「パッチギ!~」は 平成17年の大ヒット作 の続編で舞台は前作から6年後の昭和49年、京都から東京に移り住んだ在日朝鮮人兄妹を軸に描く青春群像劇。入魂作の見どころをひとしきり語り終えると「ちょっと話がブレるけど、俺は自由と解放のために映画を作っている。窮屈や、むごたらしい憎しみが続く限り、撮り続ける。でも自由、解放が目の前に現れたら映画作る必要はなくなる。そしたら農業やりますよ」と宣言した。
トークショーは約1時間。同大生らと“聴講”した主人公の兄アンソン役の俳優、井坂俊哉(27)は「監督の話にのめり込んでしまいました。このオッサン(同監督)に(愛情の)パッチギ(頭突き)を入れたい」。途中メモを取る姿を見せた妹キョンジャ役の女優、中村ゆり(25)も「私たちが知らないこと、勘違いしていることをフェアに話してくれる。監督はすごくいろいろなことを考えていらっしゃるんですね」とエールを送るなど、約200人の観客が井筒節に魅了されていた。
■都知事の映画に辛口ラブコール
自作を愛でる一方で、石原慎太郎東京都知事(74)が製作総指揮・脚本を務める映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」(新城卓監督、同12日公開)に辛口交じりにラブコールを送り、ライバル心をのぞかせるひと幕も。
太平洋戦争末期の若い特攻兵たちのエピソードを盛り込んで描いた戦争群像劇「俺-」に、井筒監督は「決戦ですね」と言い放つ一方、「 映画なら俺が先輩やから先に観に来て欲しい。そしたら観に行こ 」と交流を提案。さらに「 戦争は醜悪な人殺し 。生き地獄に駆り出された若者のことをどう思ってるのかな?っていうか観たいな」と内容に興味津々だった。
PR
Calendar
Keyword Search