対に無理らしい。

主人はその近い方の養護学校を希望していた。万が一何かあった時にすぐに駆け付けることが出来、さらに言えば親も精神的に安心できるから。万が一ということは、滅多にないかもしれないけど、主人は病院で命を預かる仕事をしている上、患者が急変の場合などに家族が駆け付けて来れないとか駆け付けるまでに時間がかかることの致命度を譲れない。むすこの関しては、自分の状態を自分で説明出来ないこともあり、ことさら迅速に親が飛んでゆくことが求められるのだ。と、いうか、飛んでゆけなければむすこにマイナスであるだけでなく、周りの御迷惑御心労を思えばたまらないのである。



わかっていた結果とは言え、気持ちがクサクサして、そのまま帰宅する気にもならず、街へ出ていくつもの銀行の用事をこなしに歩き回った。

たまたま立ち寄ったデパートで、衝動買いもした。1万円を越える買い物はそんなにしないけど、アナスイのニューデザインの素敵なウォレットを自分への御褒美じゃないけど、奨励の意を込めて自分に贈った。しっかりしろ!私!

生まれた時から健康で、明るくて元気で、なんにも言うことのなかった第二子のむすこ。大きな病気もせず、事故にもあわず、普通に育ってゆくと、なんの不安も抱かなかった。

それが養護学校へ行く、だと。聞いてないよ~!神様、聞いてないよ、そんなこと~!本音はこれだ。

障害児の親というポジション、自然に自認出来てきたのはラッキーだったけど、なんかどこかキツネにつままれたような感が払拭出来ないでいる。夢見てんじゃないかって。悪夢とは思わないけど、ふっと目が醒めて、「お母さん、いびきかいて寝てたよ~!」とむすこがからかうんじゃないかって。

主人は仕事で遅く帰り、今日は話合いも出来ませんでした。明日明後日は出張でいないし、主人と話し合えるのは早くとも日曜日。それも主人の体調や顔色や機嫌やを見計らって切り出さないと、こっちまで余計な神経を使ってしまうはめになる。

主人がどうごねようとも、遠い養護学校に通わせるのは必須だと思う。ただ、主人が小学校の育成学級を養護学校と同じように思ってるようなのが厄介。近くの養護学校に行けないのなら、小学校の育成学級へと(小学校までは歩いて15分)いう願いを持ってるのだ。校長先生も「うちの学校に来てもらっては困ると言ってるのではありませんが」といいつつ、熟慮の末の判定により養護学校がふさわしいと出た限り、それに従うのが本人にとって一番良い、を力説されていた。設備にしても、教師数にしても、環境にしても、むすこを預けるには、小学校は不満足なものだ。


デパートでランドセルを親子で選びに来てる光景を目にする季節。意外に胸は痛まない。とても冷静に眺めていられるのが不思議。うちのむすこはランドセルを背負わない。ランドセルとは、教科書を傷めないように運ぶ鞄なのだと、今さらながら気がついた。






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最終更新日  December 4, 2004 01:36:53 AM


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