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前回の続きです。
僕は頑固な割安株投資家です。それはもう頑固です。バリュー投資と割安株投資を分けて考えています。この2つを別物だと考えている変人は世界中で僕だけだと思いますが、僕にとってはこの2つは投資哲学から分析手法に至るまで、全く似て非なるものです。というより似てもいないと考えています。
絶対評価のバリュー投資に対して、割安株投資は相対評価。狭く深く分析するバリュー投資に対して、割安株投資は広く浅く分析する。
バリュー投資であれば1銘柄のみに延々と時間を掛けて分析することが可能ですが、割安投資家はそうはいきません。
バリュー投資であれば市場が大きく動く事がなければ何ヶ月も分析しなくてもへっちゃらですが、割安株投資はそうはいきません。バリュー投資であれば購入した後は殆どやる事はありませんが、割安株投資はそうはいきません。
バリュー投資であれば気が向いたときに分析をすれば良いですが、割安株投資はそうはいきません。
継続した地道な努力を要するのは、バリュー投資ではなく割安株投資だと思っています。
(株式投資に必要な分析をする行動を『努力』と表現するのはかなり違和感がありますが)
バリュー投資家でも割安株投資家でも、基本は分析・分析・分析の繰り返しです。
好きこそ物の上手なれ。
やはり分析が好きでなければファンダメンタル株投資家を続けられません。
割安株投資のやり方は人それぞれですが、僕は株価変動率をかなり注視します。前日比の株価変動率は過去に取引を行った銘柄を中心に、毎日数百銘柄見ています。これはどんなに忙しい日でも欠かしません。気になった銘柄はチャートも見ます。これを毎日繰り返すことで、フォローしている銘柄は中期的な値動きが大体分かります。少しでも多くの銘柄について「大体の過去の値動きが分かる」というのは、業績変動を注視する上でとても重要なことだと考えています。
テクニカル指標は全て無視します。僕は逆張り投資家ですが、RSIには興味はありません。
保有銘柄については先週比変動率を毎週確認します。日経平均とJASDAQの変動率も注視します。どのような理由で変動率に差が出来たのかを推測し、その理由と自分の考えとの差で投資妙味のある場合はトレードを行います。
分かり易い材料が発表された場合、その材料により株価が行き過ぎる事があります。この行き過ぎの株価の是正を期待して売買するのはバリュー投資と割安株投資でもっとも異なる部分でしょう。
僕はポートフォリオ内で自分が妥当と判断する位置より上昇率が大きかった(或いは下落率が小さかった)銘柄を売却して、その逆の銘柄を買います。
先にも書きましたが、ポートフォリオ内で高い所から低い所へ資金が循環しているイメージです。
この高い所というのは、単に株価が上昇したという事ではなく、自分にとって相対的に妥当だと思う株価位置より高いという意味合いです。その為、株価が上昇していなくても、高い所に成り得ます。株価が下落していても高い所に成り得ます。ちまちま売買を繰り返します。ここの度合いはバリュー投資家とは相容れないと思います。
株価は常に適正価格なので、勿論自分の妥当だと思う株価位置の方が間違っている訳ですが、株価は短期中期長期全ての投資家の考える適正価格なので、僕の考える妥当な価格とは違います。
第一に、僕は中期投資家ですし、第二に、僕は割安株投資家です。そして第三に、僕は株価上昇を第一目標にして株を購入しているのではありません。
そしてなにより、正しいのは僕の判断ではなく株価の方です。株価の方が正しいという認識をもって、トレードを開始します。
この認識が僕の投資に長期的に良い影響を及ぼしていることを、僕は確信しています。
ともあれ、僕が株式投資において注視するのは、前日比の株価変動率と週間株価変動率、そして個々の銘柄を自分の判断した価値、その2つを比較した相対評価です。株価はどうでも良いです。ただ、結果として逆張り投資になります。何も材料が発表されていないのであれば、相対的な逆張り投資が主となります。
相対的な逆張り投資、これが僕の投資手法の基本のき、です。
ポートフォリオ内で逆張りを中心としている僕の投資手法では特定の銘柄に資金が偏ってしまうのではないか、という考えもあろうかと思います。
しかし実際のところはそうなることは全くありません。僕の場合はある程度買ってしまうと、それ以上欲しいと思うことがなくなるのであまり資金の偏りはできません。
利殖を目的としていないから、資金の偏りがなくなるのではないかと自分では考えています。
また、多くの割安銘柄を保有するには、特定の銘柄に資金を流し込み過ぎないようにする必要があります。
それでももっともっと買いたくなるようなとんでもない割安銘柄があったとしても、それは自分の知らない何かがあるはずだと考えてしまいます。何しろ、株価は常に僕の考えよりも正しい価格になっているのですから。
そのような自分が認識できていない、よく分からないような危険の隠されているかもしれないような銘柄に、多くの資金を注ぎ込むような必要はありません。相対評価をする限り市場から割安銘柄がなくなる心配はないのですから、バリュー投資のようにタイミングを計って投資する必要がないからです。
多くの銘柄を保有していますが、非優待株を中心に投資しています。
優待銘柄への投資は煩わしいので、僕は全く好きになれません。
優待権利落ちを嫌う僕にとって、優待銘柄はのんびりした投資が出来ない。
優待は配当と違い、保有株数に応じて分配される権利がある訳ではありません。
多くの場合、優待銘柄への単元株以上の買い増しは権利落ちの株価下落リスクを伴います。
それを意識した投資をせざるを得ない為、優待銘柄への投資は優待権利日を頭に入れながらトレードをする必要があります。
権利日前に株価がどうなるかは問題ではありません。どのような値動きであれ、権利落ちを避けたいのであれば、権利日前に売る必要があります。
優待株投資は僕のようなのんびりした投資家にとって、極めて不利な条件が付きまといます。
好きな時に好きなだけ株を買うという投資手法を持った投資家にとって、優待銘柄への投資は行うべきではないと考えています。
僕は投資しても良いと思える銘柄であっても、優待銘柄への投資は避ける傾向にあります。
小型内需株を中心にして70銘柄前後保有している今であっても、優待銘柄は3割ありません。
優待権利落ちの大きい銘柄は殆ど保有していません。保有していても、余程の事がない限り1単位までに抑えています。
優待銘柄は、その優待(とそれを欲しがる投資家)によって、株価下落リスクが小さくなります。
業績悪化に伴い株価下落する場合でも、実態よりも株価下落率が小さく抑えられている事が多いです。
その下落するべき株価まで下落しなかった優待銘柄に、一体どんな魅力があるのでしょうか?万年割安銘柄への投資はタイミングを計る必要はありません。いつでも同じように割安だからです。
しかし優待銘柄への投資はタイミングを計る必要があります。優待権利日前後で割安度が大きく変わるからです。
優待銘柄への投資はタイミングが重要です。
タイミングを計らずにポートフォリオ内で資金を循環させる手法には向いていません。僕にとって優待銘柄は極めて不向きな銘柄です。
その為、たとえ魅力のある銘柄であっても、優待銘柄であればできるだけ投資を避けます。それでも投資をしたい銘柄であれば購入しますが、買い増しは極力避けます。買い増しをしても、早めに売却しようと意識します。とても自分の好きなようなトレードが出来ません。僕にとって優待銘柄はリスクが大きいのです。
僕が優待銘柄への投資をする場合、権利落ちに買う場合が極めて多いです。
権利落ちで馬鹿みたいに暴落する銘柄があるからです。
なにより、権利落ちであれば次の優待権利落ちまで猶予があります。その猶予期間に売れば良いのです。(しかし、僕の場合はその猶予期間を過ぎてしまうことが多々あります。僕はのんびりしています。いつまでに売らないといけない、と意識をしなければいけない銘柄は、非常に煩わしい)
業績発表も同じです。業績発表のタイミングを意識して投資をするというのは、僕には煩わしいです。
業績発表はとても重要なことです。(僕もトレードを行うときは例外なく必ず確認します)しかし、結果として業績発表のタイミングを意識してトレードを行わないことで、僕は良いパフォーマンスを得られていると強く感じています。
四半期決算発表で株価が大きく動くときがありますが、そのような時は往々にして既に株価に期待が織り込まれている場合です。僕は四半期決算に期待を織り込みませんので、高くなったら売りますし、安くなったら買います。最近は上方修正しそうな銘柄の株価は堅調です。逆に下方修正しそうな株価は軟調です。インターネットで誰でも短時間に四半期決算で業績進捗具合が分かるからでしょう。そのような投資をしている人が多いからこそ、四半期決算で織り込まれた期待に沿わなかった時、株価は大きく動きます。サプライズに対する株価変動が大きい傾向にあります。多くの銘柄を浅く広く分析している僕にはよく分かります。
ただ、市場は必ずしもそのような傾向にある銘柄ばかりではありません。四半期決算の業績が好調なのに、株価が伸び悩んでいる銘柄もあります。そのような銘柄への投資を僕はとても好みます。
第一に、その後の業績が悪くても株価が大きく下落するリスクが比較的に少ないですし、第二に、そのような銘柄が上方修正した場合に株価は素直に上昇に転じる事が多いです。そして第三に、その上昇は短期的なものに終わらず持続したものになる傾向があるからです。
そのような銘柄の中ではROEが持続して上昇する銘柄があります。
先に書きましたが、ROEを持続して上昇させるような銘柄への投資を僕は好んでいます。仮に、今期の業績が悪くても、来期以降の業績が明るければ、魅力を感じます。
ここで言う来期以降の業績とは、四季報の業績予想ではありません。
次回は四季報の業績予想が僕のトレードに与える影響についてから書きます。
まだまだ続きます。