幸せな50代を作りましょ♪

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情熱の港町、ナポリへ


ラッキーと思いつつ、重い荷物を下げて駅を出る。
地図ではYHはとても近いようだったが、そして実際、駅のホームの目の前の小高い丘の上にあるのだが、アクセスは違っていた。駅を出て右の高架下トンネルを抜け、すぐ右に細いS字の坂道が続いているのを上りきるとYHに着く。車道は例によって石畳で、結構傾斜があるため、スーツケースをゴロゴロ引いていくのが大変だった。歩道は普通に舗装されていたが、犬の糞が多くて、断念した。
チェックインは3時以降というので、荷物を置いて腹ごしらえにスパッカ・ナポリへ向かう。ナポリの人は皆とても親切で、道を聞くと一生懸命説明してくれる。もちろんイタリア語なので、こちらが分からない顔をしていると、ジェスチャーたっぷりに、何度もその方向を指差して繰り返し説明してくれる。
また、地図を見ながら歩いていると、迷っているのかと声をかけてくれる。
「ナポリは危険」のイメージが定着しているが、そして私もつい去年までそう思っていたが、「ナポリの危険な場所は要注意」に認識を変えた。
ランチは「地球の歩き方」に出ていたPort’Albaでピザとサラダと魚介のフリットを食べた。日本人の奥さんがいるというサルバトーレさんが給仕をしてくれ、色んなおしゃべりをしているうちに、いつもよりたくさんの量をペロッと平らげることができた。いや、この店の(多分ナポリの店は大概そうなのだろう)ピザは絶品だった。私は好んではピザを食べない。一切れで胸が詰まってしまうからだ。でも、ナポリのピザはとっても大きいのにサクッとしつこくなく、本当においしかった。普通の大皿より一回り大きいお皿一杯のピザを、娘と半分こで食べて6ユーロ。
これでまた、ナポリのファンになってしまった。
灼熱の昼日中、ナポリの下町を歩き、その後バスで中央駅まで行って、残りの電車の切符を全部予約した。あまりにたくさんだったので(って、4回分だけどね)、駅の窓口のオジサンは合計金額を多少多めに間違えた。そういうことはよくあると何かに書いてあったので、自分でも電卓で計算していたのだけど、間違いをイタリア語で主張することの難しさと、後ろに出来ている長蛇の列に、まあいいか、とあきらめた。わずかな金額だったしね。
YHの1階は冷房が効いていてとても涼しいが、さすがに部屋にエアコンはない。でも二人部屋で、シャワー・トイレもついている。2段ベッドがちょっと辛くはあったけど(上に寝た娘の談)。
あと、タオルがついていないのに慌てた。ベニスのユースでは、シャワーが共同なので、事前にメールでタオルの有無を確認したが(そしてちゃんとタオル付だった)、ナポリでは油断していた。
そこで、フロントの女性に聞いて、近くの市場に安いタオルを買いに出かけた。3枚組みで6ユーロと、安いには安いが、100円均一には負けるよね。しかもなかなか水を吸わない代物だったし。
2段ベッドとタオルを除けば、ナポリのYHはお薦め。朝食も付いて2人部屋の料金が36ユーロは悪くないでしょ?インターネットのできるブースもあるし、駅からも近いし、ベッド数が多いため予約なしでも大体OKだし。家族連れもいれば、年配の日本人女性の二人連れもいて、YHは若者もしくはバックパッカー専用のもの、という認識を改めなくてはと思った。


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