三日月の夜にはミルクティーを

三日月の夜にはミルクティーを

2009.06.01
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カテゴリ: 中学生のころ
中学生の頃のある日。

部活が終わって、家へ帰ろうとした時。
ひとりの男の子に、呼び止められました。

見ると同じ美術部の同級生。

「あの…。」
「は、はい。」
「あの…一緒に帰ってもらえますか。」
「は?」

何?


同級生だし。
別にいいけど…。

「はあ、いいですよ。」

あまり話をすることはありませんでしたが。
なんとなく一緒に歩いて。

そろそろ家に着くという頃。

「ありがとう。」
「はあ…。」

ありがとう?
さよなら…じゃなくって?

なんだかよく分からないままお別れして。



その男の子、突然転校することになったのです。
その日が最後の日。

油絵を描くのが得意だった彼。
最後に一枚の水彩画をくれて。

きっと将来は有名な画家になるんじゃないかって、皆で噂していたのですが…。







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Last updated  2009.06.01 16:52:48
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