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この背中に突き刺さる針金の翼
歩く度に紅い血が滴る
神様の残酷さに気付いたのはいくつの頃
世界なんて一瞬で死んでしまえばいいと思った
苦し紛れでも
雄叫びをあげて
痛みを解こうと足掻いて
己の歩むべき道なんてとうに息絶えた
針金が深く軋む
いつかこの胸さえ引き裂いて貫くだろうか
空っぽな私の空っぽな世界
早く滅びてくれますように
現が消えぬというのなら
私の現を塗り潰そう
世界が死なぬというのなら
私の世界を殺してしまえ
もぅ
充分世界は見たのよ
真っ黒で汚い
浮き世草子
メリザンド
第356章~(詩)影法師~ June 22, 2006
第344章~(詩)すすり泣き~ March 27, 2006
第342章~(詩)ピエロ~ March 17, 2006