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2021.05.03

海に魅せられた男たち★「グラン・ブルー」（1988年　仏・伊合作）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんにちは、映画狂のモイラでございます♪

今日は、かのリュック・ベッソン監督の傑作「グラン・ブルー」を、ご紹介しますね。

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョンー [ ロザンナ・アークェット ]

1965年、ギリシャのアモルゴス島……
ガキ大将のエンゾは、素潜りが得意な少年だが、
潜水夫の息子・ジャックも素潜りを得意としていることに嫉妬した。
時は流れて1988年、フリーダイビングのチャンピオンとなったエンゾ（ジャン・レノ）は、
子どもの頃から気になる存在だったジャックを探し出した。
ジャック（ジャン＝マルク・バール）は、イルカと戯れることだけに心を傾ける、孤独な青年になっていた。
そんな彼は、ペルーで潜水生理学者ローレンス博士（ポール・シェナー）の実験台になった。
そしてその折、ニューヨークの保険会社に勤めるジョアンナ（ロザンナ・アークエット）が、ペルーにいるジャックを訪ねてきた。
ジョアンナは心優しいが、どこか翳のあるジャックに惹かれ、
ジャックもまた、ジョアンナのやさしさに好感を抱くのだが……

この映画に出てくる海は、どこも青々として美しかったですね！
そんな美しい海に潜ることに執念を燃やす男たちの様子も、ひたむきで美しかったです。
ダイバーとして次第に不調が重なるエンゾと、
それとは逆に、ダイバーとしてめきめきと頭角を現すジャックとの比較は、
残酷だけど、どこか美しいものがありました。

だけど、互いに闘志を燃やすエンゾとジャックを愛する女たちは、
観ていてちょっと可哀相でしたね。
ジャックを愛するジョアンナは、彼と肉体関係を結び、
彼の子どもをお腹に宿しても、ほぼ無視されるし、
エンゾを愛するスペインの女優（名前忘れた！）も、
最終的には彼のもとを去るし……（彼女のピンクで統一したファッションが可愛かったです！）

モイラ、この作品を最初に映画館で観た時は、ちょっと退屈で尺が長すぎるなあと思いましたが、
拙宅でDVDで改めて観た時は、男同士の友情は無論のこと、
男と女のドラマもしっかり描けているなあと、改めて感心しました。
さすがは名匠リュック・ベッソン監督です！
それと、ジョアンナ役のロザンナ・アークエットの演技がうまいこと！
孤独で自分の殻に閉じこもりがちなジャックを愛する女を、見事に演じてましたね……

未見の方は、今すぐレンタル店にGO！ですよ！！

では、また明日！
Have a nice holiday!!

★リュック・ベッソン監督作品あれこれ★