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2021.05.04

豪快！壮絶！★「子連れ狼　三途の川の乳母車」（1972年　勝プロダクション）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます♪

今宵お届けする名画は、名作漫画「子連れ狼」の映画化第二作品である
「子連れ狼　三途の川の乳母車」

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冥府魔道に生き、一殺五百両の刺客道を歩む拝一刀（若山富三郎）と、一子・大五郎（富川昌宏）……
二人の命を狙うのは、明石柳生の女当主・鞘香（松尾嘉代）と、
公儀探索人・黒鍬衆の頭・小角（小林昭二）……
鞘香は凄腕の女武芸者集団・別式女たちを、一刀親子のもとに送り込み、
小角率いる黒鍬衆も、一刀親子に襲い掛かった。
別式女たちと黒鍬衆を、刀と箱車に仕込んだ槍などで、どうにか全滅させた一刀は、四国・阿波藩より、
藩の存亡の鍵を握る幕屋忠左衛門という男が、囚人として江戸に送られるので、
その前に幕屋と、彼を護送する公儀護送人・左弁馬（大木実）、天馬（新田昌玄）、来馬（岸田森）の三兄弟を斬ってほしいという依頼を受けた。
「弁天来」の呼び名で、柳生一族からも恐れられる殺しの集団・左三兄弟……
はたして一刀は、この凄腕三兄弟を討ち果たすことができるのか……⁈

前作「子連れ狼　子を貸し腕貸しつかまつる」も、殺陣が豪快でしたが、
この「三途の川の乳母車」は、殺陣では前作を上回ります。
まず、鞘香率いる別式女たちがすごい！
何しろ着物の裾の下から（！）刀を出し、トンボをきって、敵に襲いかかるのですから……
鞘香役の松尾嘉代さん、男まさりできりりとした雰囲気の中にも、女の色気を感じましたね。
さすが、50代を目の前にして、全裸の写真集を出しただけのことはあります。
お年を召されても妖艶な演技派でしたが、最近は全然テレビなどで見かけませんね。
今、どうしているんでしょう……??

「弁天来」の左三兄弟の武器もすごかった。
弁馬の手甲鉤、天馬の混飛、そして来馬の鉄拳 ……！
どれも見ただけで、震え上がるような武器でした。
それをまたうまく使うのだから、思わず息を呑んでしまいます。
弁馬の刀の鞘に仕込んである小柄も、かっこよかったですね。

この作品も前作同様、ビューッと血が吹き飛ぶわ、刀で頭が真っ二つに割れるわ、
手足は容赦なく叩き斬られるわと、
壮絶な演出が冴えわたっています！

監督は三隅研次。脚本は原作者の小池一夫。
そして製作は、勝新太郎です！

目を見張るような殺陣が観たい方には、超おすすめの一作ですよ!!

ではまた明日！　おやすみなさいませ……

★名匠・三隅研次監督作品あれこれ★