続投・しーちゃんち

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2017年06月21日

引き出し

(3)

カテゴリ：心のつぶやき・ぶつぶつ

息子が小学校２，３年生の担任の先生を恩人だと思っている

息子が小学校１年生で一時的に登校拒否になって

進級して新しく担任になった先生

息子が学校に行きたくないと言うとき

いろいろ相談して

息子は強くなっていった

息子が帰宅すると、必ず担任の先生が今日言った言葉を覚えてきて

私も勉強になった

出てくるんだけど

この先生が「みんなの頭の中の引き出しにしまって、時々思い出して」

という言葉が好きで

私もある時ひょいっと頭の引き出しからいろんなことを思い出す

大なり小なり引き出しから

いろいろ思い出す

先生は病気になって退職してしまったと聞いた

心配していたけど

息子が中学生時代通っていたメンタルクリニックで

旦那様に手を引かれて無表情でやっと歩いて入ってきた

声はかけられる状態じゃなかった

特に重い病気だということはわかったんだけど

悲しかった

先生

今息子こんなに大きくなりましたよって

お礼が言いたかったのに

亡くなった祖父母の話をしていて

思い出したことがある

これは多分封印されて開かなくなっていたんだと思うくらいひさしぶりに思い出した

母方の祖母が亡くなった時、私は小学校２年ぐらいだった

あれから４０年も経つのか

祖母は癌で入院していて助からないと言われていたという

一時退院した時、いつものように構ってもらえると思ってたのに

祖母はほぼ布団で休んで時々起きてだったので

もしかしたら最後の退院だったのかも知れない

助からない病気だとはもちろん知らされていなかったので

週末病院へ毎週お見舞いに行っていたけど

ある時だけは嫌だった

ただなんとなく嫌だと思っただけで

また次来るんでしょという気持ちで

車から下りずに怒られてふくれていた

祖母は外孫とは言え初孫の私を可愛がってくれた

実家の祖母は気丈で小言を言うけど

母方の祖母は無条件で私を見てた

私がだだをこねるのも、反抗するのも

もっと構って欲しいからだ

もう少し気をつけてやれと

母は言われていたらしく

「あんたのせいで私が何もしてないと思われる」と

従順で甘えん坊の妹と比較された

とにかく病室へ見舞いに行かない私を祖母は気にして

顔見たかった次はくるといいな

と言っていたと

母に横っ面を叩かれ

数日後祖母は亡くなった

亡くなった時

私を唯一理解して無条件で可愛がってくれた祖母が死んでしまった悲しみで不安になった

泣いていると

母に「お前があの時ばあちゃんに顔見せなかったことがばあちゃんの心残りだった。お前のせいだ。お前ががっかりさせたから死んだんだ」

と言われ

多分物心ついて初めて大きな取り返しのつかない後悔した

私のせいだ

私のせいで死んでしまったと

大罪に感じ

泣いても泣いても解消できない

こういう時に慰めてくれるのは死んだばあちゃんだったから

葬式が終わって身内しかいないとき

また「お前のせいで死んでしまった」と母に言われ

母のおばと、母の妹のおばちゃんに

「そうじゃないだろう。病気だったからだろう。こんなこと言うもんじゃない」

と言われていたけれど

私にとっては

母がこんなでも大好きなお母さんで

おばちゃんたちの諫めるような言葉は何の慰めにもならなかった

以来

罪で、毎晩怖かった

死んだ祖母が恨んでいるかもしれない

幽霊になってでも会いに来るかもしれないと

３年ぐらい思っていて

布団をかぶって泣きながら寝ていた

このことは

古くて開かない引き出しになっていたのか

自分で鍵をかけたのかわからない

でも今思う

いくらなんでも子供に言う言葉じゃない

私は深く深く傷ついていた

息子が２歳ごろ

体調の変化に気づいた

薬局で検査薬を買って検査したら

陽性だった

ちょうど実家の祖父母の法事で実家に向かったが

途中でお腹が張って

実家に行くなり病院へ行った

長女を妊娠した時、いろいろあって切迫流産で入院したけど

そのとき、もうちょっと早く来れなかったのかと言われたのは

もしかしたら双子だったかもしれなく、一方は何とか大丈夫だけど、もう一方は流れてしまったらしい

という

いろんな気持ちだったけど

とにかく入院して大事にしなくちゃと思った記憶を思い出して

早く病院に行ったんだけれど

やっぱり切迫流産のようだ

ただし子宮外妊娠だから

薬を飲んで安静に

その後対処しないとと言われて帰って来た

実家でそう報告すると父は

何かあったら大変だから明日は留守番して大事にするように言ってくれたけど

母は「またなの？ずいぶん子供作るんだね。せいぜい迷惑かけるな。明日の法事の会食キャンセルするとか、みんなにどうしたとか聞かれて多分迷惑だけど」

と言われ

パパが「穏やかに休ませてやって下さい」と言うと

母と言い合いになった

翌日

みんなは法事に出かけ私は留守番だったけど

一人ゆっくりしていたら猛烈にお腹が痛くなり出血して

病院に連絡してタクシー呼んで

待つ間、会食するお店に電話し

パパに「鍵預かってないから、玄関鍵閉めて、窓から出たから、窓閉めてって伝えて」

と言って入院した

到着した時にはもう遅くて

というか

お医者さんも原因不明の流産だと

私は妊娠と不調を感じたのに

遠くから車で移動して来たことを後悔して

泣いた

先生は

子宮外妊娠だったからいずれは手術か流れるかだったんだ

悲しいけれどお母さんが悪いんじゃない。時々こういう風に育たない異常妊娠もあるから

と言われ

一週間入院した

子どもたちは学校があったから

パパと転勤先に帰って行き

私は絶対起きちゃいけない状況で５日過ごした

子どもたちはわけがわからず、どうしてママは帰れないの？と言いながら

パパのお母さんにお願いして一週間向こうに行ってもらった

まだ切迫流産という段階だったので

看護婦さんの目を盗んで電話しパパに着替えを頼んだら

遅れて持って来てくれたのは

妊婦用のものだった

これでつらかったのは

もうお腹に赤ちゃんいないんだよと

パパに報告する時

あとはよく覚えていない

これも引き出しから出てくる

バカなことも

つらいことも

引き出しにたくさん詰まってるみたいで

時々くだらないことをひょいっと思い出す

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最終更新日 2017年06月21日 23時35分14秒
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プロフィール

し〜子さん

子育て終わった(二十歳以上の娘２人息子１人)五十代のおばさんの生活ブログ。ドラスト店員の長女。不登校～通信制高校～専門学校卒業した息子は一人暮らし社会人、不登校～通信制高校卒業後、家事手伝いの次女。美猫薄命の亡黒猫よしこの回想。心臓ペースメーカーLIFEとは思えぬチャリ爆走特売大好きパパ、陽気でぱぁぁっと忘れっぽい私、５人と１にゃん（回想）の食いしん坊生活。

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