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2007.01.11

ハリウッドの底力ここにあり！「十戒」

(4)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

桁はずれの制作費を投入し、
桁はずれの興行収入を得た超名作‥‥
それがこの、セシル・Ｂ・デミルの血と汗の結晶「十戒」
主演はご存知、史劇の帝王チャールトン・ヘストン！
脇もユル・ブリンナー、アン・バクスターといった大スターで
かためられています。

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お金をドブに捨ててるようなセットの作り、
旧約聖書・出エジプト記をほぼ忠実に再現した、波乱万丈のストーリー。
モイラが今さら書くまでもないけど、
一番の見せ場は、エジプトを出るヘブライ人たち（すごいエキストラの数！）が
紅海にはばまれ、背後からファラオの軍勢が押し寄せてきて、
「どうしよう。このままじゃファラオの軍隊に殺される‥‥！」
と、右往左往。
その時、彼らを先導した預言者モーゼが、
「信仰のない者たちめ。見よ、神の御業を！」
と、杖を振り上げた途端、神がモーゼに力を捧げ、
紅海がザババババーーッ！
見事に真っ二つに割れ、道ができるシーン！
ヘブライの民は、信仰を忘れていたことを恥じながらも
嬉々として海にできた道を渡って行く。
しかし追いかけてきたファラオの軍勢は、海に飲みこまれ
馬もろとも全員溺れ死んでしまう。
絶対的な権力を持ち、神のごとくふるまっていたファラオが
奴隷の神に完膚なきまでに打ち負かされるのが
実に痛快でした！

難を言えば、オープニングの司会者の解説は全く不要。
あと、どうして異教徒のモーゼの育ての母（ファラオの娘）が
ヘブライ人たちの仲間入りをして、自分もエジプトをあとにするのか‥‥？
（今でもそうらしいけど、ユダヤ教徒は異教徒にとても排他的）
そのあたりが、あんまり詳しく描かれていないのが
ちょっと残念でしたね。

そういえば、出エジプトのシーンで、
アロンやヨシュアが、ヤコブ（別名イスラエル）の棺を運びますが、
その時、勇壮だけれど、どこか哀愁を帯びたヘブライ語（たぶん）の歌を歌っていますよね。
あれは、なんという歌でしょうか？
ご存知の方がいらしたら、教えていただきたいのですが‥‥

ともあれ、「十戒」は超おすすめの映画です！

★チャールトン・ヘストン主演作品です！★