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1975年7月14日(月)オールスター戦(2)
球趣盛り上げる王×山口の対決、異色両監督の采配も
セ・リーグの監督が10年振りに変わったため、与那嶺、金田両監督と異色の顔合わせになった今年の球宴。両チームの特色も、かつての”技のセ、力のパ”という姿は消えている。「お祭りではない。試合に入れば真剣勝負」と語っており、今年は”力と力”のぶつかり合いになりそうだ。
とはいっても、ファンの夢を乗せたオールスターゲーム。派手好みの金田監督などは、いろいろのアイデアでこれに応えようとしている。
「夢の球宴なんだから、何か話題を提供しなければいかん。昔はワシと別所、杉下と速球派で一試合を受け持ったことがあるが、今年は太田、山口、村田で一試合を任せてみたい。お互いが三振奪取で競争したら面白いだろう。また、パの売り物指名打者もどしどし採用するつもりや」金田監督は勝負の中に夢を織り込む構想を持っている。
その点、与那嶺監督は「サインプレーを徹底させ、どうしても連敗から脱出したい」と真剣そのもの。この両監督の性格の違いから”勝負至上”のセ、”個性尊重”のパと色分けされるようだ。
このほか、新人でただ一人出場する山口が、王、田淵を相手にどんな投球を見せるか。DH(指名打者)専門の長池、土井等のバッティング等が、興味を呼びそうだ。
今年は各球場とも試合前のアトラクションに趣向を凝らすらしいが、金田監督は「もし許せるならワシが投げて長嶋が打つ場面を作ってみたい」と奇抜なアイデアを披露している。もしこれが実現すれば、ファンの夢はさらに膨らむことだろう。
3戦とももらう 与那嶺監督
選手選考にあたっては本当に迷った。投手では大洋平松、阪神上田、巨人横山も入れたかったが、人員が限られているのでしようがない。よくオールスターは”お祭り”と言われるが、私はそんなことを思ったことがない。何とかして勝ちたい。セ・リーグのファンのためにも・・。ゲームのときには一塁に荒川さん、三塁に長島さんにコーチスボックスに立ってもらう。3戦ともいただく。そのためには”サイン”の徹底を図り、セ・リーグの5連敗にストップをかけたい。
特色出し楽しく 金田監督
投手の人選で苦労した。あと二、三人加えたかったがそうすると野手が減る。初め選んだ松原(南)を落として小川外野手を入れた程や。数字よりも内容を重視して選んでみた。野手は順当なところやろ。実績のない定岡遊撃手は上手に使って自信をつけさせてやりたい。各試合で特色を出すつもりや。例えば速球投手3人で一試合をまかせ、三振奪取の競争をさせてみたりね。野村は投手陣のコーチを兼任してもらう。ワシはもちろんコーチスボックスに立つ。
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