銃撃戦が見ものです！★「暗黒街最後の日」（1962年東映）

2024.03.21

銃撃戦が見ものです！★「暗黒街最後の日」（1962年　東映）

カテゴリ：独断と偏見に満ちた映画評

こんばんは、映画狂のモイラでございます。

今宵の名画は、多作で知られる井上梅次監督の「暗黒街最後の日」でございます！

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マル和産業株式会社の実態は、関東をシメている暴力団で、その勢いは増えつつあった。
初代社長の中部恭介（鶴田浩二）が服役中に、
星野弦一郎（安部徹）が社長の座につき、
子分たちとあくどいことを平気でやり、縄張りを増やしていた。
一方、関西の親分・三鬼徹（丹波哲郎）は、
東京進出を狙っていた。
東京地検検事の芥川太郎検事（三國連太郎）は、何としてでもマル和会を壊滅しようと躍起になるあまり、
拳銃の名手である真木鉄雄警部（高倉健）を
朴と名乗らせ、マル和会に潜入させるのだったが……

他にも出演は梅宮辰夫、久保菜穂子、佐久間良子、中山昭二、南廣、八名信夫、安藤三男など、
東映映画ファンなら嬌声をあげるような豪華キャストの大作です！
また当時、これといって路線が決まっていなかった若き高倉健を、アクション・スターに仕立てた映画でもあるのです。
日活で裕次郎主演作「嵐を呼ぶ男」の原作・脚本・監督を兼任し、
大ヒットさせた井上梅次監督がメガホンをとっているのですから、
華麗なナイトクラブの様子、ならず者たちのどこかモダンな服装など、
映画全体にどこか日活アクションのテイストが漂っていましたね。
検事役の三國連太郎がまた良い芝居をしているんですよ。
苦悩するヤクザの親分役の鶴田浩二との絡みも、うまくできています。
梅宮辰夫はチンピラ役でしたが、この時はまだほっそりとしていて、何より美形でした。
モイラ、最初にこの映画の梅宮さんを見て、かなりびっくりしたものです。
「えー⁈　これがあの太ったヤクザ役をやる梅宮辰夫⁈」って。
ラストのナイトクラブでの銃撃戦は、かなり凄惨で見ものです！（未見の方のために詳しくは書きません）

井上梅次監督は、新東宝、東宝、大映、日活、東映、松竹と、
実に大手６社と契約を結んでは、たくさん映画を撮った職人肌です！
それに、脚本も手掛けたのだからすごい！
もっと評価されてしかるべき映画監督だと、モイラは強く思います。

★井上梅次監督作品あれこれ★