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2007.03.27

アジアの大スター、ブルース・リーが大活躍！★「ドラゴン怒りの鉄拳」

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カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

香港映画界で大活躍し、ハリウッドにも進出、日本でもその激しく、華麗なアクションが少年たちの大人気を呼んだ、アジアが誇る大スター、ブルース・リー。
でも彼の映画が日本で公開された時、彼はもうこの世の人ではありませんでした‥‥
きょうは、ブルース・リーの名作のひとつ、「ドラゴン怒りの鉄拳（広東語題名：精武門）（'71年　香港）について書きますね。

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租界時代の中国・上海。中国武道の道場主が急死し、門下生たちが師匠を墓地に手厚く葬っていると、
旅から戻ってきた門下生のチェン（ブルース・リー）が、師匠の棺に駆け寄り、号泣。そして師匠は病死ではない、殺されたのだと叫ぶ。
その折も折、中国大陸を支配する日本人の武道家たちと、彼らに媚びへつらう中国人通訳が、残された門下生たちを、「アジアの敗者」とあざけりに来る。
怒り狂う中国人門下生たち‥‥しかし、租界の入り口には「犬と中国人、入るべからず」と書かれ、人間以下の扱いを受けていても、支配する外国人には逆らえない彼らは、歯噛みするばかり。
しかしチェンは違う。どれほど日本人に馬鹿にされても、中国人としての誇りを忘れず、悪に対しては徹底的に立ち向かう男だ。
チェンは、師匠が日本人武道家の一門に暗殺されたらしいことを嗅ぎ取り、単身、日本人道場へ乗り込む‥‥！

なんといっても見ものは、リーのカンフー・アクションですね！
真剣をふりかざす日本人武道家相手に、ヌンチャクで応酬し、敵を次々バッタバッタと倒す‥‥！かーっこいーい!!まさに観ていて、「血沸き、肉踊る」という感じでした！
日本人を徹底的に悪く描いているのが、ちょっと癪にさわらなくもなかったけど、
租界時代の日本人というのは、多くはこんなものだったんでしょうね。
昔の上海のセットはちょっとちゃちかったけど、
リーがとにかく光っていて、シナリオもよくできていたから、まあご愛嬌です。
森の奥に隠れたリーと、スクリーン上の恋人と呼ばれたノラ・ミャオのキスシーンも、すてきでしたね。
清楚でかわいらしい中にも、凛としたものを持つノラ・ミャオ。いわゆる美人じゃないけど、とてもかわいいですよね。

モイラはこの映画を、最初は英語版で、それから十年後は広東語版で観ました。
広東語版のほうが、香港映画らしさが出ていて、面白く観ることができましたね。
余談ですが、十年ほど前、中国人留学生に、「ブルース・リーって知ってる？」と訊いたら、
「知ってるよ、そりゃあ。李小龍（ブルース・リーの中国名）は大スターじゃないか」と、答えたのですが、
「じゃ、ジャッキー・チェン、成龍は知ってる？」と、たずねたら、
「え？知らない。誰それ‥‥？」と答えました。
ブルース・リーの知名度は桁違いみたいですね。
韓国でも彼は、李小龍の韓国語読み、イ・ソヨンの名で、大人気を得ていたそうです。
小柄なアジア人でいながら、大きな白人、黒人を素手で倒す強さと、ストイックな中にも、人としてのやさしさ、暖かさを感じられるところが、人気の秘密だったような気が、モイラはします。

★もっとブルース・リー！★