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2007.03.21

永遠の名作アニメ★「白雪姫」

(6)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

1937年、アメリカで世界初の長篇フルカラー・アニメーションが、ウォルト･ディズニーによって製作され、大反響を呼びました。
その作品の名は‥‥ 「白雪姫」！

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輝くばかりに美しい黒髪、雪のように白い肌をもつ白雪姫は、嫉妬深く、自分よりも美しいものの存在を許せぬ継母に冷遇され、一国の姫君でありながら下女のような扱いを受け、
あげくに継母に雇われた猟師に撃ち殺されそうになりますが、猟師は心優しく美しい姫を殺すことなど到底できず、急いで森に逃がします。
深く暗い森の中をさまよい、恐怖に慄く白雪姫。しかし小さなかわいい小屋を見つけ、そこに住む 7人の小人たちにあたたかく迎え入れられます。
小人たちが仕事に出ている間、食事作りや小屋の掃除などをして、楽しく暮らす白雪姫。
小人たちもみんな、優しい白雪姫が大好き。
けれどもそんな時、リンゴ売りの老婆が小屋にやってきて、白雪姫に真っ赤なリンゴをプレゼントします。
その老婆の正体は、実は魔女である継母。そして真っ赤なリンゴには猛毒が‥‥！
白雪姫はもらったリンゴを一口齧るや、小屋の中がぐるぐる回り、そのままばったり‥‥!!

モイラは７歳の時、母に連れられ、５歳の従妹と一緒にこの映画を観ました。
映画館はモイラくらいの年頃の女の子を連れたお父さんお母さんたちで、いっぱいだったように記憶しています。
冒頭、下女のようなぼろぼろの服を着た白雪姫が城壁の近くで、「いつか王子様が」を美しい声で歌う場面が、印象的でした。
その歌声に、白馬に乗った王子様が耳を止め、姫を見初めるけれども、自分のみすぼらしい身なりを恥じて逃げてゆく姫の姿も‥‥
７人の小人たちも、仕切り屋、ムッツリ屋、おとぼけ屋、ねぼすけなど、それぞれ個性豊かで、彼らのコミカルなしぐさに大笑いしたものです。
姫を逃がしたことで牢屋に入れられた猟師が、やがて骨だけになったのには、震え上がりました。
継母が魔女に変身するシーンも、なかなか怖かった。
優美さ、愉しさ、怖さがほどよくミックスされた、上質の作品であることは、言うまでもありません。

大人になってからも、劇場で観る機会がありましたが、驚いたのは、キャラクターの動きがとても緻密であることです。
いったいセル画を何枚使ってるんだろうと思うくらい‥‥
白雪姫や小人たちなどの主要キャラは言うに及ばず、森の蝶々や亀さんの動きも、それはそれは細かいのです。
スタッフは小動物の動きひとつひとつを、それは細かく観察したんでしょうね。
映画を観ると、この「白雪姫」が世界中で愛されているのが、よくわかります。

★もっと白雪姫！★