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2007.06.25

魅力的なキャラが勢ぞろい！★「スター・ウォーズ」

(12)

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

1977年のハリウッドは、ＳＦ大作の年とも言えたかもしれません。
何しろ、Ｓ．スピルバーグ監督の「未知との遭遇」が大きな話題をかっさらった上に、
このＳＦ大作が大人気を呼び、キャラクター・グッズが飛ぶように売れたのですから！

スターウォーズ/STAR WARS-ポスター

銀河系の星々の征服をたくらむ銀河帝国軍部は、
帝国の独裁に抵抗するアルデラーン惑星のレイア姫（キャリー・フィッシャー）を拉致した。
しかし姫は拉致される前、ロボットＲ２－Ｄ２に、
帝国に対抗して滅ぼされたジェダイ騎士団の生き残り・オビ＝ワン（アレック・ギネス）にあてた
ＳＯＳの映像メッセージを託していた。
Ｒ２－Ｄ２は相棒のロボットＣ－３ＰＯとともに、帝国軍の親衛隊長ダース・ベイダー（デイヴィッド・プラウズ）の手を逃れ、
砂漠の惑星タトゥーインの若い農夫ルーク（マーク・ハミル）に拾われた。
ルークはレイア姫の映像メッセージを偶然見て、心を動かされるが‥‥

宇宙の悪漢を、正義感あふれる若者と、彼を助ける人々やロボットたちがやっつける‥‥
まったくもって、過去に星の数ほど創られたＳＦ映画にありがちなストーリーです。
しかーし！　それぞれに個性的で魅力的な登場人物と、彼らのからみのおもしろさ、
ＳＦや特撮ファンのみならず、すべての映画ファンをうならせた特殊メイクやＳＦＸのすごさ、
ロボットや異星人、宇宙船その他のメカのデザインの素晴らしさ、
ジョン・ウイリアムズのテーマ音楽の勇壮さが、
ともすれば、ありふれたＢ級ＳＦになってしまうこの作品を、第一級のものにしています。
中でもひきたったのは、分厚い仮面をかぶり、アクアラングみたいな音をたてて
のっしのっしと歩くダース・ベイダー。
そして、ハリソン･フォード演じる、ちょっとニヒルな密輸人ハン・ソロでしたね。

ルーカス監督はダース･ベイダーを、三船敏郎に演じてほしいと言ったのですが、
ストーリーを聞いた三船氏は、「そんな子どもだましの映画なんか！」と、出演を断ったそうです。
そのくせ、スピルバーグ監督の大愚作「１９４１」に出るんだから、もう‥‥
この作品がシリーズ化された時、後悔したんじゃないですかね。「ああ、あの役断らなきゃよかった‥‥」と。
よく知られていることですが、ルーカス監督は黒澤明監督を尊敬していて、この作品では
「隠し砦の三悪人」をモチーフにしたシーンが、いくつも出てきます。
Ｃ－３ＰＯとＲ２－Ｄ２が喧嘩しながら砂漠を行くシーン。
ルークとダース･ベイダーの決闘シーンなど‥‥
洋画は好きだけど、邦画は観ないなんておっしゃる方々、
日本映画はサイレント時代から、諸外国の名作映画に、多大な影響を与えているのですよ。

モイラは何度目かにこの作品を劇場で観たあと、
「登場人物を、かつて全盛期を誇った東宝特撮の俳優に置き換えたらどうなるだろう？」と、ふと思い、
その結果、下記のように出ました。

ルーク‥‥ 宝田明
レイア姫‥‥ 白川由美
ダース･ベイダー‥‥ 藤田進
ハン・ソロ‥‥ 土屋嘉男
Ｃ－３ＰＯ‥‥ 高嶋忠夫
Ｒ２－Ｄ２‥‥ 藤木悠
オビ＝ワン‥‥ 志村喬
チューバッカ‥‥ 中嶋春雄

皆さま、どう思われますでしょうか‥‥？

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