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大阪で歌舞伎を観てきました。
随所に見られた大阪独特の間やせりふ回しは、
東京にない感覚で新鮮な体験でした。
上方歌舞伎は、40年前に恐ろしく低迷した時期が
あったのだそうです。
客席が半分埋まれば御の字・・・は、
劇場を運営する側からは許されず、
歌舞伎の興行が行われなかった時期があったり、
タイトルに「歌舞伎」と入れるなという
扱いだったそうです。
これに対して、
「関西で歌舞伎を育てる会」を結成し、
今まで歌舞伎を観ていなかった方たちにアピールしたり、
テレビで活躍していて、観客動員の見込める役者と協力したりで、
現在のような復活を遂げたのだそうです。
大阪での仁左衛門人気は、とにかくすさまじく、
昼の部の「義経千本桜」は、
「仁左衛門渾身の、碇知盛(いかりとももり)」
とのことで、幕見が売り切れていました。
実際すごかったです。
義経への復讐の機会を狙っていた平家の知盛は返り討ちにあい、
すっかり満身創痍で勝ち目がないのですが、
死後に死体があがらないようにと、
体に碇を巻き付けて、海に沈むというやり方で自害しました。
出陣前の白一色の衣装も、
血と傷にまみれた後半の様子も、
何とも言えない美しさがありました。
能の「船弁慶」が元になっていると、音声ガイドに教わりました。
「船弁慶」は、今週末に観に行きますので楽しみです。
古典芸能の愉しみは、本当に尽きることがありません。
伝統文化の保護活動なのですから、
大手を振って劇場に足を運ぶことにします。
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