バート・ランカスターの魅力が光る！★「復讐の谷」

2007.03.10

バート・ランカスターの魅力が光る！★「復讐の谷」

(5)

きょうは西部劇の傑作をとりあげます。その名も、バート・ランカスター主演、「復讐の谷」（'51年　米）！

　復讐の谷 [CLASSIC MOVIES COLLECTION] / 洋画

コロラドの大牧場で、牧童頭を務めるオーウェン（バート・ランカスター）は、孤児の自分をひきとって、わが子同様に育ててくれた老牧場主に感謝し、
牧場主の一人息子のリー（ロバート・ウオーカー）とは兄弟同様に育った。
ところがリーは、町の食堂で働く娘りりーを孕ませ、子どもを生ませながら、
ジェーン
牧場主に恩義を感じるオーウェンは、リーを卑怯な男と忌々しく思いながらも、リリーに金を渡す。
それを見たリリーの兄二人が、妹に私生児を生ませたのがオーウェンだと勘違いし、
オーウェンは血の気の多い二人の兄に、命を狙われるはめに‥‥！
それでも、心優しく、正義感の強いオーウェンは、牧場主への恩義や、リーの新妻ジェーンを傷つけたくない思いから、赤子の父親がリーであることを言わない。
そんなオーウェンに、急場を凌いだリーは一時感謝するが、
優秀な牧童で、仕事も自分よりはるかにできるオーウェンに次第に嫉妬心を抱き、
父の大牧場を、オーウェンに邪魔されず、自分の自由にしたいがために、
こともあろうに、リリーの二人の兄と、牛泥棒団をけしかけて、オーウェンを殺そうと企むのだった‥‥！

広大な牧場、見渡す限りの荒野、そこに吹きすさぶ風と、舞い上がる砂塵、馬に乗るカウボーイたち、馬車で移動する人々‥‥
西部劇ではおなじみの光景ですが、カラーなので実に壮観です！
乱闘、銃の撃ち合いと、アクション・シーンも満載！そして、牛を買いに遠方へ出かけるために、大勢の牧童たちが馬や馬車に乗って大移動するシーンは、圧巻でしたね‥‥！
スクリーンいっぱいに、荒野を行く馬、馬、馬車、馬車‥‥まさに大西部って感じでした！
誠実で正義感の強い牧童頭を演じたバート・ランカスターは、特にいい男というわけではないんですが
腕っぷしが強く、身のこなしが素早く、銃をとらせたら右に出る者なしとまあ、かっこいいことこの上ない！
リー役のロバート・ウオーカーも、卑怯で女々しい男を上手に演じていましたね。
私生児を生みながらも、たくましく生きるリリーを演じたサリー・フォレストも、名演！のちにオスカーを受賞するのも、わかります。

西部劇ファンにはもちろん、映画ファンにもこたえられない一作でしょう‥‥

★もっとバート・ランカスター！★