★モイラの名画座★

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2007.01.20

壮絶!!!★「バトル・ロワイヤル」

(5)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

　劇場版　バトル・ロワイヤル　特別篇　税込4,312円

2001年、国会でも話題になった深作欣二監督「バトル・ロワイヤル」！
これも賛否両論、喧しかったですねえ。
「ひどく暴力的で、青少年に悪影響を与える映画だ」
「いや、暴力シーンは多いが、少年たちの友情を描いた傑作だ」等等‥‥

モイラは正直言うと、封切直後、劇場におっかなびっくり足を運んだのですが、
いやあ～、面白い‥‥超面白い!!
設定のユニークさ、炸裂する暴力シーンの凄まじさ、
キタノ先生を演じるビートたけしの演技力、
そして何より、それぞれ過去のトラウマを抱え
苦しみながらも今日を生きる少年少女たちの姿！
最後の１人が残るまで殺し合いをさせられるという
超極限状態の中でも、なんとか友情を保とうとする彼らの姿は
とても美しく、神々しいものさえ感じました！
ただ気になったのは、余計な字幕が多すぎること、
回想シーンもやや多すぎて、くどさを感じる‥‥ぐらいでしょうか。

モイラがこの映画でいっちばん心を打たれたのは、
終盤、教師キタノが携帯電話で娘に吐く台詞です。
「人を嫌うのはいいよ。でもな、人を嫌いだっていうからには、
それなりの覚悟ってものがいるんだ!!
この台詞を耳にした時、モイラは首がちぎれるほど
何度も大きくうなずきました。
今の世の中、テレビなんかで平気で誰かのことを
「キモい」とか「キショい」とか、無神経きわまりない言葉が吐かれているけど、
そんな言葉を発する当人は、それなりの覚悟をしているのか‥‥?!

いま、気分が落ち込んでいる方々、
この「バトル・ロワイヤル」を見て、心をスカッとさせて下さい。
いい解毒剤になりますよ。
（但し、ほんとに人を銃や斧で襲わないでね‥‥！）

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