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2007.01.12

ヤクザ映画の革命的作品！「仁義なき戦い」

(6)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

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2003年の１月12日、深作欣ニ監督は
「バトル・ロワイヤル２」を撮影中、惜しまれて亡くなりました。
今日はその深作監督の大傑作、否、日本映画史上に輝く大傑作
「仁義なき戦い」（'73　東映）をとりあげます。

戦後間もない焼け野原の広島…
復員兵・広能昌三は、米兵に犯されそうになった女を助け、
その腕っぷしの強さを地回りのヤクザに買われ、自分も組員となるが…
待ち受けていたのは、血で血を洗う組同士の抗争、
仲間の死、裏切りといった修羅の日々だった…

役者は菅原文太、金子信雄、梅宮辰夫、松方弘樹、田中邦衛 …
そして、ナレーターは小池朝雄と来るんですから
こりゃもうどう考えたって、超娯楽大作!!
東映のこれまでの「勧善懲悪任侠映画路線」とは違って
ヤクザにゃ「仁義も任侠道もない！」という視点で撮ったのが、また新鮮ですよね。
ドキュメンタリー・タッチのストーリー展開、
荒削りだけど、テンポの速いカメラ・ワーク、
そして何より、冒頭から終盤までプンプン漂う汗臭さ、男臭さ！
モイラはその男臭さには、色気すら感じました。
文太演じる広能が寄せ場へ行く前、娼婦を貪るように抱くシーンでは、
彼の背中一面の刺青の美しさと、肢体のしなやかな動きに、
思わず生つばを飲んでしまいましたね…

このあと「仁義なき戦い」は、「広島死闘篇」「代理戦争」
「頂上作戦」「完結篇」と、シリーズ化されるのですが、
モイラは大学生の時、このシリーズ５本立てを、
今はなき新宿昭和館のオールナイトで観ました。
すると、観客席にはそのスジの人らしいのが大勢…
「げ、やばい…目ェつけられたら、それこそ
『仁義なき戦い』のライブが始まる…」と、ガクブルものでした。
しかしまあ、何事も起こらす、こうして無事に
今日もブログを書いてます。

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