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2023.04.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
手書きハート
ルシア。

柚香、その声に真輝を見て、ふたり共に目を見開いて、そして、
「そうなんだ~~。」

藪岡も、
「僕も、それを聞いて安心して。うん。」

ルシア、柚香を見て、
「そぅかい。あなたが…、陽織ちゃんのお姉さん。柚香さん。」

柚香、ルシアにペコリと顔を…。


その声に肇も、
「うん。分かった。その時は。うん。任せて。」

ルシア、柚香を慰めるように、
「…けど…。」
藪岡を見て。

藪岡、そんなルシアを見て、
「うん…???」

「解離性。」

藪岡、ゆっくりと目を閉じて、そして開けて、
「あぁ。解離性同一性障害。」

ルシア、


柚香も、
「えぇ…。」

ルシア、柚香を見て、
「でも…、いつかは…。その症状って…。」

その声に柚香、隣の藪岡を見て…。


「う~~ん。こればっかりは…。医師としても…、未知の領域。薬や治療で…、どうこうと…。…とにかく、個人に、別の人格が乗り移るって事自体…、奇跡。」

ルシアも肇も、
「う~~~ん。」



そして…。肇がふたりのために軽い食事を…。
それを食べて柚香と真輝はエンカントを…。

既に時間は開店の20時。




歩きながら真輝、
「さて。これからは…。」

柚香、その声に、
「う~~ん。…どうなるかは…。分かんない…、けどね~~。」

「確かに。」

「でも…。」
柚香、真輝を見て、
「もし…。私が陽織になって…。その時、真輝君。」

真輝、柚香を見て、
「うん。分かってる。その時は。…しっかりと…、見てる。」

柚香、その声にコクリと、
「うん。ありがと。」

そして…、柚香、真輝とは駅前で別れて自宅へと…。




幸乃にまずは報告。

幸乃、
「そぅかい。柚香、食事は…???」

柚香、
「あ、うん。お店で軽く。…だから…。うん。大丈夫。」

幸乃、ニッコリと、
「うん。分かった。」




こちらも自宅に戻った真輝、玄関で2階に上がっていく咲耶とバッタリ。

「あれ。お兄ちゃん。珍しい~~。この時間にご帰還。へぇ~~~。」

その声に真輝、
「うるさい~~。」
真輝、リビングに。

そしてキッチンに。

母親の愛佳、
「あら、おかえり。ご飯は…???」

冷蔵庫を開いてウーロン茶を。そしてキャビネットからグラスを…。注いで飲んで、
「あぁ、うん。食べた。」

「あらそぅ~~。…で…???」

そんな母に真輝、
「…うん…???」

愛佳、
「…で…???…どうなってるの…???…その…子。」

真輝、両眉の先端を僅かに吊り上げて、
「その子…???」

愛佳、
「その子…って、言うか~~。ほら、彼女。…解離性…。」

真輝、途端に、
「あ、あ~~~。」

「その子の、事なんでしょ。最近、おまえ、何だか様子。」

その声に真輝、
「えっ…???…あ。…いや…。」
頭を傾げて、右手を頭に。

愛佳、椅子に座ってテレビの方に顔を。そしてお茶を飲んで、
「あんた。結構~~、不器用なトコ、あるから。…まっ。誰に似たんだか…。」

真輝、その声に、
「えっ…???…もしかして…、それって…、とうさん…???」

愛佳、
「…とは、誰も言ってないけどさ~~。」

「…って。…言ってるようなもんじゃん。」
「まっ。ちゃんと、しなさいよ~~。と、かあさんは、言っとく~~。」

その声に真輝、
「あ、あ~~~。」

「相手は、とにかく…。女性ですから。…その事は、肝に銘じて。」
「わ。わかってる。…うん。」

「さ~~~てと~~。今日は、とうさん、遅くなる~~。ひ~さしぶりに、早めにお風呂、入っちゃおぅ~~っと。」






ドアが開いて、
「オーナー。店長~~。入りました~~。」

その声にルシアと肇、振り返って、
「陽織ちゃん…???」
「おっと。」
ふたり供、目をパチクリと。

けれども…次の瞬間。
「ハイ。お疲れ~~。」
「うん。お疲れ。」

そして、客たちも、
「待ってました~~。」

陽織、そんな客たちに、
「いらっしゃいませ。」
丁寧にお辞儀をして。

そんな陽織を見てルシアと肇。目を見開いて、口を噤んで…。

ルシア、小さな声で、
「いやはや…。」
ルシア、すぐさまスマホを…。

けれども肇、それを制して首を振る。
ルシア、そんな肇に僅かに躊躇はするものの、口をへの字にして、小刻みに顔を頷ける。

客の振舞にも陽織、慣れたもの。そして、ビールを飲んで…。
僅かに肇、柚香の酒が飲めない…が、脳裏を…。
…けれども、美味しそうにビールを飲んでいる陽織にニッコリと。

そして…。その時に店に訪れたのが…。

「うそ。」

ルシアと肇も、
「亮輔っ。」

亮輔、阿須賀と共に。阿須賀も、
「わっ。陽織ちゃん、いる。」

ルシア、そんなふたりを見て、顔を綻ばせて、
「やれやれ…。」

阿須賀、
「キャハ~~。陽織ちゃ~~ん。」

陽織、そんな自分に声を掛けて来る女性に、目をパチクリと。
「えっ…???…はっ…???…あれ…???」








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最終更新日  2023.04.16 06:04:05
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